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開目抄には
「金光明経に云く『善業を修する者は日日に衰減す』等云云、悪国悪時これなり。
具さには立正安国論にかんがへたるがごとし」(二三一頁)とあります。
法華経の行者を捨てた社会は、僣聖増上慢に操られたまま、
結局は亡国の道をたどっていかざるをえません。
つまり「三類の強敵との戦い」は即「立正安国の戦い」なのです。
勧持品に説かれた弟子の誓願の心は、端的にいえば「殉教の精神」です。
三類の強敵は、宗教のために他人を迫害し、殺そうとします。
それと反対に、法華経の行者は、信仰のために自分が死んでいこうとする。
もっとわかりやすく言えば、人を火あぶりにするのが僣聖増上慢です。
それに対して、社会のために、民衆のために、会員のために、
自分が火刑におもむくのが法華経の行者なのです。
貴方はどちらの方ですか。
会員を恫喝し、査問し、僣聖増上慢に操られる人ですか。
それとも、先生の思想を守り、会員の悩みに耳を傾け、組織悪と戦う人ですか――。
問われているのは「何時も・いつの時代」も弟子の方なのです。
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