「反対派の批判は不安をあおるだけで全部デマ」――。大阪都構想の住民投票で劣勢が伝わる大阪維新の会代表の橋下徹・大阪市長が連日、街頭演説などで反対派の主張を「デマ」と決めつけ、形勢挽回に躍起だ。
大阪維新の会は公式サイトのトップページに〈都構想のデマが拡散中です !ご注意ください!〉というバナーを設置。クリックすると、〈反対派のデマに使用されているQAです。正解はコチラ。〉とうたって、反対派の88項目もの主張に逐一反論している。
問題は反対派の「一度大阪市がなくなると、都構想に失敗しても二度と元に戻れない」という主張への反論だ。このテーマは住民投票の大きな争点の一つ。日経新聞(4月30日付)の世論調査でも都構想に反対する理由は「多くの費用がかかるから」(27%)に続き、「大阪市がなくなり、元に戻せないから」(24%)が2番目に多かった。大阪維新の会は公式サイトでこう反論する。