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魚市場職員「偽の水揚げ伝票」で漁業者にカネ
5月15日 21時14分

魚市場職員「偽の水揚げ伝票」で漁業者にカネ
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青森県八戸市の魚市場の職員が漁業者らから要求され、7年間にわたって偽の水揚げの伝票を作成し、およそ5000万円を渡していたことが分かりました。全国的に水揚げ量が減るなか、職員は「漁船との取り引きをつなぎとめたかった」と話しているということです。
偽の伝票を作成していたのは、八戸市の魚市場で競りなどを行っている「八戸みなと漁協」の職員2人です。水産庁などによりますと、2人は茨城県の漁業者らから要求され、平成24年までの7年間に150回以上、偽の水揚げの伝票を作成し、合わせておよそ5000万円を渡していたことが分かりました。
偽の伝票は、市場に水揚げされた魚の一部を架空の漁船が水揚げしたように装っていたということです。漁協の内部調査に対し、2人は「漁船との取り引きをつなぎとめたかった」と話しているということです。
八戸みなと漁協の河村喜久雄専務理事は「市場は水揚げしてくれる漁業者に対して弱い立場にある。悪意はなかったと聞いているが、あってはならないことであり、今後は厳格に伝票を作成したい」と話しています。
これについて、青森県は、漁協に対し、不適切な経理処理に当たるとして、先月、再発防止策を徹底するよう指導しました。一方、金を受け取っていた漁業者らは、所属する会社からすでに解雇されています。
各地の港や市場では漁業者の高齢化や、消費者の魚離れなどを背景に水揚げ量が大幅に減少し、漁船を誘致する競争が激しさを増しているということです。

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