掲載日 03年10月29日
 「地獄学園祭」後編だよ!

もくじ前編後編



ムサシ「第一試練場では
 いまだに毒料理合戦が繰り広げられているぞ!」


オニ男「今度こそおいしいっスよ!」
ラン「あたしはこれで12作目ですぅ」

ゴリスチル「ウゲェエエエ…、もういや…。
 全員合格でいいから、とにかく俺の視界から消えてくれ・・・」



ムサシ「燃え祭りではジュプ朗、ダイゴ、それにユウキの三人が
 598メートルの木を登り終えたようだぞー!」

ジュプ朗「コレでまた一歩、ケコーンに近づいたぜ!」
ダイゴ「どうしよう…絶対次で失格にならないと…」

一方、虚弱体質のミツルは途中で落下し地面に叩き落されていた。
ミツル「うぅ…、僕はこんなところで失格になるのか…。
 ハルカさんを幸せにしてみせるって誓ったんじゃなかったのか…」

その時、くじけているミツルの前にキルリアが現れた。
ミツル「なんだよキルリア…、こんな惨めな僕を笑いに来たのか?」
キルリア「違うよお兄ちゃん!お兄ちゃんには絶対優勝してほしいの!
 私のテレポートで上まで送ってあげるわ!
 まだお兄ちゃんが地面に落ちた事は誰にもバレてないもの!」
ミツル「キルリア…、オマエというヤツは…!」

キルリアとミツルは第三試練場までテレポートした。

ムサシ「おおー!カスミ選手がとうとうトップに追いついてきたぞー!」
カスミ「オーホホホ!サメハダーなんて水ポケ、
 このおてんば人魚カスミちゃんがぜ〜んぶゲットしてやるわ!
 みずから下着姿になる事でメロメロボディの特性発動!
 さあ、おとなしくGETされなさぁ〜い!」

しかしサメハダーの群れは怒っている!すさまじい怒りだ!
ハルカ「ハッ!
 もしかしてカスミのメロメロボディがいつわりな事に腹を立てているのね!」
 という事は、さっきのミカンちゃん同様、助からないかも…」

「さあ、GETよ・・・って、キャア〜!」

「こ、コノヤロー!
 わてを食うとは不届き千番!タマとったる!!

ムサシ「これは酷い!カスミ選手下着に隠していた銃を乱射し
 サメハダーをハチの巣にしました!プールが血の海だぁ!!」

「ついでだ…、ハルカ…オマエも消してやる!」

銃の快感に目覚めたカスミは銃口をハルカに向けた。
「ぜ、絶体絶命カモ〜」

「死ねぇ!」

キルリア「お兄ちゃん、第三試練場に着いたわ!」

ムサシ「おーっと!これはどういうことだー!
 絶体絶命のハルカ選手の前にミツル選手が現われたぞ!」

ミツル「ここって…、女子の第三試練場じゃない…?」

キルリア「え?あらヤダ!キルリア失敗!」

バキューン

ミツル「うわーーー!
 何じゃこりゃぁぁぁーーーー!?」


コジロウ「ミツル選手、運が悪い!!
 ハルカ選手の代わりに自分が銃弾を受けてしまったようです!」

キルリア「お兄ちゃんをヤったな!んなろー!!」


ムサシ「ああー!ミツル選手の妹さんが突然光出したぞー!」


ミツル「こ、これは進化の光!?」

サーナイト「よくもお兄ちゃんを!くらえ、サイコウェーブ!!」

カスミ「ギニャァァァァァァ!!!ニャロー!!覚えてろよーー!」

捨て台詞と共に、カスミは空のかなたへ吹っ飛ばされた。

ミツル「なんだか良くわからないけど、
 僕達はハルカさんの命を救ったんだ!
 オマエは最高の妹だよ!ヤホーー!」
ハルカ「あれが学園のマドンナ、サーナイト…!
 世が世ならダイゴ様と彼女がケコーンの危険性も…。
 危険な芽は刈り取らねば!」

