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【プロ野球】

キヨシ監督17年ぶり貯金10

2015年5月16日 紙面から

8回表、逆転2ランを放ったバルディリスを迎えるDeNA・中畑監督(右)=マツダスタジアムで(出月俊成撮影)

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◇DeNA6−5広島

 DeNAが4連勝で貯金を10とした。4−5の8回、バルディリスが一岡から逆転2ラン。エレラが8回を抑え、9回を締めた田中がプロ初セーブ。広島は黒田が不安定で流れを手放すなど、2度のリードを守り切れなかった。

 野球の神様が降りてきている。首位に立つDeNAの快進撃が止まらない。展開が二転三転する激闘。それでも、最後には白星が手元にある。オール逆転勝ちの4連勝。日本一を成し遂げた1998年以来17年ぶりの貯金10だ。しかも40試合消化時点での到達は、17年前の58試合より18試合も速い。

 興奮冷めやらぬ中畑監督が目を丸くする。「今は野球の神様が(勝利の流れを)ウチに与えてくれている」。勝って、勝って、勝ちまくり、貯金は2桁に乗った。「スゴイね。あのね、貯金という感覚がよく分からないの!」

 キヨシ軍団の勢いを見せつける劇勝だ。先発の山口が1回に3点を失っても、打線が中盤に黒田を攻略。5回に逆転し、再逆転を許した後の8回にはバルディリスの決勝逆転弾が飛び出した。

 両リーグトップの16セーブを挙げているルーキー山崎康は、疲労の蓄積を考慮して休養。絶対的守護神不在で迎えた1点差の9回は田中がゼロ封でプロ初セーブ。「代魔神」の仕事を果たした07年に常葉学園菊川(静岡)をセンバツVに導いた左腕は「しんどいですね。山崎はすごいなって思いました」と息を吐き出した。

 指揮官の手応えも膨らむ。「選手個々が成長している。中継ぎ陣も一つになってくれた。スゴイね! スゴイという言葉を使っていいと思う」。2位巨人との3ゲーム差をキープ。キヨシDeNAは野球の神様のハートも、がっちりとつかんでいる。 (井上学)

 

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