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 防衛省は15日、陸上自衛隊の指揮系統を一元化する「陸上総隊司令部」を2017年度をめどに数百人規模で新設すると発表した。司令部は、朝霞(あさか)駐屯地(東京都練馬区など)に置く。全国5区域の方面総監の指揮系統を束ねることで、離島攻撃などに素早く対応できるとしている。

 現在の陸上自衛隊は、北海道を担当する「北部方面総監」や九州・沖縄の「西部方面総監」など、五つの指揮系統に分かれている。これを一元的に束ねることで、離島への攻撃のほか、大規模災害などにも素早く対応できるようになるとしている。

 防衛省によると、陸上総隊司令部の設置場所の候補としては、米陸軍の司令部がある米陸軍キャンプ座間(神奈川県)も挙げられていた。しかし、都心から離れていることやスペースの確保の難しさから、朝霞が選ばれたという。(三輪さち子)

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