ポケモンのコラムや単発ネタです。
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過去ログ7もくじ
07年04月01日 「10周年で11年目に突入です!!」
07年03月17日 「絵でおぼえるポケモン声優」
07年02月25日 「エンテイの価値」
07年02月04日 「しょこたんのトロピウスだお」
07年01月18日 「テレビ絵本って置き場所が特殊!」
06年12月22日 「魔法のようなソフト 〜ポケモンバトルレボリューション〜」
06年12月12日 「強引にポケッチ販促回を作ってみる」
06年11月02日 「まんが版ポケットモンスター」
06年10月23日 「幼稚園児にとってタケシはいらない子も同然!!」
06年09月14日 「細目キャラは大抵同じポジションな法則」


07年04月01日 「10周年で11年目に突入です!!」

4月1日のポケモン☆サンデ−はアニメ10周年スペシャル。 

アニメ10年の旅をダイジェストで振り返ります。 本放送の特番の他、ポケモンアンコール・放送局・☆サンデーで途中参加の方も理解できるように最初の方の復習をしてきましたが、今回もまたやります
ポケモンの基礎知識は子供にとって義務教育みたいなものなので、いつになっても需要あるんでしょうね。

そんなワケで基礎知識、なぜサトシの相棒がピカチュウなのかについて解説します。 「1匹だけ選ぶと、他の2匹を選んだ子供がさみしいから」だそうです。 これで途中参加の方も謎が解けましたね。
さらにピカチュウからナエトルまで、サトシがゲットしたポケモンの数が公式的に発表されました。 全27匹でどうやらケンタロスは1匹扱いみたいです。


サトシのポケモンといえば、ゴースト・スピアー・アズマオウ・ヨーギラスを数に入れるかという問題がありますが、ゴーストとヨーギラスはボールに入れていない以上野生のポケモンに分類されるのでゲットになりません。 
虫取り大会でのスピアーゲット時サトシの手持ちは全て埋まっていますので、 サトシはパークボールで仮ゲットしたスピアーを自分のポケモンに加えずナナコにゆずったと考える事も可能です。 釣り大会のアズマオウも専用のレイクボールで捕獲したもので大会が終わったら(おそらく)返却しているので、正式なゲットにはなっていないと考えられます。
実際どういう手続きをすれば正式ゲットになるのかは最先端科学の結晶すぎてわかりませんが、今んとこは27匹(+ケンタロス29匹)ということで。


07年03月17日 「絵でおぼえるポケモン声優」
なんだか忙しくて留守がちだった3月上旬に、さりげなく第一回声優アワードという声優をたたえるお祭りが開催されて、さりげなくアニメのポケットモンスターがシナジー賞を受賞していたみたいですね。 なんでもシナジー賞は声優ではなく、「声優の魅力を最大限に発揮した作品」に贈られる賞だそうで、一部の間ではハルヒネギまとかその辺が受賞すると予想されていたらしく、ポケモンが受賞したことにはちょっと不満みたいです。 公式には受賞理由として以下のコメントが記載されてます。

「1997年4月に放送開始された「ポケットモンスター」のアニメーションは、今年10周年を迎えます。映画における過去9作品の累計興行成績は414億円という驚異的な数字を記録。また国外でも高い評価を受け、テレビシリーズは68カ国+2地域で放送されています。(06年5月現在)。日本のアニメーション史を変えるきっかけとなったこの作品、そして支え続けてきた声優陣に、第一回のシナジー賞を贈ります。 」

この文章書いてる人、ポケモン観たことなさそう。 「声優の魅力を最大限に発揮した作品」に贈られる賞としてポケモンを選んだのに興行成績について書かれるあたり、まだまだポケモンの認識にはミゾがあると思いました。 ちなみに各地のブログにオジャマしてアニメファンのご意見をうかがったところ、「ポケモンが人気あるのはゲームのおかげ」「ポケモンのせいでアニメの最初にテロップがついた」「ピカチュウがピカピカいってるだけじゃん」「これなら来年はドラえもんかクレしんか」「オレ赤緑しかやったことない」等、アニメファンの評価はあいかわらずでした。 せっかくポケモンが「声優の魅力を最大限に発揮した作品」として選ばれたので、声優ごとに画像でまとめてみました。 声優の魅力を最大限に発揮した作品ぶりをごらんください。

