「陸上総隊」司令部を朝霞駐屯地に設置へ

5月15日 22時04分

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防衛省は、地域ごとに配置された陸上自衛隊のすべての部隊を一元的に指揮する新しい司令部「陸上総隊」の司令部を東京都と埼玉県にまたがる朝霞駐屯地に設置すると発表しました。

陸上自衛隊には現在、北海道や九州など地域ごとに５つの方面総監部があり、別々に部隊を指揮していますが、おととしの防衛計画の大綱に基づいて「陸上総隊」を新設し、指揮命令系統を一元化することになっています。この計画で、防衛省は陸上総隊の司令部を東京都と埼玉県にまたがる朝霞駐屯地に設置することを決めました。
この司令部は、地域ごとに配置された部隊を運用するほか、特殊作戦群や第１空挺団などの精鋭部隊も指揮することになっています。司令部は数百人規模になる見込みで、平成２９年度中に新設される見通しです。
陸上自衛隊が全国の部隊を束ねる司令部を設置するのはおよそ６０年前の創設以来初めてです。おととしの防衛計画の大綱で陸上自衛隊には水陸両用車などを備えた３０００人規模の上陸作戦専門の部隊「水陸機動団」も新設されることになっていて、今後大がかりな部隊の改編が進められることになります。