(香織)《純ちゃんとこいってきます》
(チャイム)
(香織)あっ。
純ちゃん?
(香織)純ちゃん。
いるの?あっ!?あーっ!?ど…ど…どうしよう!?
(純一)あれ?
(純一)あら?
(晃司)おかえり。
(純一)あら。
どうしたの?
(晃司)それはこっちのせりふだよ。
(香織)純ちゃんどこ行ってたのよ?
(和子)大変だったんですよ。
(吾郎)ほら!
(純一)えっ!?何これ?
(和子)ガスつけっ放しだったんです。
油の入った鍋かけて。
(晃司)香織が来たからよかったけどもし遅かったら丸焼けだよお宅。
(香織)大丈夫よ大丈夫。
(晃司)大丈夫じゃないよ。
ぼけちゃったんじゃないの?純ちゃん。
(純一)あーあ。
せっかくのアジが。
(吾郎)いやいやいや。
今はアジにいかないでしょ。
あのね下手したら全財産灰になってたかもしれないんですよ。
(和子)誰だってあるわよ。
うっかりってこと。
(香織)そうですよね。
(純一)いやぁ。
みんな迷惑掛けちゃったね。
ごめん。
(晃司)何か純ちゃんの顔見たら安心して腹減ってきちゃった。
(吾郎)何にも食べてないんだ。
(純一)じゃあ何かつくろうか?
(香織)ハハッ。
(香織)いや。
純ちゃん。
つくれないよ。
(純一)あっ。
純ちゃん。
ごめんなさい。
(純一)何言ってんの。
謝るのはこっちでしょ。
いや。
だってチーちゃんと約束したんだもの。
純ちゃんのことをお世話するって。
悪いのは俺だから。
昨日もあったのよ。
ガスの消し忘れ。
ホントに?言うと純ちゃん。
気にしちゃうと思って。
そうか。
やらかしてたのか。
昨日も。
ちゃんと言うべきだった。
ごめんなさい。
香織さん。
このことイギリスのチーちゃんには連絡しないでくれる?もちろん。
ごめんね。
ううん。
(おなかの鳴る音)
(晃司)えっ?まあこれでも。
(吾郎)パスタ。
まだですか?すいません。
(純一)ああ。
俺が持ってくよ。
はい。
(従業員)ありがとうございます。
(純一)はい。
パスタです。
ねえ。
じゃんじゃん食べて。
俺のおごりだから。
はい。
どうぞ。
(晃司)すごいすごい。
(純一)はい。
(晃司)でも何か悪いね。
(吾郎)まあこれぐらいは当然でしょう。
下手したら全財産灰になってたんですからね。
(和子)それさっきも言ってたわよ。
(吾郎)何度でも言うよ。
速水さんはね基本的に危機管理意識が足りないんですよ。
危機管理ね。
確かにそうね。
(吾郎)自分の財産は自分で守る。
しっかりしないと。
(純一)嫌だなこの人。
何か説教くさくて。
(吾郎)私はねあなたのことを思って言ってるんですよ。
(和子)もういいじゃない。
その話は。
ねっ。
(吾郎)よくないですよ。
もっとね真剣に人生と向き合わなきゃ駄目でしょ。
(純一)向き合ってますよ。
(吾郎)向き合ってませんよ。
手当たり次第女の子と遊びほうけて後先考えない。
計画性がない。
刹那的過ぎるんですあなたは。
(晃司)はいはい。
その話はもう終わり。
(和子)そうよ。
しつこいのよ。
うん。
うん。
(吾郎)私はね速水さんのことを思って言ってるんだ。
失礼。
(晃司)えっ?
(和子)帰るの?
(吾郎)トイレ。
(和子)すみません。
もう最近ますますくどくなっちゃって。
(純一)いえいえいえ。
すいません。
しかし変わった人ですねあの人。
純ちゃん。
(純一)和子さんの知り合い?えっ?
(純一)だって親しそうにしてたから。
あっ。
あのう。
(晃司)あーあ。
もう嫌みだよ。
それ以上は。
そうよ。
もうホントに純ちゃんったら。
和子さんのご主人じゃない。
ねえ。
ねっ。
だと思いました。
やだわ速水さん。
こんなときにそんな変な冗談。
(純一)すいません。
いえいえ。
(晃司)ああそうだ。
台所修理するまでうちに来たら?
