こんにちは。ジョブセンスリンクぷらす編集部、末端スタッフの高橋です。
皆さん、スマートフォンはお使いですか?
僕は4年前からiPhoneを使っています。
スマートフォン、本当に便利ですよね。
普段はSNSしたり、動画を観たり、仕事ではスケジュールを管理とかニュースアプリで、、、
!!
!!?
えッ?ナニ!?ちょッ!ヤメっ!!
やめてえぇェェーーー!!!
待ってぇーーーっ!!!
ううぅ、、、
やられてもうた、、、ひったくりや。。。orz
許さん!取っ捕まえてやる!!
この瞬間、自分の中に眠る野獣が目覚めた。
というわけで、、、
どうも。俺はこれまで経験したことのない憤怒によって目覚めた私立探偵の高橋だ。
今日はバッグを盗んだひったくり犯を捕まえて制裁を与えたい思う。
「ひったくり犯なんかとは頭の構造が違うからね」
え?一体どうやって?
それは簡単さ。前述した通り俺はiPhoneユーザー。
皆はそのiPhoneに『iPhoneを探す』という機能があるのは知っているかい?
この機能は本来は置き忘れや紛失の際に自分のiPhoneを探すことができるというものなんだ。
盗まれた俺のバッグにはiPhoneが入っているからね。
この機能を使えばきっと犯人を見つけ出すことができるはずだ!
首を洗って待ってろよ!ひったくり犯!!
Chapter1 追跡準備
まず、探しているiPhoneの場所を探し出す際、いくつかの条件を全て満たしている事が重要なんだ。
- iPhoneの電源が入っている
- 『iPhoneを探す』機能オン
- 位置情報(GPS機能)がオン
- ネット接続が出来る状態でいる
この条件下であれば追跡することが可能だ。
それと、これらと共に重要なこととして、iCloudにサインインするためのApple IDを覚えてないと全く意味が無いので、これにも注意しておこう!
次に、準備しておかないといけないものだが、他のiPhone、iPad、iPod touch、PCが必要になってくる。
このいずれかを用意して、下記に従った操作をするんだ。
iPhone、iPad、iPod touchの場合
『iPhoneを探す』のアプリをインストールしてアプリを立ち上げる。
PCの場合
インターネットで iCloud.com というApple公式のサイトからApple IDでサインインする。※iCloud.comはPCからでしか見ることができません。
すると、
こうなって、
こうなる!
因みに、この時自分のiPhoneがオンライン状態かオフライン状態かがわかるんだ。
緑色のドット はデバイスの状態がオンラインであることを示し、グレイのドットはデバイスの状態がオフラインであることを示しめしているぞ。
とりあえずこれで、今自分のiPhoneがどこにあるかがわかったから、追跡の準備はOK!
ひったくり犯のやつめ、既にけっこう遠くまで移動してやがったな。
絶対に逃さねーぞ!
Chapter2 追跡開始
移動手段は断定できないが、どうやらヤツは横浜方面に向かっているようだ。
直ちに追跡を開始!
犯人め!すぐに追いついてやる!!
俺は犯人の行き先を横浜だと目星を付け、東急目黒線に乗り込んだ。
もちろん電車に乗っている間もPCから目を離さない。
やはり横浜か、、、思った通りだ。バカな奴め(嘲笑)
ではここで、これからの追跡劇のプランをお伝えしよう。
これだ!
▶まずはこのまま犯人がいるであろう場所の半径数十メートル圏内まで向かう
▶さっき見た犯人の同じ服装した奴か俺のバッグを持っている奴を目視で探す
▶見つける
▶正義の鉄槌を下し、荷物を奪還する
え?犯人が人混みに紛れていたり、着替えていたらどうするかって?
フッw、当然そうくると思ったよ。
でもね、そんな事はとっくに想定内なのさ。
『iPhoneを探す』機能は、ただiPhoneの場所を特定するだけではないんだよ。
ここを見てごらん。
これはドットをクリックしたら出てくる吹き出し(画面中央)を更にクリックするものなんだが、
これをちゃんと見てみると、「サウンド再生」「紛失モード」「iPhoneの消去」とあるだろう?
この3つ機能のうち「サウンド再生」を使うのさ。
これを使うと、追跡しているiPhoneでサウンドが再生され、もし近くにいる場合は音を頼りに探し当てることができるという寸歩というわけだ。
ただし、この機能はiPhoneを失くしてしまった場合ならば便利この上ないものだが、今回のようにひったくられたり、盗まれたりしている場合だと、一度鳴らしてしまうと犯人が気づいて捨ててしまったり破壊してしまう可能性があるので、今日はこれは最終手段としておきたいと思っている。
あと、この機能を使った際は音がなるのと同時に画面上に「iPhoneを探すの警告音です」とメッセージが表示されるんだ。
だから普通に紛失した場合では、親切な人が拾って然るべき場所に届けてくれるかもしれないというメリットもあるから、よく覚えておくんだな。
※ iPhone/iPod touch/iPadの電源がオフの場合、またはインターネット(Wi-Fi)に接続されていない場合は、次回インターネットに接続された時にサウンドが再生されます。
おっと、そうこう説明している間に横浜に着いたようだ。
よし、俺の睨んだ通り犯人もココにいるようだな。
ヤツの驚く顔がたのしみだぜ!!
Chapter3 人混みの脅威
ここは横浜駅コンコース、俺は絶望の中にいた。
なんなんだ、、、これは?