オニ男・ラグ助「サーナイトさーん!」
ハルカ「ゲッ!な、なんなのコイツら!?」
ラグ助「ハァハア…、オレのヒレは半径10キロメートルにいる
 サーナイトさんの居場所を完璧にキャッチできるのさ!
オニ男「あのトカゲ野郎は誰でもいいみたいだが、
 俺達はサーナイトさん一筋だぜ!地の果てまで追いかけます!」
サーナイト「いやだ!この二人超キモ〜い!!来ないでぇ〜!!」
「逃げたぞ!捕まえろ!追えー!!」
ムサシ「オニ男選手、ラグ助選手!
 燃え祭り続行の意思が無いとみなし、ここで失格です!」

ミツル「とにかく、ボクは第三会場へ急がなくちゃ…!」

そのころ残りの男子は第三試練場へ来ていた。
ユウキ「あと一歩であのボンボンからハルカをゲットだぜ!!」
ジュプ朗「ゲッヘッヘ、ケコ−ンするのはこのオレ様だ!」
ダイゴ「ああ…なんでこんなところまで…」
校長「第三の試練へようこそ!
 では、各自それぞれお立ち台の上に登ってもらぞい!」
ユウキ「なんだ…紙にカイオーガってかいてある…」
ジュプ朗「オレはグラードンだ」
ダイゴ「レックウザ…」
校長「ハイハイ!それで決定ね!ではミュージックスタ−ト!」

コジロウ「説明しよう!ユウキ選手はカイオーガ、
 ジュプ朗選手はグラードン、
 ダイゴ選手はレックウザの攻撃に耐えながらも
 ポルカ・オ・ドルカ(フルサイズ)が歌い終わるまでの3分53秒間、
 踊り続けてもらうぞ!
 なお、高さ10Mのお立ち台から落ちたものは失格!
 ポケモンの攻撃により命を落としたものも失格だ!」


ダイゴ「ウギャー!死ぬ死ぬ!冗談じゃねーよ!」

ユウキ「よけるぐらいなら、オマエをゲットしてやるぜ!」

ジュプ朗「こんな攻撃、身軽な俺なら踊りながらでも簡単によけられる!」

ダイゴ「ヒィー!死にたくない!でもケコーンもやだよー!」

泣きながら逃げるダイゴだったが、
レックウザの神速攻撃をくらい、お立ち台から転げ落ちた。
ムサシ「おおーっと!!ダイゴ選手台から落っこちてしまいましたー!」

ダイゴ「フッ…これでいいんだ…
 これでケコーンしないで済んだ…ぐふッ!」

ユウキ「よーし、カイオーガゲットだ!行けっ!モンスターボール!!」


ムサシ「ユウキ選手、カイオーガゲットの奇策に出ましたが、
 モンスターボールはカイオーガを大きく通り越してしまったぞー!」


コジロウ「ああー!見てください!
 ボールは勢いあまって第一試練場にいる
 ゴリスチル先生の方へと飛んでいきましたよ!」

ムサシ「ゴリスチル先生、
 油断をしていたのかゲットされてしまったようです!」

ユウキ「な、なんてこった!」


ボールが開き、ゲットされたゴリスチル先生が出てきた。


ゴリスチル「ユウキ!俺はオマエを見くびっていたようだ!
 教師の俺をゲットするとはアッパレであったぞ!
 今日から俺はオマエの奴隷!オマエは俺のご主人様だ!
 さぁご主人様!何なりとご命令をお申し付けくださいニャン♪」


