クローズアップ現代「愛し 書き 祈る〜瀬戸内寂聴 93歳の青春〜」 2015.05.14


作家の瀬戸内寂聴さん。
あす、93歳を迎えます。
1年を闘病生活を経て再び動き出しました。
去年、胆のうがんが見つかり一度は寝たきりとなった瀬戸内寂聴さん。
この春、およそ1年ぶりに執筆活動を再開しました。
瀬戸内さんが描いたのは90歳を超えて愛に飢える女性の物語です。
病を経てなお、愛を追い求め小説への情熱を燃やし続ける瀬戸内さん。
93歳、青春のメッセージです。
こんばんは。
「クローズアップ現代」です。
人は老いや病をどういうふうに受け入れ、生きていくのか。
あすで93歳になる瀬戸内寂聴さんは去年の5月末からおよそ10か月間ほぼ寝たきりの状態になりました。
がんと原因不明の激痛に苦しみペンを握ることもできなくなったのです。
なんにも役に立たないで生きているのが嫌。
早く死にたいとさえ思ったといいます。
瀬戸内さんが初めて原稿料を受け取ったのが28歳のときです。
以来60年余り、作家として第一線で活躍を続けてきました。
また僧侶として、人々の苦しみや悩みにも向き合い、毎月のように法話を行ってきました。
法話はいつも満員600回を超えています。
瀬戸内さんは5年前にも背骨を圧迫骨折し激しい痛みに苦しみ、自由に歩くことができなくなりました。
そんな中、東日本大震災や原発事故の発生を目の当たりにしいても立ってもいられなくなり完治していないまま被災地を回り人々を精力的に励ます活動を続けました。
自分は常に、今を燃焼しきって生きてきたという瀬戸内さん。
今回の闘病中、なぜ自分は生かされているのかを考え自分には書くことしかないとリハビリを始めました。
多いときで週5回1時間から1時間半厳しいリハビリを重ね弱った体を回復させ執筆活動、そして法話を先月から再開したのです。
衰えない執筆への情熱。
ますます色っぽいものが書けそうだと言う瀬戸内さんがどんな心もようで今を生きているのかインタビューしました。
ことし3月。
瀬戸内さんは京都市にある、いおりでリハビリに励んでいました。
頑張って、7、そう、8。
がんの手術に成功したもののまだ体が思うように動きませんでした。
1年近くの間、小説を書けない日々が続いていました。
瀬戸内さんが作家となったのは28歳のとき。
以来、一貫して生きること、愛することの意味を問い続けてきました。
夫と子どもを捨て次々と恋愛を重ねたみずからの体験に基づいた私小説。
時代を情熱的に生きた女性の評伝。
源氏物語の現代語訳などこれまで発表した作品は419に上ります。
9年前には、文化勲章を受章。
そのときのインタビューで理想の死についてこう語っていました。
最期の瞬間まで作家でありたい。
それが瀬戸内さんの美学でした。
しかし去年60年を超える作家生活で初めてペンを握ることすらできなくなったのです。
退院して5か月後。
瀬戸内さんは大好きな庭を1人で歩きたいと言いだしました。
きれいに咲いてましたね。
私の桜、どこだったかな。
わっ、すごい、きれい!
きれい。
きれいですね。
そして先月。
おめでとうございます。
ありがとう。
瀬戸内さんは、30年以上毎月のように行っていた法話を1年ぶりに再開しました。
闘病を経て今、改めて瀬戸内さんは精いっぱい生きるみずからの姿から若者に何かを感じてほしいと考えています。
こんばんは。
90歳を過ぎてからも若者が集うイベントなどに積極的に足を運んできました。
若さは恋と革命。
ありがとう!
日常生活でも若者に囲まれて暮らしています。
食事の世話仕事の調整などを担うのは20代の2人の女性スタッフです。
年の差60歳以上のガールズトーク。
笑いが絶えません。
若い世代に今しかできないことにチャレンジしてほしいと瀬戸内さんは思っています。
先月、瀬戸内さんがおよそ1年ぶりに文芸誌に発表した小説「どりーむ・きゃっちゃー」。
愛に飢えた老人の物語です。
原稿用紙5枚のこの作品をおよそ1日で書き上げました。
主人公は50代の男のもとに深夜に電話をかけ愛を迫る91歳の女性。
深い眠りの中で見た夢を男に語ります。
愛した人々にもう一度会いたい。
瀬戸内さんの願いが投影されています。
瀬戸内さんは今リハビリを続けながら病との闘い、そしてそこから立ち上がった経験を伝えたいと原稿用紙に向かっています。
さらに戦後70年の節目を迎えることし。
家族を戦争で亡くし戦争を知る世代の責任として自分自身の戦時中の体験を書き残したいとも語っていました。
人間の幸せは、自由になること。
年を重ねてもそして病に直面しても常に心は自由であり続けようという瀬戸内さんの姿勢。
93歳を迎えてもみずからに限界を設けないで生き続ける姿が印象的でした。
2015/05/14(木) 19:32〜19:58
NHK総合1・神戸
クローズアップ現代「愛し 書き 祈る〜瀬戸内寂聴 93歳の青春〜」[字]

がんとの闘病中、一時は寝たきりとなった作家の瀬戸内寂聴さん。春に執筆を再開、愛に飢えた91歳の女性を描いた。ますます艶やかな瀬戸内さんに国谷キャスターが話を聞く

詳細情報
番組内容
【ゲスト】瀬戸内寂聴,【キャスター】国谷裕子
出演者
【ゲスト】瀬戸内寂聴,【キャスター】国谷裕子

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 文学・文芸
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事

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