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【水族館会員資格停止】
続行か中止か イルカ入手問題で揺れる水族館 日本文化否定に「中止なら捕鯨にもしわ寄せ」
決定の背景には、動物愛護団体からの圧力が見え隠れする。16年の非難決議では太地町のものではない残忍な古い追い込み漁の映像が使われた。その後、太地町の漁を隠し撮りして批判的に描いた映画「ザ・コーヴ」の影響でイルカなどの保護が活発化した。
こうした愛護団体の動きに合わせ、イルカ輸入を禁じる国も相次ぐ。太地町は25年に172頭を販売。うち国内の水族館に回ったのは約20頭で、残る大半はWAZAに加盟しない中国や韓国などに渡った。
米国では約20年前から、イルカの捕獲はやめ、繁殖による手段を取る。JAZA関係者によると、30年以上飼育するシャチの解放を求めたりするなど運動は激化している。欧州でも繁殖が基本で、豪州など展示自体をやめる国も出ている。岡田事務局長は「論点が違う問題から漁が否定されていると感じる」と話す。
ただ、JAZAは、追い込み漁をやめるとの回答が多かった場合は、WAZAの通告に従うという。