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「法華講50%増(※平成21年時点の)」という無謀な目標の期限である「
平成27年」に向けての、大事な年だったはずの本年「折伏貫徹の年」も散々
(さんざん)な一年となった。
2月には大雪により奉安堂の屋根が損傷。修復工事を施(ほどこ)したものの、
いまだにその箇所はぶざまに白く際立ったままだ。
6月には、布教部長の阿部信彰が脳の疾患で倒れて入院。教学部長の水島公正
も体調を崩して公の場から姿を消した。
7月には茨城の元副支院長・川田恭顕が住職を務める光顕寺が宗門を離脱。さ
らに、長野の元支院長で本立寺住職だった瀬戸義恭も寺を飛び出した。いずれ
も、日如執行部による容赦(ようしゃ)ない折伏・登山ノルマの押しつけに反発
したものだった。
末寺住職も法華講員も心身共に疲れ果てている。先月には、兵庫・浄教寺の大
鹿由道、大阪・本伝寺の豊田広栄、静岡・蓮一坊の阪口義馨、愛知の法華講地
方部長が相次ぎ病死した。また、「体力の限界」を理由に、札幌・直唱寺の高
橋廣旭や宮城・仏眼寺の下堀義行ら5人が住職を辞めて隠居した。
肝心の折伏も遅々(ちち)として進んでいない。11月末現在の本年の折伏目標
達成寺院数は「347」。昨年同時期は「556」だった。焦(あせ)りを募(
つの)らせる法主の日如は、11月20日に本山で行われた御(ご)大(たい)会(
え)の席上、学会員を勧誘の標的にするよう、けしかけた。いわく「一人でも
多く、不幸の、道に迷える学会員を救うべく、破邪顕正の折伏をしていくこと
が大事であります」。何をかいわんやである。不幸の現証が続発(ぞくはつ)し、
迷走に迷走を重ねる宗内の現状を見渡すまでもなく、救済されるべきは、誰が
どう見ても日顕宗の僧俗なのである。
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