(新番組)相棒season5 2015.05.15


(亀山美和子)言いたまえよ。
(亀山薫)ハハ…まあまあ。
(美和子)言いなさいよどこへ行くんだ?ハハハ…いいからいいから。
言えって!ハハハ…痛い痛い。
これは?イテテテ…危ない!危ないなぁ。
(諏訪町子)こんにちは。
お待ちしておりました。
お世話になります。
不動産屋の諏訪町子さん。
妻の美和子です。
初めまして。
どうも。
どうぞご案内いたします。
どうぞ。
こちらへどうぞ。
はいはいはいはい…。
リビングルームです。
はいどうぞ。
こちらバスルームです。
美和子。
ん?サウナ〜。
あぁすごーい!
(町子)こちらは一応シガールームとなっております。
(美和子)シガールーム…?タバコや葉巻を楽しむ部屋だな。

(町子)お庭は150坪ございます。
150坪!?ハハハハ…どうだ!確かに古いけどこれでも随分マシになったんだぞ?俺がいろいろ注文出して修繕してもらったんだ。
まあこれだけデカけりゃ文句ねえだろ。
な?子供ができた時のためにも広いほうがいいもんな。
薫ちゃん…。
買っちゃった!はあ!?
(伊丹憲一)おい…聞け。
(芹沢慶二)え?お…俺?
(芹沢)あのー先輩家買ったってホントすか?まいったなぁ!誰がしゃべったのかな?まあね男は一国一城の主になってこそ一人前っていうからねぇ。
(三浦信輔)一国一城の主ねえ。
ヘッ。
どうせ小せえんだろ?小さいんだよね〜。
6LDKで250坪しかないからね。
人にしゃべんなよお前ら!
(杉下右京)もう引っ越しは済んだんですか?ええ晴れて新生活のスタートです。
何かお祝いをしなければいけませんねぇ。
いいんすよそんなの。
右京さんも一度遊びに来てくださいね。
サウナあるんすよサウナ。
すごい!あ…。
(角田六郎)どういうカラクリだよ?はい?お前の給料でさそんな豪邸が買えるわけねえだろう?あれか?実家のパパとママに買ってもらったか?この造り酒屋のお坊ちゃんが。
違いますよちゃんと自分で買いました。
えっ?じゃあ何か裏があんだろ?ハハ…ありませんよ。
警部殿知ってるよね?僕は何も知りませんよ。
(宮部たまき)天城真の家?天城真って…。
オカルト界の重鎮。
悪魔崇拝の研究家でもありました。
よくワイドショーなんかでも取り上げられてて。
あの死者を蘇らせる研究してるって噂の?
(天城真)我が声に耳を傾けよ…。
(たまき)その人確か去年…。
(美和子)ええ。
ベストセラーになった著書『悪魔の儀式書』が神を冒涜する内容とみなされて各宗教団体から猛反発を受けて。
ある夜自宅に暴漢が押し入って…。
(たまき)殺された?その家!?その家なんですよ!若者たちの間でも心霊スポットになってたりとかして買い手がつかなかったんですよ?美和子さんそれでいいの?だってこの人が勝手に…。
黙って聞いてりゃもう!あんないい家が安く手に入るんだぞ?買わない手はねえだろ。
でも幽霊屋敷でしょ?あらそういえば右京さん幽霊お好きでしたよね?いや好きというわけではありませんが一度お目にかかってみたいものですねぇ。
やめてくださいよ!みんなしてもう。
俺は刑事。
美和子はジャーナリストですよ?悪魔だの幽霊だのそんなもん信じちゃいませんよ!ハハハ…。
何を言ってんのかな…。

(雷鳴)うっ…ハッ!ん…?どうした?金縛り…。
金縛り?疲れてんだよ。
何か寒気がするの。
ん?この家に帰ってきてからずっと。
おいおいおいおい…。
き…気持ち悪い。
何っ!?トイレ行ってくるね。
大丈夫かお前?
(雷鳴)
(足音)ん?お〜お〜…何だ何だどうしたおい?やっぱりこの家変だよ。
ん?何かいる。
何かって何だよ?何かがいる気配がするの!
(ドアの開く音)おいおいおいおい…ちょっ…!ちょっちょっと…。
大丈夫。
大丈夫だよ。

