男子シングルス準々決勝で、ノバク・ジョコビッチと対戦する錦織圭=ローマ(ロイター)【拡大】
勝負の分岐点だった。互いにサービスをキープして迎えた第3セットの第4ゲーム。ブレーク成功で両腕を回して雄たけびを上げたジョコビッチとは対照的に、錦織はラケットを投げ捨てて、悔しさをあらわにした。
「徐々に近づいていると思うが、彼がまだベスト」
24日開幕の全仏オープン(パリ)前最後の大会で、世界ナンバーワンにたたきのめされた。ジョコビッチとは昨年11月のATPツアー・ファイナル(ロンドン)準決勝以来の対戦だった。1ゲームも奪えなかった前回と同じ最終セットで地力の差が出た。
今大会後の世界ランクで4位に返り咲く可能性は消え、全仏で準決勝までトップ3と対戦しない第4シード入りは難しくなった。とはいえバルセロナ・オープンで連覇、マドリード・オープンではベスト4入りなど、赤土でも安定したパフォーマンスを発揮。前哨戦の疲労が抜けきらず1回戦で散った1年前のローランギャロスとは、ひと味違う戦いをみせる。
(紙面から)