[2015.5.14.現在]
最近、映画ペンギンズ関連の情報をお探しで、当ブログにお越し下さる方が増えているようです。前回この件に関してアップした記事は、こちら。
おかえり、ペンギンズ!映画『ペンギンズFROMマダガスカル』2015年秋公開(予定)2015.1.7.現在 情報が出てから半年以上、ブログ記事にアップしてからも、すでに5ヶ月以上が経過しているので、今現在補足できる情報を記事にしてまとめておきますね。
ただし、新情報と言えるほどのものは特に進展がありません(なのでブログ記事には上げなかったのですが)。このまま公開が立ち消えになったときのためにも、今後の参考にこの記事をまとめておこうと思います。(映画って本当に水商売なんですね…。)
長くなるのでもぐります~。
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■映画ペンギンズ日本公開に関する現況(2015年5月14日現在)
□2014年11月末頃→WOWOWの映画情報番組「Hollywood Express」にて、「2015年秋公開」として紹介される。邦題『ペンギンズ FROM マダガスカル』。
□2014年12月頃から→映画関係雑誌、映画館の広報誌にて、「2015年秋公開」あるいは「9月公開」予定作品として掲載始まる。
(以下、わたくしが持っている範囲で)
・『ぴあMovie Special 2015 Winter』
邦題『ペンギンズ FROM マダガスカル』、公開予定:2015年。
・『シネコン・ウォーカー(2015年1月号)』
邦題『ペンギンズ FROM マダガスカル』、公開予定:2015年9月。
・『SCREEN(2015年3月号)』
邦題『ペンギンズ FROM マダガスカル』、公開予定:2015年秋。
・『映画秘宝(2015年5月号)』
→紹介記事で、公開日程についての記載はなし。邦題は原題をカナに変えただけの『ペンギンズ・オブ・マダガスカル』。
□現物未確認ですが、2015年3月に配布開始された20世紀フォックスホームエンターテイメントの新作DVD/Blu-rayパンフレットにも記載あり。
邦題はなし、公開予定:2015年秋。
公式の情報に一番近いのはこのパンフレットです。
□インターネット上
→ネットの情報は流動的な上、ソースが不明のものが多いので、あまり信憑性が高くないのですが、こちらの紹介記事が一番直近かと思われます。
・2015年4月
「シリーズ/リメイク映画最前線(2015年初夏)――1 今年日本で見られるシリーズものはこれだ!」(2015年4月25日) 邦題『ペンギンズFROMマダガスカル』、公開予定:「秋公開」と記載。ライターは元SCREEN編集長の紀平照幸氏。
・2015年5月
2
0世紀フォックスホームエンターテイメントのDWA20周年記念ページ に、日本語の配役あり。
Classified役(ベネディクト・カンバーバッチ)が、日本語役名「シークレット」で声優は成田剣さん。
とりあえず日本語吹き替えの収録は終わっているものと思われます。
→
映画.com に一応記載あり。
ただし、これも
1月の時点では邦題『ペンギンズFROMマダガスカル』、公開:2015年秋公開、
2月にTVシリーズのタイトル(『ザ・ペンギンズ from マダガスカル』)と画像に変更、
最近また映画のタイトルに戻っていましたが、邦題なし、タイトルは"Penguins of Madagascar"と原題まま、公開予定:記載消えました。
なので、あまりこのサイトの情報には一喜一憂しない方が賢明かもしれません。あくまでも参考に。
『ヒックとドラゴン2』の署名活動の際に必要にかられてあれこれ自分なりに勉強しましたが、そのときも思ったのは「ソースの明記されていないネット上にいついつ公開(予定)」と書かれていても、ほとんど信用できないということです。
例えば、問い合わせに応じてくださったドルビー・ジャパンの方に伺っても、2014年の公開予定として「ヒックとドラゴン2」が上がっていましたが、「当社も配給からの正式連絡待ちです」とのことで、予定で掲載されていたことがわかりました。
もちろん、公開が日本の配給会社から公表されて、配給の公式サイトに明記されているとか、公開が正式に決まった後に映画情報サイトに掲載されている場合は別です。
20世紀FOXでは、映画の公開が正式に決定し、前売り券まで発売したのに、公開が中止になった例もありますので、本当に公開日が来るまではおちおち安心できません。
ましてや、公式の発表が一切ない現状においては、です。
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以下、わたくし個人の考えですが。
「秋公開」とありますが、「秋」を9月から11月までと考えても、そろそろ公式の情報が何らかの形で出始めてもいい頃かと思われます。すでに遅いくらいです。