(床がきしむ音)
(ドアの開く音)この音じゃないのか?うん…?ちょっと!押すなよお前。
何やってんだよ。
こっちもちゃんと見てよ。
異状なし。
異状なし。
(声を出す2人)おい…おい!こら!こら!なあ?何にもいないんだっちゅうの。
だいたいなジャーナリストだろ?そういう非科学的な事…聞いてるか?おい。
ちょっと何見てんだよ?
(雷鳴)
(悲鳴)
(ドアの開く音)わあーっ!!助けて!助けてよ…!大丈夫ですか?あぁ…はい。
寝てらっしゃらないんですか?はい…すいません。
奥様は?熱出しちまって寝込んでます。
それは…何と申し上げればいいか…。
あの…諏訪さんに確認したいのはですね契約時に付けたオプションの事なんすけど。
お約束どおり3か月以内でしたら同額で買い戻させていただく事も可能です。
元々特殊な事情をもった物件ですし…。
もし亀山様がどうしてもこちらには住めないとおっしゃるのであればそのように手配いたしますが。
はぁ…。
ああ〜!ちょっとよろしいですか?え?あの方は?先程からウロウロされてるんですけど。
俺の上司です。
訳話したら調べに来てくれて。
杉下と申します。
どうも諏訪です。
幽霊も悪魔も信じないんじゃなかったんですか?亀山君は。
いやでもあんなまともに見ちゃったら信じるも信じないもないっすよ。
うらやましいですねぇ。
もう他人事だと思って!美和子はね寝込んじまってんですよ?悪魔の呪いですよ。
発熱全身のだるさ吐き気でしたね?そうです。
警視庁でも何人か同じ症状で欠勤しています。
質の悪い風邪が流行っているようですよ。
風邪?常識的に考えればそうでしょうね。
いやだって俺見たんすからこの目で!髪の毛こうワーッてなってワーッて感じでこう悪魔…。
いやあれはね死に神ですよ死に神。
何やってんすか?あ。
死に神の髪の毛はポリエステルでできているのでしょうかねぇ。
ポリエステル?化学繊維である事は間違いありません。
こことシガールームと洗面所の前に落ちていました。
あちこち歩き回ったようですねぇ。
外れてる…。
昨日ちゃんと閉めたんすけどね。
ゆるいですね。
ゆるいっすね。
やってみましょう。
は?あ…。
あっ!開きました。
あんなところから入れるなんて…申し訳ありませんでした。
至急鍵を付け替えます。
そっか…私風邪か。
ハハハ…だから言ったろ?悪魔だの幽霊だのそんなの迷信だって。
でも盗まれてるものはないわよね?ん?まあ…金品を物色した形跡はねえけどな。
問題はそこですね。
侵入者は一体何の目的でこの屋敷に忍び込んだのか。
単なるいたずらでしょうか?しかし執拗に歩き回っていますからねぇ。
何かを探していたのかもしれません。
金品以外の何かを。
なるほど。
誰が何を探してやがったんだ?侵入者はあそこの鍵の外し方を知ってたわけだから…。
この家に詳しい人物か?前に住んでた人とか。
亀山君天城真の事件を調べ直してみましょう。
はい!美和子安心して休んでろよ。
この俺がなふざけた死に神野郎をとっ捕まえてやっから。
行っちゃってください。
はい。
天城邸殺人事件です。
どうもありがとう。
悪いな。
「幽霊屋敷買っちゃった」「身のほど知らずに罰当たる〜」「新婚早々祟られた〜」何だその歌この野郎!亀山君。
(笑い)あイテッ!「叩かれる〜」天城真を殺したのは富田俊也38歳。
この富田も天城真ともみ合いになったすえ命を落としています。
相打ちってやつですねぇ。
凶器は…。
(米沢守)斧です。
お呼び立てしてすみません。
この事件を担当されていたそうですね?ええ。
天城真のコレクションである処刑道具の1つでザックリ。