ユウキ「おお!これは使えるぞ!」

ユウキ「ではオマエにさっそく命令を与える!
 ジュプ朗のもとへ行き大爆発してくるのだ!」

ゴリスチル「わかりました ご主人様!たーーまやーーー!」


ジュプ朗「な、なんだとー!」


ムサシ「ユウキ選手!
 ゲットしたゴリスチルを使い妨害行為にでたー!」

コジロウ「これは大ダメージですよー」

そのとき、第三試練場のドアが勢いよくひらいた。

ミツル「ヘイ!僕を忘れてもらっちゃ困るね!
 今からでも参加させてもらうよ!」


ムサシ「ではミツル選手、レックウザの台で踊ってください!」

ユウキ「チッ!コレでジャマ者が居なくなったと思ったのに…!」

ムサシ「音楽も中盤に差し掛かり盛り上がってきました!
 途中参加のミツル選手、
 レックウの強烈な攻撃に耐えながらも踊っています!」


コジロウ「ジュプ朗選手の台はゴリスチル先生の大爆発と
 グラードンの炎により燃え盛っていますね。
 ある意味歌詞に忠実です」


校長「そこまでー!見事な踊りっぷりだった!全員合格だぞい!」

コジロウ「グラードンの攻撃を受けたジュプ朗選手、
 黒コゲですがかろうじて意識はあるようです。
 ああ!カイオーガはユウキ選手にホレてしまったようですよ!」


ミツル「よーし!後はゴールするだけだ!」

一方ハルカは第三の試練を進んでいた。

ハルカ「サメハダーさえいなければコッチのモノよ!
 ラクラク渡れるワ!!」


プールの主「簡単には通さんゾ!小娘がぁぁぁ!!」

ムサシ「ああっと!
 第三の試練に住み着くプールの主が現れました!」


バクッ!!
ハルカ「キャーーー!!!」

ムサシ「ハルカ選手、主に食べられてしまいましたよー!」

ハルカ「あ〜ん!簡単にいけると思ったのに〜!
 ハッ!あれは何!?輝いてる…!」


「ハイハイハイ!
 フヨウちゃん、リンボー行きまーす!」


フヨウ「わああっ!落としちゃった!!」

ハルカ「ああ!
 上手い具合に穴が空いたわ!これで出られるかも!」

ムサシ「ハルカ選手!主の腹に穴を空けて脱出しました!」

コジロウ「しかしコレで主の逆鱗に触れてしまったようですよ!」

主「ゆるさんぞ!キサマらぁあああ!」

ムサシ「危ない!主は破壊光線を放とうとしているぞ!」

ハルカ「ゲッ!ヤバイ!!」


フヨウ「うわー!逃げろー!!」

「と、見せかけてカウンター!!」

主「うぎゃああああああああ!」
ムサシ「ハルカ選手のカウンターがギャラドスにクリーンヒット!
 プールの主は破壊光線を受け消滅だー!」


フヨウ「ああ、こうしてまた外に出れるなんて夢みたい!
 ハルカさんには危ないところを助けていただき、
 感謝の言葉もありません!お礼にどうか
 このハワイ七日間の旅チケットを受け取ってください!」
「やったー!ダイゴしゃまとのハネムーンはコレに決定かも!」

