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タイ 人身売買で市長や警察官ら逮捕
5月9日 9時06分

タイ 人身売買で市長や警察官ら逮捕
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タイ南部の山中で、人身売買の被害者とみられる人の遺体が集団で埋められているのが見つかった事件で、タイの警察は、地元の市長や警察官など8人を逮捕し、地元当局の幹部が人身売買に深く関与していた実態が明らかになってきました。
マレーシアとの国境に近いタイ南部のソンクラー県の山中に設けられた人身売買の拠点から、今月に入り被害者とみられる人の遺体が集団で埋められているのが相次いで見つかり、これまでに33人の遺体が確認されました。
この事件でタイの警察は8日、人身売買で中心的な役割を果たしていた疑いで地元のパダンベサール市の市長を逮捕しました。
この事件を巡っては、ほかに公務員や警察官など7人が逮捕されており、地元当局の幹部が人身売買に深く関与していた実態が明らかになってきました。
警察の調べによりますと、埋められていた人たちの多くはミャンマーで抑圧されている少数民族のロヒンギャの人たちとみられ、警察の捜査が始まって以降、山中の拠点から逃げ出した100人以上が保護されたということです。
国連が8日発表した報告書によりますと、ことし1月から3月の間だけで前の年の倍近い2万5000人が、ミャンマーなどから密航船に乗って出国を図ったとみられ、こうした人たちを狙った人身売買が組織的に行われているとして、タイのプラユット暫定首相は周辺国に対策の協議を呼びかけています。

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