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2015年5月14日 (木)

最後にドラマが待っていた 

どうも、こんにちは。山本です。今日も栗東からの更新。朝から珍しくツイートもしつつ、こちらではパッチパチと更新でございます。

さて、もともと自分に興味のない話題を遮断することの多いワタクシではありますが、最近はそれが明らかにひどくなってきました。先週あたりの更新分で書いた久々にできた彼女に浮かれまくっている友人の話。まぁ、彼女が可愛くて仕方ないんでしょう。昨夜も飲み会をしておりまして、我々も何度、そのお相手の画像を見たことか(まぁ、確かに可愛いですよ、そりゃね)。その中で彼女に部屋着をプレゼントしたというんですが、そのメーカーの名前が「ジェラートピケ」という。ワタクシには全くなじみのない名前だったんですが、他の競馬記者仲間たちは「あ~」と納得げにうなずきます。何で、君たち、そんな名前を知ってんねん、と思っていたんですが…。

ところが、です。数年ほど前。神戸にある、そのお店に行ったんじゃないか、と思ったのです。正確に言いますと、すごく乙女チックというか、気恥ずかしくなるような空間で、相方さんに引き入れられそうになったんですが、ワタクシが入りたくないなぁ、とゴネましてですね。軽く店前でもめたんですよ。で、結果的にはワタクシ、店の敷居をまたがず。実にガキでした。で、その店が何とかピケっていう名前だったことを今朝、思い出して、同じ店ちゃうんかい、と気がついたワケ。そんな店の名前がなぜにうっすらと記憶にあったかというと、昔のF1ドライバーにネルソンピケって人がいまして、「何とかピケ」って店名だけ覚えておったのですね。結局は自分に興味のあることが重なれば、覚えやすいということで、この思考回路は学生時代と何ら変わっておりません。成長が全くありません。

ということで、先日書いた「友人」が競馬記者仲間であることが雑な構成からバレたところで、そろそろ本題へ。

今日はいつもノンビリと木曜の取材後に雑談させてもらっていた橋口厩舎がやけに記者陣でいっぱいになりまして、ですね。もう、ご存じの方も多いと思いますが、ワンアンドオンリーの英国遠征回避が発表されました。このことの詳細について、センセイに聞こうという記者仲間が駆けつけたワケ。こちらは明日の紙面にて詳しく載っていますので、また読んでいただければと思います。で、この時にもう一つ、大きな話題が出たのです。ダノンメジャー(牡、父ダイワメジャー)のダービー参戦!実は明日の新聞ではサラッとしか書いてないことですので、今日はここを詳しく。今回は情報を希望している皆さんには少し退屈で、個人的な更新になるかもしれませんが、その点はご容赦を。

あの夢のようなダービー制覇からもうすぐ1年が経とうとしています。ダノンメジャーのNHKマイルC参戦を表明した時、橋口調教師は「ダービー」という言葉を自ら封印しているように感じました。「まずはマイルCに全力投球だな」。しかし、NHKマイルCが近づくにつれ、特に先週だったか、こんな言葉が出るようになります。「馬主さんを始め、この馬に携わる人がダービーに行きたいといえば、考えないといけないかな」。長い、いやいや実はまだ10年ほどのお付き合いになりますが、何だか伝わるんです。やっぱり、センセイはラストイヤーに「あの舞台」へ行きたがっている、と。

センセイはダービーについて、こういう言葉を何度も口にします。「勝ち負けを意識するよりも、あのパドックに立てる。雰囲気を味わえることが大事なんだ」。NHKマイルCでは少し行きたがる面を見せての11着。常識的に考えれば、ダービーなんて厳しいだろう。そういう意見があるのは分かっているんですが、今まで20頭もの管理馬を送り出し、昨年はついに悲願を成就したといえ、まだ調教師生活は続いているんです。当然、あの舞台への憧れも続いているんです。すごく個人的な感情ですが、今日、センセイからダービー参戦の話を聞いた時、ホントにうれしかったですもんね。やっぱり、この人はあの舞台に立ってくれないと、ってな気持ちです。