ムサシ「ハルカ選手!あとはゴールまで一直線だー!」

ムサシ「男子のみなさんも、ついにゴールまで一直線です」

ユウキ「うおおお!ケコーンするのはこのオレだー!ん?」
 カイオーガ、オレを乗せてくれるのか!
 よっしゃ!これなら楽勝だぜ!」

ミツル「ハルカさ〜〜〜〜ん!!」

ジュプ朗「チィッ…ダメージが多くて上手く走れねぇ…」

その時、ジュプ朗が進化の光を放った!
ムサシ「ああっと!
 この土壇場でジュプ朗選手、ジュカインに進化したー!」

ジュプ朗「うおおおおお!チカラがみなぎってくるぜ!」


コジロウ「さぁ、萌え、燃え祭りもついにクライマックスです!
 優勝するのは一体誰なのかー!?」


ムサシ「ねぇ、アタシ達って、ひっきりなしに喋ってる割には、
 全然絵に出てこないわよねぇ…」

ハルカ「愛するダイゴしゃまとのケコーンするのは私よ!」


ジュプ朗「ケコーンするのはオレ様だぜ!」


コジロウ「土壇場でジュカインへ進化したジュプ朗選手、
 ユウキ ミツル選手を抜いてゴールへ爆走中!
 もしやこの二人が優勝なのかー!?」

ムサシ「ハルカ選手、今ゴールイン!」

ハルカ「やったー!私が萌え祭り優勝かも〜!」

カスミ「…残念だけど、優勝者はこのカスミ様よ!」

ムサシ「ああーっ!燃え祭りゴール間近で、なんとカスミ選手が
 ダイゴ選手を引きずりながら
 ゴールへの階段をのぼっています!」

「カ、カスミ!?アンタ吹っ飛ばされたハズじゃ…
 それにゴールが二つ!?倒れているのはユウキやミツル、
 ダイゴしゃま!?いったい全体どうなっているの!?」

「フッ…なにも知らないハルカのために
 順序良く説明してあげるわ!」

「そう…私はサーナイトのサイコウェーブをくらい第三会場から吹っ飛んだ。
しかし運の良いことに吹っ飛んだ先は萌え祭りゴールだったのだ。だがダイゴしゃまとのケコーンはできなかった。男子達が私達女子選手に内緒で、勝手に萌え祭り優勝賞品を決めるコンテストを始めていたのだ!しかし私は諦めなかった。燃え祭り第三会場へ移動した私はお立ち台から落下しようとしていたダイゴしゃまを無理やり踊らせ、大急ぎでゴールへ戻り、ジャマ者達を排除したのだ!」

ハルカ「な、なんて事…!」
カスミ「ダイゴしゃまが優勝することで、私とダイゴしゃまの愛は永遠に結ばれるのだ!さぁ、そこをどけハルカ!!ジャマをするのならキサマとて容赦はしない!」

ハルカ「たとえダイゴしゃまとのケコーンはできなくても、
 アンタみたいな外道にダイゴしゃまは渡せないわ!
 キサマは今ここで、私が始末する!」
カスミ「フッ、どこまでもバカな女よ、ハルカ!
 おとなしく命乞いでもすれば、見逃してあげたものを!」

そして、最終決戦が始まった。


ハルカ「オラオラオラオラオラオラ!」
カスミ「無駄無駄無駄無駄!」

ダイゴ「ひぃいいいいい!こ、校長!
 こんな醜い争いはやめさせてください!
 これではまるで地獄絵図です!
 もうケコーンする意思の無い僕のために
 無駄な血を流させないで下さい!」


校長「うーむ。よし、ならこうしよう!」

校長「最燃えチャンピオンは
 ラストに進化までしたジュプ朗君!君に決定!」
 最萌えチャンピンだが、個人的に女子には該当者無しのため
 男性だが一番萌えたダイゴ君!君に決定だ!」

一同「な、なんだってー!!!」
ムサシ「おーっと、ここでゴクリン校長!
 いきなりの急展開だ!」

ジュプ朗「か、カワイ子ちゃんは…!?」

ダイゴ「なんでボクが…」
校長「これにて一件落着ぞい!」

ツツジ「そして結婚したダイゴとジュプ朗の間には玉のようなジュニアが生まれ、一家は幸せに暮らしました。ハルカとカスミは激しい体と体のぶつかり合いの末、危険な友情が芽生え、末永く一緒に暮らすのでした。ユウキはゴリスチル、カイオーガを連れてポケモンマスターを目指す旅にでるのでした。めでたしめでたし、と…」
ダイゴ「おいおい、そんな劇の台本を書いているところ悪いけど、
 今回の学園祭はいつもどおり
 バザーと模擬店に決まったから、早く準備してくれ」

ツツジ「な〜んだ、ツツジつまんな〜い」
「まったくツツジ君の想像力には、
 いつも感心するやら、あきれるやら・・・」

こうしてポケモン学園 学園祭は
例年通りフツーに行われるのでした。

地獄学園祭


ピカチュウ「ハイハイ、
 今人気の地獄学園祭、DVD一枚たったの五万円!
 あ、買うの?毎度どうも…ヘヘヘ…」
STAFF LIST
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asuka様・氷結様・ヒロ様・ホノエス様・チョロ吉様・ミズジラ様・ミスターポケ様・管理人

ありがとうございました。



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