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特集:二つの世界のマシンTwo Heads


一世紀後の決着

一世紀程の歴史を持つケレンベルガー社ハウザー社は2008年に合併し、ケレンベルガー社の万能円筒研削盤事業部と、同社ジグ研削盤ハウザー事業部として、双方のブランド名その他を完全に維持しながら、経営体を一つにケレンベルガー社として事業を運営しています。同じスイスで、老舗で、研削盤メーカーで、高精度を強みとして等々、多くの共通項をもったブランド同士の合併となりました。さて、一般的には相当チャレンジングであると言われる企業合併ですが、うまくいっているのでしょうか?

技能への固執

左は、ケレンベルガー滑りスライドタイプのモデルのベッドにキサゲ仕上げを行っています。一方はハウザーの摺りあわせに使用するマスタージグのキサゲの様子です。この伝統的技能は両社共に非常に重要なものとして堅持しています。結果として、双方で互いのモデルを適宜加工しあうという融通を利かせることが行われ、ハウザーの地階にあるキサゲ専用ルームには、しばしばケレンベルガーのベッドやテーブルが置かれ、キサゲが施されています。需給バランスの変化によって工程の維持がむずかしいキサゲ工程ですが、このように工程を共有することで伝統的技能を堅持することが可能となります。

伝統的素材への固執

2012年に完成したケレンベルガー第三の工場。目的は双方のブランドが採用し続ける鋳物ベッドの機械加工です。
素材のリラックスのために長期間の枯らしを行ったのち、ここに鋳物が搬入されます。左はケレンベルガーのベッド、右がハウザーです。鋳物は(キサゲ作業の前工程として、もしくは油圧静圧ガイドウェイの研削のため)切削と研削が必要であり、いずれも大型工作機械が必須となります。こういった大型設備は、それぞれが所有するよりは一社で効率よく(資産効率を高める)行うことで、有利さが高まります。

優位性の高いコア技術の共有

ケレンベルガー社のコア技術の代表である油圧静圧ガイドウェイは、砥石ヘッドの旋回(B)回転軸にまで応用されています。高い繰り返し精度と素早い旋回時間等、多くの優位性を持つ同技術は、ハウザーの新型HシリーズのC軸とZ軸に採用されています。その優位性によって、より高い保証真円度値が設定され、加えてZ軸のオシレーションが60%増となり、精度と生産性へ多くの貢献を果たすこととなりました。

優位性の高いコア技術の拡張

ケレンベルガー万能円筒研削盤のラインナップで、一番の高速タイプであるKEL-VERA(左)。その最大の特徴である新型多面拘束型油圧静圧スライドは、ハウザーが90年代に合併したチューディン社のブランド名を冠しながら、ハウザーが開発したチューディンT35(右)というベストセラー旗艦モデルのコア技術として、すでに多くの実績と高い評判を獲得しています。ケレンベルガー元来の油圧静圧技術に、ハウザーがもつ違う要素を加えるといった応用が、コア技術そのものの拡張を可能にしているのです。

既存モデルの水平展開

ケレンベルガーKEL-VITA(左)は、リーズナブルな導入コストで多くの実績を持つモデルですが、この実績という資産はハウザー(チューディン)ブランドの水平展開に活かされています。新型T25(右)は、インジェクターパーツの量産研削でスタンダードとなったT35の兄弟モデルです。導入コストを抑えることを目標に開発されたこのモデルは、KEL-VITAの実績ある技術要素を取り入れることで、目標をクリアしています。

研削応用例の拡張

ケレンベルガーの最新応用例であるジグ研削サイクル(左)。これにかかれば、従来ハウザージグ研削盤の独壇場であった右のような製品は、偏芯孔を含め全加工が可能となります。このように双方の技術を共有することで、双方がだんだん似てくるという状況が発生しています。時にはビジネス上競争となることさえありますが、これが他社には追従がむずかしい競争力の源泉となっているのです。縦・横の違いはあるものの、このように互いの技術や人的資源、生産設備を共有することで、維持すべきものを維持し、発展させるべきものを発展させているのが、ケレンベルガーとハウザーです。




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