(純一)うん?ほら。
あのままじゃ使えないだろ。
(純一)ああ。
それはいいわ。
そうよ。
うちに来ちゃいなさい。
あっ。
うちじゃなかった。
なっ?そうしろよ。
(純一)ああ。
ねっ。
(純一)いやぁ。
いい風呂だった。
お先に頂きました。
(晃司)あっ。
どう?一杯。
(純一)いや。
今度の試合まで酒はやめたの。
(晃司)はあ。
決意固いね。
さっきの人に刹那的って言われちゃったから。
さっきの人まだ言ってんの?あっ。
純ちゃん。
お布団敷いといたから。
(純一)悪いね。
もう寝たら?疲れたでしょ?
(純一)うん。
じゃあ先寝るわ。
おやすみ。
(晃司)うん。
おやすみ。
おやすみなさい。
(晃司)どう?一杯。
あっ。
すいません。
はい。
あっ。
ありがとう。
はい。
はーい。
あっ。
ああ。
大丈夫大丈夫。
じゃあ。
じゃあ。
お疲れさま。
お疲れさま。
おいしい。
うん。
いやぁ。
大変だったね今日は。
うん。
うん。
あっ。
ここは俺が適当に片付けるから香織は早く帰って休んだら?うん。
そのことでちょっとお願いがあるんだけど。
うん。
(切る音)・
(切る音)
(晃司)よいしょ。
んっ。
・
(切る音)
(晃司)あっ。
・
(切る音)ばっちりだわ。
よし。
あっ。
おはよう。
おはよう。
純ちゃんは?うん。
ぐっすり寝てる。
昨日疲れたんだろ。
そうね。
うん。
久しぶりに香織の包丁の音で目が覚めた。
えっ?トントントンって毎朝同じリズムで目が覚めてたから。
そうだった?うん。
いいもんだなやっぱり。
お母さん。
おはようございます。
(時枝)おはよう。
お加減どうですか?
(時枝)泊まったのね?ここへ。
勝手なことしてすいません。
(時枝)ホントに勝手だわ。
はい。
(時枝)出てったり戻ったり。
あっ。
戻ったわけでは。
(時枝)勝手過ぎますよ。
はい。
(純一)いやぁ。
いいね。
こういう朝飯。
日本の朝ご飯。
(純一)おっ。
うまいなこの味噌汁。
(晃司)手作り味噌だからね。
(純一)手作り?
(晃司)うん。
香織が毎年造ってるんだ。
伊佐山家の年中行事なのよ。
(純一)へえー。
あのさ今日の晩飯俺につくらせてくれないかな?えっ?純ちゃんが?
(純一)港でうまい魚仕入れてくるから。
あじフライのリベンジ。
また?
(純一)一宿一飯の恩義を果たさないとね。
いいわよ。
私がつくるから。
(純一)いいからいいから。
俺に任せなさいって。
えっ。
(晃司)いいよ。
頼もうよ。
ねっ。
そう?
(晃司)うん。
その代わりうまいもの頼むよ。
(純一)あいよ。
(先生)うん。
うまいじゃん。
ここだけ気を付けてね。
凸凹見えるでしょ?
(晃司)はい。
(先生)これはライトで照らしてみるとできますんでちょっとやってみて。
(大里)はいジャブ。
ワンツー。
OK。
ワンツー。
フックで返す。
(純一)んっ!
(大里)ナイスフック。
こういう置物でよろしければあちらの方に。
これもカワイイでしょ?あと…。
(女性)あれ?ねえ?岩村さんは?
(女性)いなくていいのよ。
(呼び出し音)
(アナウンス)ただ今電話に出ることができません。
ピーという発信音の後にお名前とご用件をお話しください。
(発信音)
(吾郎)あっ。
磯谷さん。
岩村です。
例の株券いつごろになるのか伺いたくて電話をしました。
またこちらから電話いたします。
失礼いたします。
(通話を切る音)お見事。
すごい。
(2人)お邪魔します。
どうも。
いらっしゃい。
(晃司)いらっしゃい。
「いらっしゃい」えっ?何か懐かしいですね。
香織さんの「いらっしゃい」そう?「いらっしゃい」なんてねチーちゃんがいたらツッコミが入るとこだよ。
(晃司)確かにね。
(純一)さあ料理が揃いましたよ。
(吾郎)あらぁ。
おいしそうだな。
これ全部速水さんがつくられたんですか?
