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埼玉文化会館を埋め尽くした友は、意気軒昂であった。
会場いっぱいに、創価の三色旗の万波が揺れた。
青年部の合唱団、音楽隊、鼓笛隊の友が、「ルネサンスヘの出航」等の歌を力強く歌い上げてくれた。
あの凛々しき青年たちの勝利の歌声は、今も私の胸にこだましてやまない。
わが同志は、宗門の陰謀にも微動だにしなかった。
学会は正しい!
埼玉は強い!
大埼玉が盤石であれば、何も恐れるものはない。
私は本当に嬉しかった。
この埼玉での本部幹部会、埼玉総会の模様は、
SHN(SGI・ヒューマン・ネットワーク)の衛星中継を通して、日本全国の百万の友に生き生きと伝えられた。
いうなれば「鉄桶の埼玉」の呼吸と息吹が、
そのまま全国・全世界の創価家族の「異体同心」の大団結に広がっていったのだ。
この日、私は、甚深なる「下種仏法」の意義を踏まえ、同志に呼びかけた。
「一句でも仏縁を結ぶならば、その人の胸中には、
永久に消えることのない成仏の種が確実に植えられるのだ。
ゆえに、勇気をもって語れ! 友情の縁を結べ!」
こうして新しき推進力となった「会友運動」が、この日この時から、
埼玉を発火点に爆発的に広がっていった。
それが、今日の未曾有の大発展につながったのである。
ともあれ、この十二年――。
大埼玉の同志は、本当によくぞ勇敢に戦ってくれた。
あらゆる戦いにあって、首都圏の勝利の原動力となって、破邪顕正の不滅の歴史を刻み残してくれた。
私は、全埼玉の同志の健闘を心から労い、讃えたい。
埼玉には、社会の閉塞感を打破する新鮮な発想がある。
湿った空気を一変させる朗らかさがある。
いかなる状況であれ、断じて変革の炎を燃やし、新時代の扉を開いてみせる!
これが、新生・埼玉の魂だった。
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