(米沢)現場検証の結果先に攻撃したのは天城真のほうです。

(米沢)やがて富田も失血死しました。
富田俊也は凶器を所持したうえで屋敷に侵入したわけではない。
という事は天城真の殺害が目的だったかどうか定かではないという事ですね?そうなりますね。
富田は学生時代にカルト教団に入ってた時期があります。
それで『悪魔の儀式書』に怒って天城を殺した。
そう解釈されたみたいですね?不可解な点はもう1つ。
富田が天城と殺し合いになる前に邸内をあちこち歩き回ってるんです。
そこで柱時計を分解してる。
そのようですね。
何でまた?
(米沢)死人に口なしです。
ちなみに富田の屋敷への侵入方法は?玄関脇の避難ばしごを登って2階のバルコニーへ。
そこの小窓から侵入してます。
随分手馴れた侵入ルートですね?まるで門限を破ったおてんば娘ですねぇ。
おてんば娘?親の目を盗んでこっそりと自室に戻るルートのようじゃありませんか。
あぁなるほど。
(原タカシ)ありがとうございました。
(飯塚久美子)ありました。
富田さんの履歴書です。
どうも。
すいません。
でも富田さんに関してはそこに書いてある事以外お話できる事はないと思います。
とおっしゃいますと?よく知らないんですよ。
うちに来てもらって1週間くらいであんな事になってしまったので…。
いらっしゃいませ。
タカシ君お願い。
(タカシ)はい。
この履歴書によりますと富田さんはこれまで土木関係の仕事を転々としていたようですがなぜ突然カフェで働く気になったのでしょう?さあ…。
とにかく無口な方だったので。
私もここをオープンしたばかりでどうしても人手が欲しかったものですから来ていただいたんですけど…。
確かにちょっと気味の悪い方ではありましたね。
オーダー入ります。
チーズバーガーチリバーガーアップルジュースにホットコーヒーです。
はい。
前の職場で聞き込んだほうがよさそうですね。
そのようですね。
(社長)気持ち悪いほど物静かな奴で真面目に働いていたんですけど1年前辞めちゃって。
理由は?一身上の都合としか…。
どなたか富田さんと親しかった方はいらっしゃいませんか?由佳ちゃん。
(由佳)何で私なんですか?富田さんといい仲だったんじゃないの?やめてくださいよ社長。
向こうから一方的にですよ。
あなたに言い寄ってたんですか?あ…はい。
何かある日突然「欲しいものがあったら買ってやる」って言ってきたんですよ。
で「俺はここを辞める」。
「こんなところで終わるような男じゃない」って。
で何か買ってもらったの?んなわけないじゃないですか!丁重にお断りしましたよ。
ホント?ホントですよ!だって何か気味悪いじゃないですか〜。
まぁ富田さんと仲が良かったといえばあのおじちゃんぐらいだったんじゃないんですかね?
(社長)あのじいさんな。
あのじいさんとは?うちの従業員だった糸川っていうじいさんです。
(社長)元々心臓が悪かったみたいで最期に看取ったのも富田でした。
天涯孤独のじいさんで会社で簡単に葬式済ましました。
それはいつの事ですか?
(社長)去年です。
そうか。
その直後だ富田が辞めちゃったのは。
そうですよね。
あ…仲良しだったおじいちゃんが死んじゃって寂しくなっちゃったんじゃないんですかねぇ?どうやら入り口が見えてきたようですねぇ。
ええ。
その糸川ってじいさん徹底的に洗いましょう。
