トップページ国際ニュース一覧エジプト裁判所 モルシ元大統領「死刑に相当」
ニュース詳細

エジプト裁判所 モルシ元大統領「死刑に相当」
5月16日 20時57分

エジプト裁判所 モルシ元大統領「死刑に相当」
k10010082101_201505162128_201505162143.mp4
エジプトの裁判所は、おととし事実上のクーデターによって大統領職を解任された、モルシ元大統領に対し、4年前、刑務所からの脱獄に関与した罪で「死刑に相当する」との判断を示しました。
モルシ元大統領は、イスラム組織「ムスリム同胞団」の出身で、中東の民主化運動、いわゆる「アラブの春」で、ムバラク政権が崩壊したあと、初めて民主的な選挙によって大統領に選ばれましたが、おととし7月、軍による事実上のクーデターで大統領職を解任されました。
首都カイロで16日、モルシ元大統領やムスリム同胞団の幹部らに対する裁判が開かれ、裁判所は、モルシ元大統領が2011年1月、当時収監されていた北部の刑務所からの脱獄に関与したとして、「死刑に相当する」との判断を示しました。
検察側は、モルシ元大統領が、ムバラク政権に対する反政府デモが広がった際、支持者らに刑務所を襲撃させ脱獄したと主張していて、裁判所はムスリム同胞団の幹部や支持者など100人余りに対しても「死刑に相当する」との判断を示しました。
判決は、イスラム法の諮問機関の助言を得て、来月2日に言い渡される予定です。
モルシ元大統領は、先月、大統領在任中の2012年12月にデモ隊への暴力に関わった罪で禁錮20年の判決を受けています。
モルシ元大統領らに対するこれまでの裁判について、国際的な人権団体は、「公正な裁判ではない」として非難しており、今回の判断に対して一層批判を強めるものとみられます。

関連ニュース

k10010082101000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