(純一)ええ。
そうですが。
(晃司)ほら。
岩村さん。
座って座って。
どうぞどうぞ。
(晃司)和子さんも。
あっ。
はい。
純ちゃんも座ろう。
(晃司)さあ始めよう始めよう。
香織さん。
ちょっと。
はい?うん?
(純一)ちょっと。
何?
(純一)あれ誰?誰って?今俺に話し掛けた眼鏡の人。
えっ。
どっかで会った気がするんだよな。
えっ?純ちゃん。
ちょっちょっちょっ。
純ちゃん。
・
(晃司)純ちゃん。
もう始めるよ。
(純一)ああ。
はいはい。
純ちゃん!?
(吾郎)あっ。
速水さん。
あのう。
昨日は言い過ぎました。
勘弁してください。
(純一)昨日ですか?純ちゃん。
これどうやって取り分けようか?そうね。
豪快にいきましょうか。
豪快にね。
はい。
分かりましたよ。
はい。
(純一)昨日お会いしたんですか?あなたと。
(吾郎)えっ?純ちゃん。
ちょっといいかしら?
(純一)失礼ですが。
(吾郎)あっはい。
お宅誰?
(吾郎)えっ!?
(晃司)純ちゃん。
そのギャグ笑えないって言ったろ。
(純一)ギャグじゃないよ。
俺ホントに知らないよこの人。
(吾郎)おい。
どういうことだ?だからギャグだって。
(吾郎)あのね速水さん。
あんたそんなふうに人をからかって何が面白いんだ!
(純一)別にからかってませんよ。
(吾郎)からかってるじゃないか。
ずっとさっきから!
(純一)だって知らないんだもん。
ホントに。
純ちゃん。
あっち行こうか?純ちゃん。
もう変だよ。
(純一)ねえ?晃司さん。
(晃司)うん?
(純一)この人知ってる?
(晃司)えっ!?
(吾郎)もういい!もういい!胸くそ悪いから私は帰ります。
あなた。
あなた。
ちょっと待ってください。
岩村さん。
ちょっと待って。
(吾郎)放してくださいよ!ホントに分からないんです!純ちゃんは。
(吾郎)えっ?わざとじゃなくて本当に記憶がなくなってるんです。
(晃司)香織?ごめんなさい純ちゃん。
ごめんなさい!
(純一)いいんだよ。
香織さん。
記憶がなくなるって?アルツハイマー型の認知症。
嘘?
(純一)すいません。
思い出せないんだ。
あなたのこと。
(吾郎)いや。
だってあのう。
昨日速水さんとカフェで会ったじゃないですか。
(純一)すいません!
(吾郎)何ていうことだ。
何で言ってくれなかったんだよ?こんな大事なことを。
(純一)うん。
チーちゃんが決めたことなんです。
みんなに心配かけたくないって。
黙っててごめん。
何か信じられないな。
私のこと忘れちゃうだなんて。
(純一)忘れたわけじゃないよ。
あなたを。
(吾郎)えっ?
(純一)よく覚えてますよ。
俺の頭の中で。
速水さん。
(純一)でもね今は思い出せないだけなんですよ。
あなたのこと。
忘れたわけじゃない。
今は思い出せないだけ。
何で俺だけ思い出せないんだろう?
(晃司)いつから知ってたの?純ちゃんのこと。
ウガンダに出発した日。
空港に向かうタクシーの中から偶然見ちゃったの。
純ちゃんが記憶をなくしてパニックになってるところ。
じゃあ君がウガンダに行かなかったのは…。
純ちゃんのことが心配で行かれなかった。
(晃司)そうか。
でも心配してるだけで何にもしてあげられなかった。
苦しんでたんだな。
純ちゃんも。
チーちゃんも。
うん。
魚。
やっぱり青魚だ。
(晃司)先生。
(先生)はい。
(晃司)ちょっと用事を思い出したもんで。
(先生)艶っぽい用事かい?