いえ今日はこの辺にしておきましょう。
僕が調べます。
君は帰宅したほうがいいでしょう。
何言ってんすか。
狙われてんのは俺の家ですよ?俺も調べますよ。
あの家でたった1人。
しかも体調を崩して寝込んでいる君の細君は心細い思いをしていると思いますよ。
うーん…大丈夫っすよ。
美和子ですから。
いえそばにいて差し上げるべきです。
結婚生活を僕の二の舞にさせたくなければ…。
うわぁ。
重みのある助言ありがとうございます。
いえいえ。
じゃあそうさせていただきます。
ただいま。
美和子?美和子?美和子…。
わっ!わああぁ!なんですか!
(笑い)バカ野郎!あら。
ふざけてんじゃないよお前は…風邪は?薬飲んで寝てたら治っちゃったみたいよ?おっかしな人…。
15年前に倒産した糸川興産の社長…ですか。
(美和子)葉巻を吸うだけの部屋って…間が持たないね。
だな。
なあ美和子。
ん?後悔してっか?この家買った事。
もし嫌ならさ…。
私たちの家はここだよ?だってせっかく薫ちゃんが買ってくれてんだもん。
(笑い)まあな。
あれだこの俺がついてんだから何も心配する事はねえよ。
うん。
夜分遅く申し訳ありません。
(佐々木清)かまいません。
この歳になると来客がうれしい。
これが糸川興産全盛期の頃の写真ですね。
拝見します。
(佐々木)これが社長。
これ私。
佐々木さんは糸川社長の右腕でいらした?右腕も左腕も社長以外全員が兵隊です。
つまりワンマンという事ですか?絶対君主制です。
バブルが弾けて経営が破綻した途端それこそクモの子を散らすみたいに家来は離れていきましてね裏切りと告発の大盤振る舞いですよ。
面白いもんですよ。
60年の繁栄を誇った糸川帝国が目の前でみるみる崩壊していく様は。
もう15年ですか…。
この写真は?
(佐々木)あぁ社長のホームパーティーですね。
という事はこれは糸川社長のご自宅?
(佐々木)代々ね。
むろん過去形ですが。
「ここで一緒に死ねたらいいと」「すがる女のいじらしさ〜」「生きていたならいつかは逢える〜」「たとえどんなに離れていても〜」あっ…。
あっあれ?あっ!?何しやがんだこの野郎!み…美和子逃げろ!あぁ…いやーっ!美和子ーっ!
(佐々木)かわいいお嬢さんでね。
上の子は勉強ができて下のお嬢はおてんばで庭にあったこの大きな月桂樹の木によく登って遊んでましたっけ。
ご家族はどうされたのでしょう?自己破産してすぐ奥様は心労がたたって亡くなりました。
2人のお嬢さんはそれぞれ遠い親戚に。
一家離散てやつですね。
社長はさぞ落ち込まれたでしょうねぇ。
どうですかね。
この家を立ち退く時私ね彼に言ったんですよ。
(佐々木)自業自得ですよ。
誰の忠告にも耳を貸さずひたすら金儲け。
挙げ句すべてを失ったんだ。
(笑い)
(糸川重一)失っちゃいない。
国なんぞに何もかも持ってかれてたまるか。
俺の財産はなちゃんと隠してあるんだ。
あれがあれば俺は復活できる。
すべてをこの手に取り戻してみせるさ。
「財産は隠してある」…。
負け惜しみですよ。
彼は何もかも持ってかれました。
そんなもんあるはずがない。
2人のお嬢さんの連絡先おわかりになりますか?さあ…父親とは縁を切ってますし消したい過去でしょうからね。
あちょっと待ってください。
2人が養子に行った先ならわかるはずです。
恐縮です。
(呼び出し音)
(携帯電話)あっ…えっ!クッソー。