同じ20世紀FOXから配給される映画のスヌーピーは、12月公開ですが、すでに公式サイトにも上がっていますし、Twitter上にも毎日のように広報が流れてきますし、メルマガにも毎回載っています。
また、『ヒックとドラゴン2』のときの経緯からも、ディスクリリースの会社である20世紀フォックスホームエンターテイメントのサイトに先に情報が掲載されたのも、なんだか怪しい風向きです。
おそらくですが、公開予定自体は、昨年末まではあったのは間違いないかと思われます。そうでなければ、これだけしっかりしたブランドの映画情報番組や、映画関連雑誌に、邦題をつけて公開予定を公表することはできないからです。その公開予定のソースは間違いなく、日本の配給会社でしょう。(そう考えたため、わたくしもブログに記事をアップしました。)
ただ、その後、つまり今年に入ってから状況が激変したことがあります。それは制作であるドリームワークス・アニメーションの経営状況です。
このことがあって、日本での公開が見送られる可能性も出てきているというのが、最近の「鳴かず飛ばず」から察する雰囲気ではあります。
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以下、さらにDWAの現状と映画ペンギンズについてなど、あれこれ書いています。長いので、ご用とお急ぎでない方、さらにお知りになりたい方だけどうぞ。
2012年の末に『ガーディアンズ』で当時のレートで87億円の大赤字を出したころからが、思えばケチのつき始めだったように思うのですが、その後『ターボ』、「ミスター・ピーボディ・アンド・シャーマン」、そして配給の判断で公開日をシャッフルした映画ペンギンズが大赤字を出しました。
間に『クルードさんちのはじめての冒険』と『ヒックとドラゴン2』、現在公開中の「ホーム」で好成績を上げていますが、市場はクールなので、『ガーディアンズ』から続く4作の不振のおかげで、DWAの株価は興業が外れるたびに下がり、今年の1月にはとうとう老舗のアニメスタジオだったPDI/ドリームワークスを閉鎖。グレンデールにあるDWAの自社社屋や敷地も借地に出され、従業員は最高500名のレイオフと言われています。
2012年の『ガーディアンズ』の不振の際に、すでに300名レイオフしているにもかかわらずです。
大人の…特に会社員の皆さんには、これが会社としてどれほど厳しい状況かということが、涙なしには実感しえないかと思います。
「ホーム」はノンシリーズものなので、あまりヒットしないだろうと、公開前の下馬評では言われていました。(失礼ながらわたくしでさえそう思っていました)批評家の評判も公開当時はさんざんでした。(これはわたくしは反対に傑作の匂いしかしないと思っておりました)
そういう作品だったので、本国の配給(20世紀FOX)も、TVシリーズでも人気を博した、ネームバリューのあるマダガスカル・フランチャイズの、ペンギンズの方を先に公開しようと判断したのだろうと思います。2014年は『ヒックとドラゴン2』が、中国の化け物級と言われた興行成績のおかげもあり大ヒットしたのですが、その前の「ピーボディ」ですでに大赤字を出していたからでしょう。
ただ、ペンギンズが公開されたのは、奇しくもあの『ガーディアンズ』と同じ感謝祭シーズン。『ガーディアンズ』はクリスマスの作品なのでまだわかるのですが、マダガスカル・シリーズをご覧になった方はおわかりかと思いますが、このシリーズは夏や春が似合います。明るい太陽に向かって行くような、開放感のある作風だからです。
「なんだか縁起でもないなあ」と思ったことと、個人的にDWA作品で迷いもなくワーストだと思っている某作品の監督。これは最初は単独監督だったのが、公開が前倒しになったときにベテランのエリック・ダーネル監督が追加で参加されました。少しは安心したものの、やはり……でした。(すでにUS盤で見ております。感想は追ってアップしたいと思います。)
未見の方が多いでしょうから、あまり作品の感想めいたこと、特にネガティブなことを言いたくなかったので、これまでブログにも感想を上げなかったのですが、DWAの、あるいはマダガスカルチームの実力はこんなものではない、というのが正直な感想です。
いい作品ですが、DWAの中では大傑作というわけではない。そういう作品です。(ペンギンズファンが見ると美味しいところがありすぎてよだれが止まらないんですけれどもね!)
そんなこんなで、現在不安要素の方が増えてきている状況ですが、引き続き、新しい情報が入りましたらまた記事にいたします。
それにしても、あの傑作の続編である『ヒックとドラゴン2』は事実上ディスクスルーなのに、ペンギンズはまがりなりにも公開する心づもりはあった、というのが、いまだに謎です(笑)。ペンギンズ、及びマダガスカルシリーズが、DWAのオールタイムベストのわたくしには、とってもうれしいし光栄なことなのですけれども。
これでペンギンズが無事公開されたら、本当に奇跡ですね(笑)。
祈るしかありません。
今後のDWA作品の公開再開につながるかもしれないのですから。