そして、何よりうれしかったこと。それは、やはり小牧Jとのコンビ復活なのです。昨日、オーナーサイドとダービー参戦について電話で話した時。当然、鞍上が話題に挙がるワケです。その時、センセイからこう言ったといいます。「私も最後ですから、小牧太を乗せてもらえませんか」。もう小牧Jが橋口厩舎の調教を手伝ってから7、8年経つでしょうか。火曜日から金曜日まで、普段のキャンターから追い切りまで、厩舎スタッフのようにアシストしてきた大事な存在です。ホントに栗東では若手ジョッキーと同じぐらい、いやそれ以上に姿を見かける存在です。そのことを意気に感じないセンセイではありません。

この二人、いいか悪いか分かりませんが、勝負に徹する競馬界の中でもとびっきりの「いい人」です。例えばホープフルSの後は乗り替わりという形になって、一度は手綱が離れました。けど、自分が騎乗していない時でも、小牧Jは「メジャー、具合よさそうやわ」と我々に教えてくれたこともありましたし、センセイがふと「ここで小牧がもう一度乗れば、いいドラマになるよな」とポツリと漏らしたこともありました。そんな二人の姿、よく見ていましたから、もう一度コンビをと思う気持ちが日に日に強くなっていたんですが、センセイのラストダービーで実現するとは…。すごいドラマが待っていたなという感じです。

「成績が落ちてから、また依頼するんだから、小牧も受けてくれないかもしれないな」なんて冗談っぽく照れ笑いを浮かべるのもセンセイらしいところ。ただ、このダービーが近づく時期、こんな笑顔が見たいんですよね。「今回は極端な競馬をしてもらう。色々と考えていることもあるしね。今回は楽しむよ。ツルマルミマタオーみたいな時の感じかな」と初めて愛馬をダービーへ送り出した90年の話を自ら切り出していました。原点に立ち返る最後の祭典。そして、様々に詰まった夢とドラマ。橋口ダービーはまだ終わっていない。最終章まで盛り上がっていきたいと思います。

ということで、こんな話をジックリとしていたら、橋口厩舎の2歳馬の取材をすっかり忘れておった。申し訳ございません。ということで、最後に少しだけ2歳馬情報。松元厩舎の良血2歳勢が順調に調教を積み重ねております。グッドプリン(牡、父ブラックタイド、母イナズマローレル)は半兄にアルマワイオリを持ちます。「いい馬だよ」と松元調教師は切り出すと、「体のバランスがいいし、雰囲気を持っている。跳びも大きいので、距離も短いところという感じではないんじゃないか」とのこと。今日の調教で騎乗した国分優Jも「いい馬ですよ」と褒めていたそうです。明日、ゲート試験を受ける予定のようです。

そして、オークス馬を母に持つエレーデ(牝、父ディープインパクト、母ローブデコルテ)はゲート練習中。「ようやくおとなしくなってきた。体のバランスはいいし、柔らかい。いいモノを持っていると思うし、姉ほど気性も悪くない」とのこと。ゲート試験に合格してからの状態次第となりますが、姉のスイートメドゥーサは夏の中京でのデビュー。この馬も早期のデビューがあるかもしれません。ローブデコルテにとって最後の子だけに、何とかいい走りを見せてほしいですね。

ということで、今日はここまで。また、明日です。ではでは

コメント

山本さんこんにちは。
最後の最後に橋口先生らしいドラマですね。
間をあけず坂路にメジャーが入っていたのでダービーには参戦かなと思っていたのでぜひ最後は小牧さんでというファンとしての思いがありました。
ですから非常にうれしいです。当日が今から楽しみですが、まずは無事に当日を迎えてほしいです。

山本さん:ほんと、良かったです。何より、小牧さんが喜んでいると思います。当日は、橋口先生最後のダ-ビ-参戦、応援がんばります!
 ちょぴりだけど、賞金足りてたんで、出るかな先生ならとは、思ってました(^0^)。

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