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職場での熱中症、昨年も死傷者400人超- 厚労省が初公表、10年以降「高止まり」 | 医療介護CBニュース

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2015年05月15日 16時00分

職場での熱中症、昨年も死傷者400人超- 厚労省が初公表、10年以降「高止まり」


 厚生労働省は14日、職場での熱中症による死傷者数は、猛暑となった2010年以降、400−600人台で推移しているとする集計結果を初めて公表した。過去10年間の死傷者数を見ると、10年に最多の656人、13年に2番目に多い530人となり、14年は423人と減少したものの、厚労省は「高止まりの状態にある」と指摘。特に建設業や製造業などに対し、定期的な水分・塩分摂取といった予防対策の徹底を呼び掛けている。【丸山紀一朗】

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 厚労省はこれまで、職場での熱中症については死亡者数のみを公表していた。死傷者数とは、死亡者数に「休業4日以上の業務上疾病者」の数を加えたもので、「死亡者数の推移だけでは職場での熱中症の全体的な増減などが把握しづらい面があった」(同省の担当者)ことを踏まえ、今回初めて集計したという。

 それによると、14年の死傷者のうち死亡者は12人だった。死亡者数は過去10年間で2番目に少ないものの、死傷者数は4年連続で400人を超えた。死亡した12人の状況を見ると、暑さ指数(WBGT値)を測定していなかった、定期的に水分・塩分を摂取していなかったなど、「基本的な対策が取られていなかった」(厚労省)という。

 過去5年間の業種別の死傷者数を見ると、建設業(760人)が最も多く、以下は製造業(501人)、運送業(308人)、警備業(161人)、商業(151人)、清掃・と蓄業(143人)、農業(55人)、林業(31人)などの順だった。同省は、死傷者全体の約6割を占める建設業と製造業、警備業の3業種について、特に重点的な予防対策を行うよう求める通達を同日付で都道府県労働局長に発出した。


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