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【水族館会員資格停止】続行か中止か イルカ入手問題で揺れる水族館 日本文化否定に「中止なら捕鯨にもしわ寄せ」

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【水族館会員資格停止】
続行か中止か イルカ入手問題で揺れる水族館 日本文化否定に「中止なら捕鯨にもしわ寄せ」

日本動物園水族館協会(JAZA)会員資格停止

 甲信越地方の水族館長は「通告を受け入れると、これまで正当だとしてきた主張が崩れ、捕鯨などにもしわ寄せがでる」と指摘。その上で「太地町の漁師に手のひらを返したように『あなた方は残酷なことをしている』ということにもなる」と話した。

 東京海洋大大学院の加藤秀弘教授(鯨類生態学)の話「会員資格の停止措置はWAZAによるJAZAへの不当な干渉にほかならない。追い込み漁は、イルカへの影響を最小限に抑えたもので、WAZAが一部動物愛護団体からの圧力に屈したことが騒動へとつながったのだろう。水族館は海の一部を切り取って展示することで、私たちに海の素晴らしさ、人間と海洋生物との付き合い方を教えてくれる。天然から取れた個体を水族館に入れるなということ自体、その存立意義を無視している。展示物を施設内での繁殖だけで維持していけば、個体は遺伝的に弱くもなる。WAZAは愛護団体の圧力に屈するのではなく、むしろ、こうした水族館としての立場を説明し、毅然(きぜん)とした態度をとっていくべきだ」

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