(晃司)違いますね。
あそこか。
(吾郎)よし。
純ちゃん。
ごめんなさい。
(純一)うん?病気のこと話しちゃって。
いいんだよ全然。
気にしない気にしない。
チーちゃんに何て言ったらいいんだろ?チーちゃんとの約束破っちゃったから。
大丈夫だよ。
チーちゃんは分かってくれるから。
・
(ドアの開く音)・こんにちは。
あっ。
こんにちは。
あら?今日私に速水さんのご飯つくらせてください。
えっ?サバにイワシ。
キノコと納豆。
低コレステロールの食材がいいそうです。
アルツハイマーに。
和子さん。
大丈夫。
いい食事してたら病気の進行は遅くなるって。
私これからどんどんつくりますよ。
ありがとう。
・
(ドアの開く音)・
(晃司)純ちゃん。
あら!?えっ!?どうしたの?その格好。
(晃司)純ちゃんと一緒にさジム行こうと思って。
ほら。
もう最近ちょっと運動不足じゃない?ほら。
早く支度。
支度支度。
(純一)晃司さん。
(晃司)うん。
・
(ドアの開く音)あなた。
どうも。
(吾郎)初めまして。
岩村吾郎と申します。
(純一)岩村さん?
(吾郎)はい。
この町で暮らしています。
仕事は亀野食品の倉庫を管理してます。
亀野食品?
(吾郎)ええ。
あなたは思い出せないかもしれないがあなたは私と初めて会ったときにこう言ったんだ。
「人間は忘れることができるから幸せなんだ」って。
(吾郎)私は今でもそれは間違いだと思っている。
人間は…。
人間は決して忘れてはいけないことがあるんです。
あなたに絶対忘れてほしくないんだ。
私という人間を。
いや。
私だけじゃない。
奥さんや香織さん。
伊佐山さんやうちの女房を決して忘れてほしくないんです。
絶対に忘れないようにあなたにこれを贈ります。
(吾郎)これにあなたの記憶の全てを書き留めてください。
そして思い出してほしいんです。
私たちを。
ありがとうございます。
あのう。
だ…。
岩村吾郎です!
(純一)はい。
2015/05/15(金) 13:25〜13:55
関西テレビ1
プラチナエイジ #35[字][デ]【悪い冗談!?哀しい現実】
仕事に燃える智恵子(池上季実子)や旅立つ準備に忙しい香織(榊原郁恵)たちを見て、悔い無き生き方をしたいと思う純一(春田純一)は、ある日ボクシング大会を見に行き…
詳細情報
番組内容
純一(春田純一)が再び、台所のコンロの火をつけたまま出掛けてしまい、鍋の油に引火してしまう。香織(榊原郁恵)は智恵子(池上季実子)が帰ってくるまでの間、純一と時枝(長内美那子)の世話をしたい、家に泊めてもらえないかと晃司(宅麻伸)に頼む。
和子(宮崎美子)や吾郎(中本賢)も純一を心配する。つい口うるさいことを言う吾郎だが、純一は吾郎のことだけ思い出せない様子で…。
番組内容2
純一は迷惑をかけたおわびにと、皆に手作りの食事を振る舞いたいと言い出す。香織は不安になりながら、純一の好きなようにさせる。しかし、その席でも吾郎のことを知らないと言い張る純一に怒り出す吾郎。ついに香織は純一の病気のことを話してしまう…。
出演者
伊佐山香織:榊原郁恵
速水智恵子:池上季実子
岩村和子:宮崎美子
速水純一:春田純一
岩村吾郎:中本 賢
伊佐山晃司:宅麻 伸
スタッフ
原作・脚本:清水有生
演出:阿部雄一
プロデュース:市野直親(東海テレビ)
浦井孝行(国際放映)
河角直樹(国際放映)
音楽:佐藤舞希子
主題歌:郷ひろみ「100の願い」(ソニー・ミュージックレコーズ)
制作著作:国際放映
制作:東海テレビ
ご案内
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サンプリングレート : 48kHz
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