大谷育江

うえだゆうじ

林原めぐみ

三木眞一郎

西村ちなみ

愛河里花子

小西克幸

石塚運昇

白鳥由里

山ちゃん

こんなに声優の魅力を最大限に発揮した作品、観たこと無いですね。 受賞おめでとうございます。


07年02月25日 「エンテイの価値」

ポケモン映画10周年企画で、過去9作の映画タイトルに付けられたポケモンごとに人気投票をしています。 タイトルに付けられている事が条件ですので、「ラティアスとラティオス」「ミュウとルカリオ」はセットみたいです。 左の画像にレックウザが見えますが、彼はタイトルになっていないので除外されます。 それで見事1位になったポケモンは今年の映画前売り券特典としてDS版で配布するみたいです。 つまり、正しくは「前売り券の特典を決めろ!」という企画なのですが、そういう表現は避けるのがポケモンなので人気投票になったのかな、と考えます。
 中間発表と現在の主な入手法
1位 デオキシス(入手不可)
2位 ミュウ&ルカリオ(ミュウ入手不可)
3位 マナフィ(DVD)
4位 ルギア(XD)
5位 セレビィ(大量増産可能)
6位 ジラーチ(入手不可)
7位 ラティアス&ラティオス
(ルビ・サファ・エメ版)
8位 エンテイ(コロシアムかファイア・リーフ)
9位 ミュウツー(ファイア・リーフ)

といっても、1位になったポケモンが特典になる以上、投票者は人気投票として投票しないワケで、考え方によっては「金払ってもらうなら誰がいい?」というアンケートにもなっているような気がします。 中間発表が出ましたが現在入手不可のデオキシスが1位のようで、みなさんポケモンの価値をわかってるようです。 下位がエンテイとミュウツーなんですが、「エンテイやミュウツーなんかに金出せるかよ」という事でしょうか。 おふざけでエンテイに1票入れましたが、まさかミュウツーより上になってしまうとは…。 さすがはエンテイ。
映画のポケモンを配布という企画なんで、もしかしたら能力も劇中の設定に合わせてくれるかもしれないですね。 
追記
配布ポケモンはデキシスに決まったようで、映画仕様のデオキっちゃんになったらいいなーと思うのですが、映画仕様のデオキシスというのがイメージわかないです。


07年02月04日 「しょこたんのトロピウスだお」

07年2月3日から2月12日まで、全国のポケモンセンターで「しょこたんのトロピウス」が配布されてます。
話は1月28日放送のポケモン☆サンデーから。 ゲームフリークへ物をもらいにきた しょこたん、増田部長はポケモンバトルで勝つことを条件にするというベタな流れ。 しょこたんの一番手はブニャット。


催眠術→催眠術→催眠術。
しょこたん大勝利


ブニャット強えぇ。
1月14日の放送では雄介くんの「くさぶえ」が外れて本音をだす。
  「眠りが一番怖いもん。」
しょこたんはきっと、眠りが強すぎる事を番組を通して神に伝えようとしているのでしょう。
しょこたんのトロピウスの元ネタ、「エリートトレーナーのしょうこ」は225番道路にいるそうです(もう覚えてない)。




07年01月18日 「テレビ絵本って置き場所が特殊!」
ポケモンは小学館の子供向けアニメなので、とうぜんアニメ絵の絵本がたくさん出てます。 しかしアニメ絵本というのは編集者によるテキトーな話にアニメスタッフの手抜き絵を合わせた地雷本が多く混ざっているもので、左の「ポケットモンスターおはなしシリーズ」もその中のひとつでした。


  笑えるか。  
突っ込みどころ満載で素晴らしくいいかげんです。
 で、「おはなしシリーズ」から少し遅れて、純粋にアニメの話を絵本化したシリーズが登場しました。 このシリーズはクオリティが高く、色々と興味深いのでこれから紹介します。
第1巻の内容は、サトシとピカチュウがポケモンマスターを目指す旅にでたところ、森でキャタピーが飛び出してきたのでゲットしたらロケット団がやってきて撃退したという、1話から3話を強引にリミックスした話になっています。 見開き8Pの絵本でポケモンの世界を効率よく伝えるために、なかなか工夫していると感じました。 複数のエピソードの1本化する手法はこの先も見られます。 
第6巻はポケモンレースの話で、なぜかシゲルドードリオで出場します。 それに対しサトシはポニータではなくピカチュウで出場し、最後はピカチュウの高速移動で逆転優勝します。 クールなシゲルがくやしがっているのが印象的です。

