APA "gender identity disorder" protest poster
By jokestress


ある「9歳の少女」の葛藤
 
「スカートを穿いたりカツラを付けたい」とDanann Tyler君が言い出したのは、2歳の時頃から。ヨガ講師の母Sarah(39)さんと警察官の父Bill(45)さんは、息子に振る舞い方や「らしさ」を教え込むのに苦労していた・・・。しかし2年後の4才の時、Danann君はハサミを使って自分の性器を切り落とそうとしたのだ。「子供部屋で2本のハサミを使って自分の性器を切り取ろうとしてるのを見つけた時、あの子は落ち着き払った態度で「これ、邪魔だから無くそうと思って・・・」と言ってました」とカリフォルニア州・オレンジカウンティに住む母親のSarahさん。彼は2年以上に渡って、「多動性障害・双極性障害」と誤診されてきた。

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Danann Tyler君

 もう一人、11歳の長男James君を持つ彼女は「長男の学校生活にも支障をきたしていました。私がDanannを女装させる度に長男は怒り出し、噛み付いたり殴ってきたり・・・。とても疲れました。」ある時パーティに参加する事が有った時、Danann君にドレスを着せる事を拒んだ事があった。「途中で車から飛び降り、道の真ん中で「死にたい!」って叫んだ事も・・・」
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 一ヶ月に及ぶ検査の結果、Danann君は性同一性障害と診断された。医師によると「年齢に関係なく、彼は女の子として生活を送る必要がある」と。以来、両親は彼を娘として生活させる方針に決めた。Danann君自身、自分の名前を「男女両方で使える名前」として、変えるつもりは無いらしい。15歳になった時に、仮に性転換手術を希望したとしても、母親はDanann君を支えるつもりだと言う。彼女は回想する「2歳のあの子を、小さな女の子がいる家に連れて行ったときの事。シンデレラの格好をして遊んでいました。ハイヒールを履いてピンクのマニキュアをして・・・。「そろそろ脱ぎなさい」と言ったら泣き出したんです。男の子の格好をさせれば泣き叫ぶ・・・。保育園でも、トラックやヒーロー物のオモチャで遊ぶのは嫌いで、女の子達と台所セットで遊ぶのを好んでいましたね。今思えば、それが兆候だったのでしょう・・・。」

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 Danann君は自分の似顔絵も、女の子っぽく描いていた。しかし描かれたその表情はどことなく暗い顔をしていた。そして3歳頃から癇癪が酷くなって言った。
 「「髪の毛を短く切ろうとしたり、男の子っぽくしなさい」と言う度に怒り狂い、「なんで自分にはオチンチンがついてるの?!」って・・・。たまにはピンクのTシャツの下にネックレスを付けてあげたりもしていました。でも主人は良い思いをしていませんでした。彼は「いかにも男」でしたから。彼が消沈している姿を見るのも、また辛かった・・・。学校で女子トイレを使ったり、女の子のグループに混じって会話をしている様子から「もしかしてDanannはゲイかも?」って正直に感じました。幸い、通っている小学校の子達は、息子の事を受け入れてくれてたんです。」
 一方で父親は、息子の振る舞いに対して徐々に怒りを増していった。「彼は、息子にもっと男らしくなって欲しいと思っていたけれど、私はDanannに幸せでいて欲しかったんです。徐々に学校でも問題が起こるようになってきました。いじめに合い、そして教師達も手を指し伸べてはくれなかった・・・。」父親のBillさんいわく「こんな事を言われました。「プリンセスキャラのバックパックや弁当箱を持たせるのは止めるべき。他の子達が困惑するんだ。生徒達の気が散るんですよ」ってね」
 「「我々は孤立しているんだ。こう言う経験をした家族も他にいるんだろうな・・・」って思いました。Danannを外に出す事がとても悲しかった。でも、あの子は「女の子でいる事」に幸せを感じている。異様な事だけれど、選択は一つしかなかった。「あなたは男の子の体に女の子の脳を持って産まれて来たのよ」と息子に言いました。そしたらDanannは「知ってるよ。私は女の子だもん」・・・。「これからはあなたの事を、女の子として育てます」と告げました」
 「「先ずは、洋服から買いに行きましょう」と言ったら、彼の顔からは笑みがこぼれっ放しで・・・。Danannはフリルの付いたピンクのスカートとキラキラの靴を選びました。そして幾つかお人形さんも買ってやりました。すると途端にDanannは解き放たれた様になりました。不思議だった。だって娘を授かった事なんか一度も無いんだから。でも、彼の為にしてあげた事なんです・・・。暫くしてから、女の子としての学校生活が始まりました。校長先生にDanannの事を告げましたが、とても好意的で・・・。でも生徒の子達には言いませんでした。たまにワケが解らなくなる時もあるけれど、「彼女」に対して違和感を感じるにはそんなに時間は掛からなかった。」
 現在9歳のDanannはガールスカウトにも所属し、学校でも優秀だ。「Billとわたしは上手くやっています。彼が現実を受け止めるにはまだ時間が掛かるだろうけど」とSarahさん。「今やパパっ子の娘なんです。Billも、以前よりも娘をショッピングに連れて行くようになりました。兄のJamesも受け入れようと頑張っています。」
 性転換手術に関しては、思春期になるまで待つという。

