【生活のリズム整えると機嫌も良く】
8歳と5歳の息子を育てながら歌手・女優として活躍する西田ひかるさん=兵庫県西宮市=に、イヤイヤ期の対応を聞きました。
-どう接していましたか。
「お兄ちゃんは小さいときから、理屈で理解するタイプだったので、落ち着いたときに説明するというのが多かったです」
「弟になると、前もって防ぐっていうのかな、何となく子どもの機嫌の悪くならないタイミングでスケジュールを組んだりしていました。夕方や午後、眠いときや疲れているときに、ストレスが加わると、理由が分からないままイヤイヤになるので、お出掛けなどは午前中とか。東京に2人を連れての移動は機嫌のいい時間帯にするなど、イヤイヤ期はそうやって乗り越える感じでした」
-防ぐ工夫はほかにも?
「特に幼少期は、早寝早起き、生活のリズムに気を遣いましたね。朝早く起きたら、元気よく幼稚園に行きますが、疲れていると、ぐずったりするので。小学1年生までは午後8時くらいに寝かせ、睡眠時間を確保し、心身を整えることを大切にしました」
-泣いたり、駄々をこねたりにはどう対応していました?
「スーパーで買うお菓子は一つだけ、お父さんやお母さんはおもちゃを買わない、買うのはおばあちゃんの役目とか、ルールを決めています。折れそうになっても、約束は絶対守らなければいけないと思っています」
「ルールに順番を付けることも大切と思います。うちで一番譲れないのは、車ではシートベルトをするなどの(命に関わる)もの。もうちょっと遊びたいはグレーゾーン。基準は成長とともに変わっていきます」
-未就学の子どもがいる読者に子育てのアドバイスを。
「一人で抱え込まないことがすごく大事。ママ友付き合いは、よくも悪くも取りざたされるけど、友達のことを見たり、話を聞いたり、自分のことを話したりするうちに、解決したり、すっきりしたりすることがあります。激しいイヤイヤも、『絶対大丈夫よ』と励まされ、ママ友さんに助けられました。ネットで対処法は見つからない感じで、いろんな人とお付き合いするのが大事と思います」(聞き手・網 麻子)
▽にしだ・ひかる 上智大卒。1988年にレコードデビュー。2002年に結婚、約8年前から西宮市に在住、同市観光大使を務めた。夫は会社員。
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