(呼び出し音)
(ドアの開く音)今日あたりやらかすかなと思ってたら案の定ね。
(タカシ)この女?そうよ。
そうここにあるの。
教えてくれてありがとう。
あんたには渡さない。
これは私のものよ!それで私を殺すって?
(笑い)できもしないくせに。
俺がやりますよ。
またウブなのをたらしこんだのね久美子。
俺は本気だぜ。
ここの亭主はどうするの?あれは刑事よ。
亭主はどうしたの?今頃干物かな。
干物?サウナに閉じ込めてる。
バカ!おい!どきなさい。
死ぬわよ?いいじゃんか。
女房と一緒にそこの床下に埋めるんだ。
久美子。
この坊やにどくように言ってちょうだい。
久美子?バカ久美!無礼な事言うなよ。
久美子に利用されてるのがわからないの?童貞君。
(笑い)この女何言ってんだろうね!僕たちの愛は真実なのにねぇ?そうだろう?久美子さん。
タカシ君サウナから出そう?何言ってんだよ…。
財産手に入れて2人で海外で暮らすんだろう!あごめん。
大丈夫?久美子さんは心配しなくていいからね。
僕全部やるから。
まずこいつ…。
こいつ殺すでしょ。
次女房。
そんで亭主。
掘り出した財産の代わりに3人とも埋めちゃうんだ。
大丈夫僕やるからね。
つくづく男見る目ないのね。
お前は黙ってろよ!!タカシ君!
(久美子)タカシ君!タカシ君やめて!やめて…。
離せ!あれ?どこ行った!?おい!どこ行った!?どうして…?あんなきつく縛ったのに…。
おっしゃるとおりとてもきつくてほどくのに苦労しましたよ。
(かすれた声)「ふざけた真似しやがって」!
(かすれた声)お水です!かかって来いこの野郎!ああっ…!あ…あ…!バカ野郎が!!痛い痛い…。
一度やってみたかったのよね。
(美和子)こんなにしちゃって…。
一体何なんすかこりゃ?ご説明しましょう。
この家はそもそも今は亡き糸川興産社長のお屋敷でした。
糸川って例のじいさん?ええ。
15年前糸川興産は倒産。
糸川家は一家離散に追い込まれます。
その後この家を手に入れたのが天城真?そういう事です。
糸川家のお2人の娘は遠い親戚に養子に行き糸川の姓を捨てそれぞれ別の人生を歩みました。
長女の町子さん。
次女の久美子さん。
そうですね?ここから先は断片的な情報のパズルを僕なりの推理と想像というピースで繋ぎ合わせてお話します。
お2人にはぜひ補足と訂正を。
さてすべてを失った糸川氏は昨年孤独のうちに心臓病で亡くなります。
最期に看取ったのが彼の晩年における唯一の友人富田俊也でした。
その際糸川氏は富田俊也に何かを言い残したのではないでしょうか。
(富田俊也)糸川さんちょっと!例えば糸川家の隠し財産を2人の娘に伝えてほしい。
当たっているようですね。
だとするならばすでに父親と縁を切り名字が変わっているあなた方を捜し出すのは苦労したでしょうねぇ。
あいつはね…こう言ってきたの。
(町子)父の財産があの家に?
(富田)ああ。
(町子)家のどこに隠したっていうの?知りたいか?1千万でいいよ。
天下の糸川重一の隠し財産だ。
億はくだらないだろう。
それぐらい痛くも痒くもないはずだ。
それであんたは何て答えたんだ?追い返したわよ。
嘘に決まってるって思った。
しかし久美子さんは違った。
父は金の亡者でしたからね。
あり得ない話じゃないと思ったの。
(町子)お金にお困りですものねぇ。
できもしないくせにカフェなんか開いちゃって。
借金雪だるま。
(久美子)うるさいわねえ!おい。
それで富田を雇い入れて隠し場所を聞き出したわけだ?
(久美子)天使?ああ。
「天使の下に隠した」。
あんたの親父はそう言った。
(久美子)でも私には天使の意味がわからなかった…。
お姉ちゃんには絶対に聞きたくないし。
ねえどうしてそんなに憎み合ってるの?私に男をとられた事をいまだに恨んでるのよ。
一度や二度じゃないでしょう!お姉ちゃんはいつも私のものを横取りする!どれも返してあげたじゃない。
何ですって!?おい…いい加減にしろよもう。
今度だけは絶対に渡さない。
そう決めたの!糸川氏が違法に残した財産ですからねぇ。
公にはできない。
しかも当時住んでいたのは人嫌いで有名な変わり者のオカルト研究者。
丸め込む事もできないとお思いになった。
だから富田に頼んだの。
忍び込んで天使が何なのか探ってきてほしいって。
おてんばだった次女のあなたはこの家に入り込むルートをいくつも知っていたわけですね?天使の飾りがついた柱時計を分解してたのはそれでか。
そして富田は天城真と鉢合わせしてあのような事に…。
しかしこの事件の事を知った姉の町子さん。
あなたはにわかに富田の言っていた事を信用する気になった。
そうじゃありませんか?だけど久美子ったら絶対私には隠し場所を教えない。
おめおめ妹に独り占めされるの黙って見てるわけにいかないでしょう?いっそこの屋敷ごと買い取ってやろうかと思ったけどそんな資金はないし。
そこであなたはいささか大胆な行動に出ましたね。
ちょうどうちの求人広告が出てたから。
それで不動産屋に入社したの?この屋敷の担当にしてもらったわ。
社長に色目使ってね。
これで実質この屋敷は姉の町子さんの管理下にある。
観念して隠し場所を言うように何度も説得したのにあの子ったら。
それどころか必要もないのに若い男を雇い入れてた。
それを知ったあなたは1人で屋敷を守る事に不安を感じより強力なガードマンを探しました。
は?まさか…。
まさかです。
刑事が居座っていれば手出しできまい。
3か月で買い戻せるオプションまで付けてまんまと売りつけた。
そういう事だったのかよ!しかし妹の久美子さんの新パートナーはなかなか勇敢な方で。
刑事の家に忍び込んでこの床の天使の絵を見つけました。