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 「次のステップのホルモン投与は、「彼女」の判断に任せようと思っています。あの子が望むなら、10歳頃からホルモンブロックを開始し、それから15歳くらいでホルモン投与を始めます。それによって、肌は柔らかくなり、体毛が減り、胸が発達します。性転換手術もその次期にと考えています。前例のある事であり、あの子もその位の年齢になれば「本当にそうしたいかどうか?」が自分で判断できると思うので。批判も多いとは思うけれど、Danannを無理やり男のままでいさせる事なんて私には出来ません。Danannが幸せでいる事が私の喜びなんです」
 今回、この話を公開する気になったのは、「多くの人々に、現実を理解して欲しい、そして同様の境遇で苦しんでいる人達の支えになりたい」この2つの理由からだという。「一番難しいのは、他人の反応です。こういう事実を告白するまでは、周りの人達がいかに好意的「だった」かって事を思い知らされます。多くの人々にとって、コレは受け入れがたい事なんです」とBillさん。「もしもこういう子達が「自分らしくいる事を」認められないとしたら、とても悲しい事。私の「娘」は根っからの少女なんです」


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Jane ROBERTS ↑828
彼女、美しいわね!



JennyPug ↑348
彼女はとても可愛い。
でも、親に取っては、それがどれだけ大変だったか・・・。



smellycat
 ↑1451
この両親は、Danannを女の子として認めた事に対して、もっと誇りを持って良いし称賛されて良いハズだよ。簡単な事ではなかったかも知れない。でも現実逃避したり問題を無視していては、Danannが大きくなった時、もっと複雑な問題を抱えることになっていたと思う。



Ghost ↑446
彼女は間違いなく女の子だ。
しかも可愛い。
幸運を。



Ange ↑775
素晴らしい両親。
この上ない愛。
素敵なストーリー。
そして、美しい家族。



JDistefano ↑682
何も問題ないじゃん!
彼は可愛い女の子だしね。
人々の支え合いを見るのって素晴らしいな。



Johnny ↑573
おめでとうDanann。
彼女が感じてきた事や通り抜けて来た事は、自分には同じ様に感じる事は出来ない。
でも、なにか他人とは違うんだよね。
自分は君の事について、嫌な感情は持たないよ。

この子が、こんなに幼い年齢で、社会の目に立ち向かった事には、身が引き締まる思いだ。



Bunny ↑384
いずれにしろ、両親にとってはツライ出来事だっただろうね。
でも、本当に我が子の事を良くサポートしてあげてる。
公言する事が正しいのかどうかは、自分にはハッキリとは解らない。
だって、子供も大人も残酷だし、彼等の生活を辛いものにする可能性だった有るんだ。
とにかく幸せになって欲しい。