クリックで拡大。
第7巻は「ゆうれいポケモンとなつまつり」のエピソードを基本にポケモンタワーのゲンガー達を混ぜたような内容です。 描き下ろされた浴衣姿のカスミ様を思う存分堪能できます。 よく見ると右下にがいます。 「ポケモンと間違われて紛らわしいから」という理由で出さないらしい動物類がこんな場所で拝めるとは…。
幻の動物、犬。
9巻はロコンとユキさんの話のベタ移植ですが、表紙ではピカチュウのバックを取ったロコンを見て赤面しつつも顔は喜ぶカスミ様が見れます。 まぁ三人の表情に深い意味は無いと思うんですけど…。 で、12巻になるとオレンジ諸島編に突入します。 表紙に早くもラプラスとケンジがいるあたり、タケシのエピソードが削られているのではないかと不安がよぎります。 おそるおそる1ページ目をめくると…。 
タケシは けんきゅうじょに のこることに しました。 けんきゅうじょで ポケモンの せわを することに なったのです
予想通り最初のページにまとめられてました。 絵本は貴重な資料にもなるので、興味があれば探してみてください。





06年12月22日 「魔法のようなソフト 〜ポケモンバトルレボリューション〜」




今週号(No.943)のファミ通でポケモンバトルレボリューション(以下PBR)が35点でぎりぎりプラチナ殿堂入りしました。 ちなみにダイヤモンド・パールも35点でした。 ポケモン不思議のダンジョン赤・青も35点でした。 最近のファミ通は35点が好きです。 来週発売のソフトを先取り評価してくれるクロスレビューでPBRの掲載がおもいっきり遅れたのは、あまりの評価の悪さにメーカーがあせって掲載を遅らせたに違いないと勝手に予想していたのですが、どうやらある意味予想の上の上を行ってしまったようです。



クロスレビューといえば、コメントでけなして点は高くつけるというレビュアーとは別の何かしらの見えないチカラを感じる事が多々ありますが、PBRに関しては4人とも怖いくらいに誉めちぎってます。 PBRで対戦する上でブチ当たる革命的な問題の数々についてはスルーしてますが触れてはいけなかったのでしょうか。 触れてはいけない事に触れなかったから、あまり書く事が無かったのでしょうか。 ゲーム内容の評価というより連動機能について感想文という気がします。 今作の売りである着せ替え機能について全員で無視決め込んでるのがクールですね。








ファミ通といっしょにコンティニューという季刊誌も買いました。 最初の方にポケモンの特集組んでいます。 しょこたんがビッパになじめなかったという事がわかります。 ポケモン以外は読むところがないので、立ち読みをすすめます。




06年12月12日 「強引にポケッチ販促回を作ってみる」

第10話で鳴り物入りで出てきたニューアイテムポケッチ
どうやらシンオウ地方では流行っているらしく、
コーディネーターはみんな持っているそうです。
果たしてコーディネーターは
ポケッチをどのように活用するのでしょうか?





次の話。


ポケッチ付けてませんでした。

ポケギアはケータイに、ポケナビがナビゲーションに特化することで劇中にとけこむことができましたが、ポケッチはあってもなくても支障がない機能をまとめてブッこんだ、よくわからないデジタル時計です。 そんなポケッチが今後アニメでどういう使われ方をされるかが気になります。
せっかくなので、ひとつポケッチを強引に使って話を作ってみました。


題〜ポケッチ大活躍で大丈夫!!の巻き〜

森で迷ったサトシ達…。
「は〜あ、ハラ減ったな〜。」
「サトシ、そのセリフ今日12回目よ。 ポケッチ カウンターで数えてるんだから!」
「森のどこかに木の実でもなっていればいいんだが…。」
「そうだわ! こういう時はポケッチ木の実サーチャーを使えば…! あっ! 向こうに木の実があるみたい!」
「おー、モモンの実ゲットだぜ!! ん、アイツはシンジ!」
「…コイツもハズレか…。オマエには用は無い!」
「おいシンジ!」
「なんだ…ポケッチ通信サーチャーに反応があると思えばオマエらか。」
「また逃がすのか!?」
「当然だ。 攻略本に忠実なオレはなるべくたくさん捕獲して能力や個性をチェックしてから
 どいつを育てるか決めている。 このポケッチ ポケモンヒストリーを見ろ!」
「うわっ!全部ビーダルだ!」
ポケッチ マーキングマップを使い、シンオウ中の草むらで 色違いビーダルを探してはや3日…。
 ポケッチ ポケトレカウンターはベスト3をビーダルが独占だ! ポケッチ ポケモンリストによると、手持ちのビーダル達もかなり疲れている…。
 む、ポケッチ育てやチェッカーによれば、預けっぱなしのビーダル夫妻がまたレベルアップしたようだ。」
「そんな事より、前回のナエトル対ヒコザルのリベンジバトルだ!」
「フン、いいだろう、相手になってやる! 先攻はオレからだ。」
「まてよ、オレが先だ!」
「仕方ない、こういうときはポケッチ コイントスでフェアに決めよう。 ・・・チッ。 先攻はオマエだ。」
サトシ「よし! ナエトル、葉っぱカッターだ!
 …あれ? 葉っぱカッターは炎タイプへ効果はバツグンだったっけ…?」

