原監督バンザ~イ【拡大】
悩める主将に手をさしのべたのは原監督だ。前日14日の試合前にはブルペンで、この日は打撃ケージ越しに直接指導。グリップの位置を下げ、バットを寝かせる構えに変えた。「監督もいろいろ考えてアドバイスをくれました。結果が出ていなかったので、戸惑いはなかった」。大胆なフォーム修正に着手してでも、結果が欲しかった。
プロ9年目の今季は主将を託された。戸惑いもあったが、リーダーとしての自覚は行動に表れた。オープン戦期間中には新加入の相川、内海との会食に、1軍同行することが少ない6年目捕手の鬼屋敷らを同席させ、ベテランと若手の距離を近づけた。
開幕直前の決起集会では「裏方さんたちに僕たちが恩返しできるのはビールかけと優勝旅行だと思います。頑張りましょう」と乾杯の音頭を取った。若きスターは、頼れる主将となった。
原監督は不調でも坂本を4番で使い続けた理由について「話したいこともあるんだけど、きょうのところは黙っておきます」と本音は明かさなかった。「4番打者というのは厳しい風の中で戦うわけですから」とさらなる奮起を期待した。
「きょう、いい仕事をしただけなので。もっと打ちたいですね」と坂本。首位浮上のカギを握る4番の巻き返しはここからだ。 (谷川直之)