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私は若き日より、少人数ではあったが、学会を支える埼玉の同志と共に、
そして広布拡大の同志と共に、御書を拝し戦ってきた。
埼玉は、「悪を滅し善を生ずる」如説の修行を繰り広げてきた、
私にとって大切な大切な忘れ得ぬ法戦場である。
戦いは粘りである。忍耐である。執念である。
蓮祖は仰せになられた。
「今に至るまで軍やむ事なし」(御書五〇二ページ)、
「日蓮一度もしりぞく心なし」 (同一二二四ページ)、
そして「いまだこりず候」(同一0五六ページ)と。
更にまた、勝利の要諦は、一にも二にも、「団結」であり、「心を合わせる」ことだ。
「異体同心なれば万事を成し同体異心なれば諸事叶う事なし」(同一四六三ページ)と説かれる通りである。
私が、「鉄桶の団結」という指針を最初に訴えたのは、三十年前の夏、埼玉の最高会議の席上であった。
そして引き続いて、私は、埼玉の皆様方に、こう団結のメッセージを贈った。
――仏法は、亀裂が生じたら、もはやそれ自体、地獄である。
戸田先生は『学会に派閥を作ったら、その人間は大悪人である』と遺言された。
「団結」の二字の実践が、わが創価学会を世界的にしたのである。
この原理を生涯、忘れないでほしい、と。
何人かの裏切り者が、埼玉から出た。ご存じの通りだ。
ナチスと戦ったフランスの詩人・エリュアールは叫んだ。
「勝ってかれらに罰をやれ、そういう日が来たんだ」
これは、私が青春時代から好きであった言葉である。
ともあれ、永遠に崩れざる 「難攻不落の大埼玉」を断固として築くことを、私は祈りに祈ってきた。
ここ埼玉にこそ、首都圏を完璧にし、創価学会の未来を盤石にしゆく急所があるからだ。
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