「このポケッチ技効果チェッカーによれば効果は今ひとつみたいよ。」
「常識だな。 ヒコザル、ナエトルに効果バツグンの火炎車だ! 火炎車の攻撃力は60! タイプ一致で1.5倍に効果バツグンで2倍だから、
 攻撃力はえーっと…えーっと…、ポケッチ電卓機能によると攻撃力は180だ!」
「ナエトルー!」
「ふん、こんなものか。 そういえば今は何月何日何時何分だ?」
ポケッチ カレンダー&時計機能によれば12月14日7時2分よ。」
「なんだと!? ポケモンダイヤモンド&パールが始まってるじゃないか!おい女!
 今から俺んちに電話して弟に録画するように言っといてくれ!」
「えー、いやよ!タケシお願い!」
「オレだって嫌だよ!シンジ自分で言えよ!」
「オレはちょっと弟とは話しにくいんだよ! そうだ!ポケッチ ルーレットを使って決めようぜ!」

ピコピコピコ…

「え〜私〜!」
「いいか、一度だけ言うぞ! 俺んちの番号は0152-SHINJI-SAIKYOUだ!」
「まって!今ポケッチ メモ用紙に書きとめるから!」

タタタ…

「・・・あーもう、どうして誰もケータイ持ってないのかしら…。 あ、公衆電話発見! 10円10円と…、きゃっ大変!10円を雪の中に落としちゃった!
 …もう見つかりっこない…。 そうだわ! こういう時はポケッチ ダウジングマシンを使えば…! わーい10円発見!」
 えーっと電話番号はと…あ、メモ消えてる…。」


「はぁ疲れちゃった、ちょっとそこで休もうっと、 ・・・何よここ!真っ暗で何も見えないわ! 誰か〜! 助けて〜!」
「お〜い!聞こえるか!」
「タケシ!」
「そこから出たければ、東に200歩、南に363歩、東に722歩、西に18歩あるいてドリルで穴を掘るんだ!
「ちょ…そんなの無理よ!…そうだわ!こういう時はポケッチ万歩計機能を使えば…! ・・・ふぅ、脱出成功!」
「どうやらポケッチのおかげで命拾いしたな。」
「ほんとに万能アイテムね! ポケッチ!!」


…ポケッチが大活躍する日がいつ来るのか、楽しみです。





06年10月27日 「まんが版ポケットモンスター」


ビッグ・コロタンに「まんが版ポケットモンスター全書」というマンガがあります。 ビッグ・コロタンというのは小学館が出している子供向け本のシリーズ名で通常のサイズより大きいのがビッグ・コロタンになります。 小さいのはコロタン文庫です。 当時読んだときはアッサリした絵とバトルシーンの芸術的なカットについてこれずに挫折してしまいましたが、今改めて読むとヤバイくらい面白いです。

コロタン系はポケモン関連の本をたくさん出していますが、そのひとつとしてポケモンを一冊のマンガにしようとしたのでしょう。 この作品の偉いところはアニメではなく赤緑のコミカライズであることです。 全書とついているのは、恐らく小学館の他のポケットモンスターマンガと別けるためと考えられます。 (ポケスペも同じ理由。)

また、このマンガは作画が中村里美さんと表記されていますが、ゲームのシナリオを忠実に再現したので、作/画・中村里美ではなく、画・中村里美にしたそうです。 (小学館の方に聞きました。) 要は中村里美さんによる原作に忠実なマンガ化です。




物語ですが、サトシはシゲルがポケモンをもらう事を聞かされて、自分もポケモンが見たいとマサラタウンを出て草むらに突撃するところから始まります。 さすがは原作を忠実に再現しているだけありまして、この後サトシはポケモンに襲われそうになるところをオーキド博士に連れ戻されて、これがキッカケでサトシもポケモンを一匹もらうことになります。 


「決めた! オレはヒトカゲにするよ!」

「それならオレはゼニガメにするぜ!」 ニヤリ


原作屈指の名シーンを1コマで完全再現。
この後二人はポケモン図鑑をもらい、博士の夢であった図鑑の完成を目指して旅に出る事になります。

サトシが自宅から出ると、シゲルのお姉さんが現われタウンマップをもらいます。 シゲルは姉さんにタウンマップは貸さないように言ったのですが、姉さんは博士の夢を手伝ってくれるサトシにマップを渡します。