これじゃ目視はもちろん、サウンド再生しても騒がしくて音が聴き取れん。。。
くっそぉー!俺はどうしたらいいんだぁーーー!!
バッドシティィーーー!!!
おっと、いけない。
思わずハードボイルドではない事をしてしまった。。。
落ち着け、落ち着くんだ俺。
そう自分に何度も言い聞かせながら俺はひとまず一服することにした。
この時、予想外の火柱に全神経を持って行かれ、図らずも絶望の淵より戻ってくることができた。
そして紫煙を漂わせながら俺は考えた。
そうだ、何も焦る必要はない。
俺にはベスパの次に信頼をおいている相棒『iPhoneを探す』機能があるのだから。
ちょっとコーヒーでも飲みながらのんびりいこうじゃないか。
そして俺は愛してやまないコーヒー片手に再び一服と洒落こんだ。
この余裕はもうハードボイルドを超えてハードベイクドといっても言いくらいだ。
フッ、雑踏の中から出た時がお前さんの最後さ。
どれ、
今お前さんがどこにいるのかを見てやろう。
ブブゔぅーーーッ!!!
な、な、
なんじゃこりゃぁーーー!!!
犯人どえらい移動しとるやないかぁーーー!!!
やってくれるじゃねぇか。。。
今後俺に死角はないぞ。覚悟しておくんだな、犯人!!
Chapter4 怒涛の再追跡
奴にまんまと逃げられた俺は再び追跡を始めた。
ほんの僅かなタイムロスもしないためにSUICAに多目のチャージもした。
3000円もチャージするのは、これが最初で最後だろう。
電車に乗り込んだ俺は、大手不動産会社の広告を至近距離で 見つめながらこう思った。
地獄の果て(家)まで追いかけてやる。
そうこう電車をいくつか乗り継いでいるうちに、気がつけば鎌倉まで来ていた。
ずいぶんと遠くまで来たもんだ。
ひったくり風情が手間をかけさせやがって。
だがさっきに比べればこの辺りは人が少ない。
これなら充分に目視もできるし、「サウンド再生」の音も聞き取れるだろう。
そのためにも何はともあれ犯人の近くに行かねばな。
ぬかりない俺は最強の脚を手配した。
レンタサイクル。マシンの名は当然 ”ベスパ” だ。
PCを開きながら俺は鬼神のごとき疾さでペダルという名のアクセルを全回にした。
うぉぉぉーーーッ!!!
もはや風だった。
メイとサツキを載せた猫バスさながらのスピードだったに違いない。
よって、ここが森であれば木が避けていたことは言うまでもないだろう。
Chapter5 追跡の果て
俺の猛追はとうとう犯人を追い込んだ。
海岸通り沿いにあるオシャレなカフェ。
この店にほぼ100%の確率でヤツはいるはずだ。『iPhoneを探す』がそう示している。
しかし予想してた通り、どうやら着替えてしまったようで犯人を特定する事はできない。
そこで俺はある一つの作戦を考えた。
それは「紛失モード」を使う事だ。
さっき説明しなかったが、この「紛失モード」というのは、追跡しているiphoneの画面をロックしたりメッセージを表示させることが出来きる機能だ。
本来であれば、こんな感じに使う。
電話番号を入れて「次へ」
①にメッセージを入れて「完了」
この時、メッセージと一緒に連絡先(電話番号)も表示されるが、その肝心の電話が無い状態だから、これを使う時は電話がある自宅や勤め先が望ましい。
すると追跡しているiphoneでは、
こういうメッセージが表示される。
まぁこれがいわゆる普通の使い方なのだが、俺は違う。
犯人にこういうメッセージを送りつけてやるのさ。
これをヤツが見れば、言うとおりにしないまでも必ず何かしら動くだろう。
俺はその瞬間を見逃さず、ヤツを特定し捕まえるという作戦だ。
それではいってみよう。
さぁ、年貢の納め時ですぜ。ひったくり犯さんよ~。
-送信完了-
その後、一人の男が店から出てきた。
手には俺のiPhoneケースの青色がハッキリと確認できる。
あ、アイツ俺のiPhone持ってやがる!
おい!そこの男!!
待てコラぁぁーーー!!!
俺は再びベスパに乗り込みヤツを追いかけた。
ヤツはやたらとフォームの綺麗な走りでめっぽう脚が速かった。
待たんかい!おんどれぇぇーーー!!!
しかし俺の怒涛のペダリングによる猛追撃はヤツを逃しはしなかった。
「俺の荷物を返してもらうぞ!このクサレ外道めがっ!! 」
くっ!!なんでここがバレたんだ!!
ってかお前ぇ誰っ!?
やかましいっ!俺とiPhoneは一心同体なんだ!!
だから何処にいようと必ず見つけ出せるんだよ!!!
とぉーーーーーう!!
ぐあぁッ!!
ちくしょぉー、まさかiPhoneにそんな機能があるとは!!
こんなものこうしてくれる!!!
えっ!うそでしょ!?
やめたげてぇーーー!!!
アイフォぉーーンッ!!!
愛ィーふぉォーーーんッ!!!
俺の決死のダイブはどうにかiPhoneを救い出すことができた。
しかし浜へ戻るともうそこに犯人の姿はなく、一度は奪還した荷物も再び無くなっていた。結局俺の手元に残ったのは海に沈んで電源が入らないiPhone 5sだけだった。
上空には俺を嘲笑うかのように鳶が旋回していた。
みんな、『iPhoneを探す』機能は便利だが、ひったくりにあったときは自分で捕まえようとしてはいけない。警察に相談だ。