沖縄:不戦を誓い…「普天間」取り囲み平和行進

毎日新聞 2015年05月16日 10時58分(最終更新 05月16日 12時10分)

シュプレヒコールをあげながら米軍普天間飛行場の前を行進する参加者たち=沖縄県宜野湾市で2015年5月16日午前10時8分、津村豊和撮影
シュプレヒコールをあげながら米軍普天間飛行場の前を行進する参加者たち=沖縄県宜野湾市で2015年5月16日午前10時8分、津村豊和撮影

 1972年5月15日に沖縄が本土復帰したことを記念し、平和を願いながら沖縄本島を歩く「5・15平和行進」(実行委員会主催)は2日目の16日、約2500人(主催者発表)が沖縄県宜野湾市の中心部にある米軍普天間飛行場を取り囲むように二手に分かれて歩いた。飛行場のフェンス沿いを行進した参加者は「基地を押しつける国策に沖縄は屈しない」と声を上げた。

 行進に先立ち、宜野湾市役所前で集会があり、地元選出の照屋寛徳衆院議員(社民)が「私たちウチナーンチュ(沖縄の人)は全国の仲間と連帯し、不戦を誓う」と訴えた。

 移設反対を訴える活動に充てるために沖縄県議らが作った「辺野古基金」への寄付金(11日現在で計約1億8500万円)の約7割が県外から集まるなど、基地問題を巡る沖縄への共感は全国に広がっている。長野県伊那市から参加した矢嶋晋平さん(23)は「沖縄の熱気を初めて感じた。政府は沖縄の声を聞いて慎重に対応してほしい」と話した。

 17日には普天間飛行場の名護市辺野古への県内移設に反対する3万人規模の県民大会が那覇市であり、移設阻止を目指す沖縄県の翁長雄志(おなが・たけし)知事も出席する。【比嘉洋】

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