更にサトシに対抗意識を燃やすシゲルをフォローするなど、地図を渡すなと言われたのに渡したナナミ姉さんの心境を見事なまでに描ききっています。 中村里美さん超スゴイ。

サトシはトキワシティでポケモンリーグとジムを知り、トキワの森で虫ポケとピカチュウをゲット。 ニビへたどり着きます。  そこでニビジムの門下生と仲良くなり、彼の悩みを聞きます。
「リーダーのタケシさんがガチガチの石頭でさ! 力押しの古いやり方しかできなくて…。 その厳しさで挑戦者はおろか門下生まで減って今はオイラひとり。」
過去なぜニビジムのトレーナーがひとりなのか、まじめに考えた人がいただろうか。 中村里美さん超スゴイ。 そしてサトシはニビジムに挑戦することになります。

原作完全再現。

押忍! この男らしさ、硬派な彼こそが我々が思いえがいた当初のタケシです。 イワークに対してヒトカゲを出すサトシにタケシは言います。

「岩タイプに炎タイプで挑むのか!? 笑止! 体当たりだイワーク!!」


勢いにのっているタケシですが、2ページ後には逆転されます。


「しまった!! 急所を…。」


頭のツノは弱点だったようです。
子供に連敗したタケシは、ポケモンと友達のように付き合うサトシを見て自分の古いやり方が終わった事を悟ります。

こうして最初のバッジを手に入れたサトシはハナダシティへ向かい、同じく完全再現されたカスミと戦い、途中乱入したロケット団を追い払って二つ目のバッジを手に入れます。

そしてマサキのイベントをクリアして、サントアンヌ号でシゲルに出会います。


シゲルはサトシにバトルを挑みますが、2ページで惨敗。 更にヒトカゲがリザードに進化して差を見せ付けられます。 くやしがるシゲルが実にかわいいです。







サントアンヌの船長に会ったサトシは船長から自分が軍人だったころの部下であったサンダースという男を探して欲しいと頼まれます。 サトシはマチスがサンダースだと知り、勝負を挑みます。 やはりマチスも完全再現です。






負けたマチスは自分の過去を語ります。

アメリカの軍人だったマチスは訓練中、倒した大木が中尉に倒れたことで、怖くなって国から逃げ出した臆病者のイナズマアメリカンだったのです。







そこに中尉ことサントアンヌ船長が現われます。

なんと船長はいあいぎりの達人だったのです。

なぜアメリカ軍人が日本にいるのか、なぜ船長がいあいぎりの秘伝マシンを持っているのか、どうでもいい謎が次々と解けました。 中村里美さんは天才です。

こうしてマチスと船長は和解してサトシは3つ目のバッジを手に入れました。



タマムシシティへ来たサトシは、なぜかていねいに描き込まれたエリカやロケット団と戦い、セキチクシティへやってきます。


ヤドン(カバ)似の園長の入れ歯を探しにサトシはサファリゾーンへ向かうのですが、入れ歯を手に入れたところで急展開がおとずれます。



「ワシはセキチクジムリーダーのキョウ!
 その入れ歯 渡してもらう!」


セリフが まぬけてます
上のエリカと比べて明らかにやる気が感じられません。

そんな入れ歯を狙って現れたキョウ、実は園長の入れ歯を隠した犯人でもありました。





どうやらキョウと園長は幼なじみらしく、子供の頃はキョウが園長の道具を隠すイタズラをしていたそうです。 そして園長が自然を取り壊してサファリを作ったことへの反発として、キョウは昔のように園長の道具(入れ歯)を隠して抗議していたそうです。

原作を補完し舞台にふさわしい意味を持たせる、中村里美さんの発想が超スゴイです。 普通は園長の入れ歯でそこまで考えません。 


この後サトシはやはり ていねいに描かれたナツメややる気のないカツラといっしょにロケット団と戦ったりポケモンをゲットしたりしながら、順調にバッジを7つ集め、トキワジムに挑戦します。

最後のジムリーダーはロケット団総統でもあるサカキです。 サカキはロケット団結成の理由を語ります。

数年前、トキワのジムリーダーだったサカキはイワヤマトンネルで落盤事故に巻き込まれ、その時いっしょだったニドキングは、サカキを置いてどっかいってしまったそうです。(→) それからサカキはポケモンを信じる事をやめて悪の道に走ったそうです。

シュールすぎるサカキ様とニドキング。


ですが、ニドキングはサカキのために瀕死の状態でシオンタウンに助けを呼びに行った事が判明します。 自分の間違いに気付いたサカキは、サトシの前に二度と姿を現さないことを誓っていなくなります。 ジムリーダーのサカキがなぜマフィアのボスになったのか、それに対し過去マジメに考えた方がいたでしょうか。 

