こんにちはみどりの小野です。
第7回「のべらっくす」、参加させて頂きました、そして遅くなりましたが感想書きました。
つたない素人の感想ですが、どの小説も楽しかったので、そんな気持ちが伝わればいいな、と思ってます。
関西弁いいなあ。そして、
上下真っ白でワンピースとパンツがつながったようなあまり見たことがない服。
こういう書き方がすごく好き。ファッションに興味のない人の視点、というのが伝わってきて。
続きが気になりまくりなんですが。上手いなあ。
滅びかけの、ひとつの街の物語。こういう設定好きだなあ。
映画の、「ザ・ロード」がすごく好きなんですが、主人公アキとお父さんの会話に少しその映画を思い出しました。
あまりに頼りない、灯ではあったけれど。ほんの少し、未来を信じてもいいような気がした。
希望があって、素敵なラストでした。
きゃー、なんだこれすごいぞこの文体。素敵素敵。
かくして今夫(いまお)は戻ってきた。未来子(みくこ)が死ぬる以前の時間に。いや、かくしても何もあるか、今夫は気付けばただ無軌道に何の脈絡もなく戻っていたのだ。あの地獄の出現する手前の時間に。未来子に思いの丈を告げた時間のあの手前に。
なんていうか、今夫と未来子が上手くいこうが行くまいが世界は滅びる気がしました。
そして、今夫の告白が気持ち悪すぎて、ぞわっと来ます。
高校時代の思い出作りなんかじゃなくって、もっとその先の、具体的なところまで。ごめん、嘘かも。子供は欲しいかな?
ラスト急に視点が変わる所も好き。上手いなあ、とニヤニヤしながら読みました。
今、離婚とか再婚とかそういうのを紙一枚で処理してしまうような仕事をしていて。そういうA4用紙の裏側には、正みたいな少年がいるのかなあ。
でも、
「ほら、まだ籍を入れたわけじゃないから。お母さんの不在に家へ上がるのは、ちょっとね」
こういう言い方をできる人は悪い人じゃないと思いました。あと佐竹の書き方とかすごい。
ブラックだブラックだ。リアルで痛ましい。
あと、オチがいまいち、ってありましたけど、
まずは、十年後の自分に手紙を書こう。十年前の自分のように。十年後を夢見る手紙を書こう。そして、今度はそれを誇らしい気持ちで受け取るのだ。この十年を確かな足取りで歩いて。
こういう清々しいの私は好きです。
終わる恋人たちの情景がリアルでせつない。眉毛とか、細やかな詳細に物語は宿るんだな、と思いました。
脳、デバイス、アーク。私は「ソードアートオンライン」が好きなんですが、こういうのを読むと実際自分がダイブする勇気はないなあ、と。
じわっと怖くて物語の拡がりを感じます。
暖かい女の子同士の友情のお話。なのですが、
このたこ、お腹の部分がえぐられてトンネルになってると思うとけっこうグロいね
とか、女性ならではの異物感を感じました。夜の公園は静かですこし怖い。
自分の話。なので頂いた感想から考えたことをつらつらと。
電車のように複雑な物体を完全にイメージできるというのは、すごい能力だと思いました。イメージしている本人が卒中に見舞われたらと少し心配になります。
私も、特に一両電車には絶対に乗りたくないです。
あとは、
実際の電車を見たこと無い人ばかりになったら
というようなコメントがあったので(すいません、確かに読んだのですが今回見つからなくてうろおぼえです)
「ぼくのかんがえたりそうのでんしゃ!」となっていくのでしょうね。ふわふわしたジェル状のスライムみたいな電車がやってきて、人間を1cm幅くらいで触れ合わないように積んでくれたらチカンもストレスも無くなっていいですよね。一度乗ってしまったら降りて仕事に行く勇気が無くなる気がしますが。
ミクちゃんと、素敵な紅茶。
こんなお茶を飲んだら、いつに戻りたいかな。ミクちゃんの高校生活は楽しくなりそう。
詩のようにきれいで美しい。
子供とも大人ともつかない両腕だけが
こんな表現、私には絶対に思いつけません。凄い。
ファンタジーです、大好物。
シェリファと、ピリムと、白銀の弓使い。
壮大なファンタジーの始まり。続き読みたい!
運命とか、未来とか。末広さんが見たのは何だったのでしょう?
こういう、ぞろぞろ長いイマジネーションが湧いてくる文章って本当好き!(説明が下手ですいませんが)
空豆を噛むと歯ぐきに激痛が走った。固い殻が刺さった。
とか、
「駆けつけ三杯」と呟いて、冷蔵庫から出した、キリンラガーの五〇〇を三缶呑み干した。「早く追いつきたいの」と若い“輩”みたいに言った。
とか、流れる感じが大好き。(500三缶は1.5ℓで少し心配になるけど。)
舞台が転換していく感じがお芝居みたいで面白い。
人の思考がまとまってゆく過程をきれいに描いてます。
LDKの扉を開けると、ダイニングテーブルに突っ伏し扉の方を向いている麻美の顔は酷くむくみ、髪も乱れていた。昨日確かに存在した表情を結婚式場に落としてきてしまったような変わりように、大将はしばらく身体の自由を失った。
小さな幸せが壊されてまた復元していく過程の話。
でも、麻美の苦悩の原因大将にあった気もして、いろいろ複雑。
タイトルが上手い。人参の細かく刻まれたスープは、愛香ちゃんが作ったのかそれとも自分なのか。
突然おっさんのBL。いや、大好物ですけど。なのに爽やかだ。いや、いつまでも少年の心を忘れない男同士だからこそ、こんなに爽やかなのだ。
いちご大福、空色のスニーカー。真に爽やかなお話。
私は足が遅いので、こういう風にグングン走れたら、気持ちいいのだろうなと思いました。
エージェント山田!面白い。コイツ未来に生きてるよ、みたいな話。
SFだ!塔から落ちて、恋にも落ちる話。これも壮大な物語の序章みたいだなあ。
未来予報。掲示板とか、アイデアがすごく面白い。読みやすく、ラストぞわっとして。すごく上手な人だと思いました。
サクリファイス。犠牲になったのは兄なのか妹なのか。こちらもすごく展開が上手。
分かりやすく面白い、というのは才能だと思うのです。
ケビン!ベス!いきなり始まる古き良き物語。
「まったく、金髪がマスタードでさらに黄色くなるところだったわ」
とか、
食堂のおばちゃんが片づけ忘れたモップを踏んで転んで、ジョニーのホットドックの皿に腹から着地しちまった
とか。
エイプリルの妹
なんて言い回しも素敵。古めかしくて、抒情的で少しSFで。梶尾真治を思い出しました。
***
やっと終わりました…。少しずつ読んだら書いていけば良かったのに、一晩でまとめて書いたのでお尻と右手が痛い。最後の方は少し短くなってしまって、申し訳ないです。書くより感想の方が大変ですね。感想くださった皆様、本当にありがとうございました。
のべらっくす初参加でしたがすごく面白かったです。また書きたいです!
全部書いたつもりですが、もし抜けてる方がいたら苦情お願いします。