(ため息)この部屋には私たち子供は入れてもらえなかったから…。
ここに天使の絵があったなんて全然知らなかった。
我々が調べ出した事で動かずにはいられなくなった。
そして今夜思い切って強奪作戦を決行した。
以上です。
補足する事はありますか?いいえ。
(町子)ございません。
結局私たちはあなたたち姉妹のケンカに巻き込まれたってわけ?勘弁してよ〜。
お陰でこっちは死にかけた!さてあなた方のお父様が残した遺産ですが。
ここまで壊したんですから最後まで掘り起こしてみますか?もっともあなた方に相続する権利はありませんが。
権利がないなんておかしい…。
あのクソ親父のせいでどれだけ苦労したと思ってんの?人生狂わされたのよ!?財産くらいもらって何が悪いのよ!やめな久美子!どうせ財産なんてないんだから。
ないってどういう事よ?お姉ちゃん。
天使って言ったんでしょ?そうよ。
だったらここじゃない。
ねえ亀山さん?ああ。
この床は俺が張り直してもらったんだ。
この天使の絵のデザインも俺が選んだ。
そうだったの!?ああ。
だから15年前なんてあるはずもねえ。
(久美子)それじゃ…天使って一体何なの!?私にだってわからないわよ。
あの人の妄想でしょ。
妄想?金に執着しつづけたあの強欲親父の妄想よ!!そんな…!非常に低い可能性かもしれませんが1つ試してみませんか?
(久美子)この辺だったよね?
(町子)ここよ。
月桂樹の木があったのは。
その木に登ってよく遊んでいたそうですね。
そうだったかな。
それが何なんですか?古代ローマ人は大きな月桂樹の木をこう呼んでいたそうですよ。
(糸川)天使だなぁ。
(町子)天使?古代ローマの人はねこの木を「よい天使の木」って呼んだんだ。
まさに天使が宿ってるようだよ。
(町子)私たち小さい頃天使の木って呼んでた…。
あ…。
あっ…箱だ箱だ。
よし!
(久美子)何これ!?これがお父さんの財産…。
みてえだな。
どうやらお金に目がくらんでいたのはあなた方のほうだったようですねぇ。
結局手放しちゃうの?ええ。
元々私たちには不釣り合いな家でしたし。
それにあの姉妹がいずれあの家を買い取りたいって言ってるんですよ。
姉妹で住むの?みたいですよ。
もちろんその前に厳罰に処してもらいますけどね。
でも私は今さらあの姉妹がうまくやってけるとは思わないな。
あぁ…同感だな。
ね右京さん?そうですねぇ。
しかし姉妹というものは他人にはわからない絆のようなものがあるような気もしますがねぇ。
絆…ですか。
久美子危ないよ。
大丈夫。
お姉ちゃんよりも高く登るんだもん!
(2人)イーッ!
(芹沢)あっ先輩!元のマンションに戻ったんですって?あぁ大家さんの厚意でな。
一国一城の主はかない夢だったなぁ!身のほどを知れって事だ。
はいはいその通りですよ!
(伊丹)おい亀!何だよもう…。
大事なのは家じゃない。
家族だ。
よく覚えとけ!な〜んだあいつ偉そうに…。
ねえ?なかなか含蓄のある言葉だと思いますよ。
はい。
2015/05/15(金) 16:00〜16:58
ABCテレビ1
[新]相棒season5[再][字]

「スウィートホーム」

詳細情報
◇出演者
水谷豊、寺脇康文 ほか

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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