サカキはそのうち復活するものだと何の考えも無く思っていましたが、これを読んでからは二度と出ない方がいいとさえ思うようになりました。  中村里美さん天才。


一方、サトシの旅と平行してオーキド一家についても語られています。

今から数年前、ポケモン図鑑完成の旅に出ていたオーキド博士に、息子夫婦が事故で亡くなったという知らせが届きます。 博士は孫のシゲルとナナミを育てるため、図鑑完成の夢を断念したのです。

どうして博士が自分で図鑑を埋めなかったのか、シゲルの両親が出てこないのか、また謎が解けました。 中村里美さん超スゴイ。



自宅に戻っていたシゲルは、ナナミがサトシにマップを貸した事に気付きます。

シゲル「サトシに地図貸したな!
 どうりで行く先々で会うと思った…!

サトシとシゲルがよく会う理由…
同じ地図を使っていたから
また細かい謎の答えを用意する天才中村里美さん。

ナナミは博士の夢をかなえてあげたいから、サトシにも地図を渡したと説明します。 それに対してのシゲルの返事がこれ。

シゲル「だからこそオレが図鑑を完成させなきゃいけないんだ! サトシは無関係じゃないか!」

シゲルは自分を育てるためにあきらめた夢を自分の手で叶えてあげたかった、だからタウンマップは貸すなと言った。 まさか原作の嫌がらせとしか思えない言動にこんな深い意味があったなんて、知りませんでした。 どうやらナナミお姉さんも知らなかったそうです。

シゲルはついにポケモンリーグチャンピオンとなり、一歩遅れて四天王に勝ったサトシと戦うことになります。 サトシはリザードン、シゲルはカメックスです。 まずカメックスの攻撃をリザードンがうまくかわします。
                                                   



体当たりで勝ちました。


戦いが始まったと思ったら終わっている、徹底して不要な描写を省くのがポケットモンスター全書です。 普通の漫画家では怖くてとてもできません。

この後も原作どおりたオーキド博士がやってきてシゲルに説教をはじめますが、ここでナナミが割って入ります。

原作の酷すぎるシゲルへの扱いをしっかりフォローするナナミさん。 博士も言葉が過ぎたと反省し、図鑑を二つ用意した理由を話します。

博士「昔ひとりで調査してわかった…。 これだけの大仕事をひとりで完成させるのは無理だということを…。 そして仲間とチカラを合わせる事が何より大切なのだと…。」


博士の話を聞いて、思うところがあったのか気まずそうな顔をする二人。 その時シゲルに向かって建物の柱が倒れだし、サトシはとっさにシゲルを救出します。

シゲル「…サトシ…オレ、ずっと忘れてたよ。
 オマエが友達だってこと…!」

身をていして自分を助けるサトシを見て、シゲルはサトシが友達だということを思いだします。

このマンガはこの後二人でいっしょに図鑑完成のためハナダの洞窟に向かうところで終わります。 おそらく中村里美さんは、博士が図鑑完成の夢を孫のシゲルとその友達のサトシの二人に託したのに、二人が完全に別行動をとりお互いが協力し合わないところに疑問を抱いたのでしょう。 (博士やナナミとしては、シゲルにはひとりではなく友達と一緒に図鑑を完成させて欲しかった。) そして原作シゲルの言動から彼の心理を解析し、二人が和解して一緒に図鑑完成の旅に出るラストを作り出したのだと思います。
目を楽しませるだけの見せかけの作品とは違う、心に残るマンガですので、ぜひ持っていればもう一度、持っていなければ手に入れて読んでみてはいかがでしょうか。 ギャグマンガとしても読めるので、大変お得ですよ!






06年10月23日 「幼稚園児にとってタケシはいらない子も同然!!」
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ポケモン関連のCDはたくさんありますが その中でもおそらくレア度MAXなのがコレ、小学館の幼稚園2000年2月号ふろく「おたのしみCD」です。 CDジャケット(→)がかなりのユルさでひじょうに強い脱力オーラをだしてますが、その内容は約10分間ジョウト序盤のサトシとニャースがクイズ対決をするというファンも納得の作りになっています。 見かけた方は ぜひ手に入れて聞いてください…といきたいところですが、もう通常では手に入らない過去の遺物なので聞けるようにしました。

ニャースの扱い方や最後のオチ等、作品の設定をうまく反映してあり正規のライターが書いたものと思われます。 今となっては限りのあるカスミとのやりとりが聞けるのは嬉しいですね。 タケシがいないのは大人の事情でしょうか? またこういうCDでないかなぁ。



