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【プロ野球】

坂本が巨人4番初弾

2015年5月16日 紙面から

巨人−ヤクルト 7回裏無死一塁、ヤクルト先発の小川から左中間に先制2ランを放つ坂本=東京ドームで(七森祐也撮影)

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◇巨人2−1ヤクルト

 巨人が接戦を制した。0−0の7回、亀井が左前打で出塁し、続く坂本が1号2ランを放った。ポレダは要所を締め、8回途中まで無失点で4勝目。内外野の好守も光った。ヤクルトは好投の小川を打線が援護できず8連敗を喫した。

 お待たせしました!! 巨人・坂本がこん身の一振りでチームを勝利に導いた。7回無死一塁、ヤクルトの先発・小川の2球目、カットボールをフルスイング。打球は左中間スタンドに飛び込んだ。今季第1号は決勝の2ラン。まさに値千金の一撃となった。

 「久しぶりに気持ちのいい打撃ができました」と坂本。自身も4番で初めて放った一発は、今季チーム40試合目でスタメン4番打者が初めて放ったアーチでもあった。しかし、自分だけの手柄にしない。「(小川が)走者を気にしているのは分かった。(一塁走者の鈴木)尚広さんのおかげ」。先輩のアシストへの感謝も忘れなかった。

 13日の広島戦(東京ドーム)で1軍に復帰した後の2試合は9打数1安打。この日は思い切った行動に出た。通常のフリー打撃をせず、原監督からマンツーマン指導を受けた。トップの位置やスタンスについてのアドバイスをもらい、バットをこれまでより少し寝かし気味にして構える新しい打撃フォームを試した。

 「いろいろ考えながら…。結果が出ていなかったので、戸惑いはなかったですね」。必死の思いが好結果を生む。打席での迷いが消え、ここぞという場面で勝負強さをみせつけた。そんな背番号6を原監督はこんな言葉で叱咤(しった)した。

 「4番は厳しい風の中で戦うもの。1、2本の本塁打で満足していないだろう」。もちろん、坂本も同じ気持ちでいる。「もっともっと頑張らないといけない」。首位の座をDeNAから取り戻すため、坂本は貪欲にバットを振り続けていく。 (川越亮太)

 

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