06年09月14日 「細目キャラは大抵同じポジションな法則」
何度同じ繰り返しでもはじめて見た様に驚き、何をしているのかを視聴者にわかりやすく解説し、自分は常に一歩後ろに下がる。
アニメ至上タケシほどの名脇役は居ません。 タケシがいないと自己主張メンバーだらけでバランスが悪くなります。 そんなタケシの旅も多分一区切りということで、今までの旅をタケシ視点で振り返ってみようと思います。

タケシ初登場は第5話「ニビジムのたたかい」からですが、この話からまずメチャクチャです。 まずニビジムリーダーのムノーは究極のポケモントレーナーを目指して旅に出ているため、長男のタケシがブリーダーの夢を諦めてジムリーダー家業を引き継いでいます。 しかしムノーは究極のポケモンマスターを目指して旅に出たものの全くものにならず、家に戻る事も出来ずにニビの郊外で石を売って生活しているという設定です。 (石繋がりでマンガ『無能の人』のパロディ。) 

そんなタケシの前にサトシが挑戦しにきます。

タケシ「何者だ?」

暗い部屋で正座し硬直している、まさに石のような堅物です。


サオリ「私ニビシティに住んでてね、いつも声をかけられていたの。


どうやら、この堅物はジムリーダーの仮面を付けていたようです。
タケシ「オマエそのポケモン(ピカチュウ)と、どのくらい付き合ってるんだ?」
サトシ「えっと、二週間ぐらいかな。」

約13日もサトシとカスミはトキワの森にいた事が判明します。 かなりいいかげんです。 タケシはイワークを出し、サトシはピカチュウを出します。 どうやら脚本家は電気と地面の相性を知らなかったようです。 イワークのしめ付ける攻撃に負けたサトシとピカチュウがどうしたかというと、ピカチュウに大量の電気を与えて強制パワーアップさせるという反則行為に出ます。
サトシ「テッセンさん、このバッジはお返しします。
 さっきのジム戦は間違いだったんです。」


しかししょせんは付け焼刃、またしてもイワークのしめ付ける攻撃でピカチュウはダウン。 勝敗が付いたと思ったその時、ピカチュウの電撃でスプリンクラーが作動しイワークに大量の水を浴びせます。 そこでカスミのナイスアドバイス。

カスミ「サトシ! 今よ! 岩系のモンスターは水に弱いのよ!!」

地面タイプは無視しつつ、岩タイプが水に弱いことはバッチリ!! ポケモンをモンスターと呼んでるところも笑えます。 形勢逆転したものの、サトシはスプリンクラーでの勝利は実力ではないと言ってジムバッジを受け取りません。 ですが、自分の代わりに夢を叶えてほしいとタケシはバッジを渡します。

そこへ突然タケシの父であるムノーが現われて、
「自分が家に戻るからオマエは自分の夢を追え」と告げます。 ムノーにどんな心境の変化があったのかは一切書かれてません。 タケシの気持ちぐらいなら、ずっと前から知っていたのではないでしょうか? とにかく、こういったテキトーな話によってタケシは旅に出ました。 (どうでもいいですが、この話だけジムリーダーをジムトレーナーと呼んでます。)
なお、この話の小説版では旅に出たいタケシの気持ちを察した弟達が、タケシがマサラタウンのトレーナーに4連敗したことを口実にむりやりニビから追い出すという人情話に書き直されてます。

最高のポケモンブリーダーになるための旅に出たタケシですが、ポケモントレーナーのように、ゲットとバトルを繰り返し大会に出て優勝を目指すという明確な目標が決められていないためか、何もしないまま十数話が過ぎます。 背景化が進むタケシでしたが、ようやくタケシの話が作られたのは28話「ロコン!ブリーダーたいけつ!」です。 そこでタケシは現在1ブリーダーのユキに弟子入りを志願します。 上京して業界bPに弟子入り、ありえる話です。 一応この時点ではここがタケシの旅の終着点となってます。 しかしロケット団のよけいな活躍でユキさんは自分は勉強不足だったこととを悔やみ海外へ旅に出ることになります。
ユキ「ここにいたんじゃ見えない事もいっぱいあるから、
 タケシ君も旅を続けて欲しいな。 これからはライバルよ。」

タケシ君、いっしょにいきましょうとか言わないのがいいですね。 タケシのブリーダーとしての素質を見抜いたユキさんは自分のロコンを預けることにします。 これでタケシの目的は最高のブリーダーになるための旅を続ける事と、ロコンを立派に育ててユキさんに返すことの二つに変わったわけです。  (ところでこの後、ユキさんのロコンをタケシが自分のモンスターボールでゲットするのですが、後付のボール設定と矛盾します。)

再び旅に出たタケシでしたが、また背景化が進み、いつしかお姉さんキャラの引きたて&バトル解説役になっていきます。 そんないらない子のタケシに転機が訪れました。 オレンジ諸島への旅に同行したタケシは南の島で出合った美女と(一方的な)恋に落ち、島に残る事を決意します。

「ここにいると、ポケモンの新しい面をいっぱい見られそうだしな。
トレーナーとしてもブリーダーとしても興味をそそられるんだよ。」


ウソつくな。



タケシと別れる事になったサトシ達ですが、なぜか二人とも笑顔です。
ピカチュウにいたってはバンザイをして大ハシャギでした。

あらゆるものを捨てて南国ライフに生きようとしたタケシですが、数ヵ月後にマサラタウンで行き倒れになっているところを現地の女性に発見されます。 どうやら心に深い傷を負ったらしく、しばらく放浪の旅を続けていたみたいです。

偶然か運命か、タケシを介抱していたのがサトシの母親だったことから、タケシはサトシは再び再会し、サトシの旅に再び同行することにします。
タケシ「全く、二人とも全然成長してないなぁ。
 やっぱりオレがいないとダメなんだよなぁ」
サトシ「え?タケシ、いっしょに行くの?」
タケシ「あたりまえだ!少年少女よ西を目指せ!」

どうもサトシはいっしょに来て欲しいとは思ってなかったようです。

タケシは再びブリーダー修行の旅を開始し、サトシの旅に強引に同行します。 どうやらタケシはポケモンセンターのパソコンでメールをしていたらしく、ユキから帰国した後で大会にでるというメールを受け取ります。 いつの間にメールアドレスを交換したのか、全くの謎です。 大会会場で立派に育ったロコンを返したタケシですが、ユキはヒビキという学生の頃から考えの違うライバルが居たらしく、ロケット団の余計な活躍で二人はお互い協力して店を出す事になり、タケシはそれを祝福して再び旅に出ます。 ロケット団は最高ですね
そしてサトシのジョウトリーグが終わり、サトシは母へ成績の報告に、カスミは姉から留守番を頼まれ、タケシは父親に呼び出され、三人は実家に戻る事になります。
ニビに戻ったタケシは蒸発していた母親が戻ってきたことを知り、ジムリーダーを目指す弟のジローにイワークを託してホウエン地方へ旅に出ます。
タケシ「岩タイプを極めたいなら、イワークほど育てがいのあるやつはいないよ。」
ジロー「ありがとう兄ちゃん。 オレ、がんばって兄ちゃんみたいなトレーナーになる!
 兄ちゃんもトップブリーダーになれよな!」

母親が戻り、跡継ぎができた事で、タケシを縛る問題は無くなりブリーダーへの夢へまっすぐ進めるようになりました。 
タケシはホウエン地方へ旅に出て、またもやサトシの旅に同行します。
サトシ「いったいどうしたんだ? 家に帰ったんだろ?」
タケシ「ウチには帰ったよ。 でもじっとしていられなくてさ。
 オダマキ博士から、サトシがカナズミシティに向かってるって聞いて、
 追っかけて来たんだ。」

ストーカーかオマエは。
きっとタケシはサトシがホウエンに行く事を予想していたに違いありません。

ホウエンでの旅が終わったサトシ達は、次の目的も決まらないままそれぞれの実家に戻ります。
サトシがマサラタウンに戻ってくると、なんとその日にマサトが、次の日にハルカがやってきます。
サトシはもう一度カントー地方を旅することを決め、再び三人で旅に出ます。(途中までカスミもいっしょ。)

一行がニビを華麗にスルーしてお月見山まで来るとタケシが追いかけてきます



「だれか忘れていませんか?」

「あ、ごめ〜ん忘れてた!!」
(チッ! 今度こそサヨナラだと思ったのによォーーッ!!)

なんて思っていたに違いありません。
そんなワケでカントーでの旅に同行したタケシですが、やはりコレといって何かをやることもなく、たんたんと食事を作ったり審判をしたり解説をしたりする日々が続きます。
そんなタケシですが、いっしょにポケモンの傷の手当てをしていたオーキド博士から、ブリーダーの実力を高く評価されます。
博士「ところでタケシ、オマエさんの手当て、実に見事じゃったぞ。 初めて接するポケモンに信頼され、全てをゆだねられるなんぞ、なかなかできることではない。 旅を続けながらずいぶん精進したんじゃのう。その調子でこれからもシッカリやるんじゃぞ。」
タケシ「は、はい!」

タケシは影ながら努力を続け、ブリーダーとしての実力が付いていたそうです。

最高のブリーダーになる旅に終わりはないですが、ひとまず一人前になったことがわかりました。
カントーの旅が終わり故郷へ帰ったタケシですが、タケシの挑戦はこれからも続きそうです。




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