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【芸能・社会】

柳家花緑 祖父の体験参考に 「南の島に雪が降る」製作発表

2015年5月14日 紙面から

作品をアピールする(左から)、大和悠河、柳家花緑、川崎麻世=東京都台東区で(稲岡悟撮影)

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 落語家の柳家花緑(43)が主演し、8月に東京や名古屋などで上演される戦後70年特別企画の舞台「南の島に雪が降る」の製作発表会見が13日、東京都台東区の生涯学習センターで開かれ、花緑や大和悠河(37)、川崎麻世(52)らが出席した。

 原作は俳優の故・加東大介さんの戦場体験に基づく物語。兵士たちの士気高揚のため作られた演劇慰問部隊を通し、人の尊さや希望を与えた演芸の素晴らしさを伝える名作で、1961年に加東さん自ら主演して映画化され、その後も舞台や映画で再演されてきた。

 演芸隊長を務めた加東軍曹役の花緑は、祖父の故・柳家小さんさんから聞いたという生々しい戦争体験を紹介。「祖父の命日の5月16日が(公演の)チケット発売日なのも何かの縁。先人が体験したことを継いでいくのが私の役目で、祖父の体験を私なりに舞台で役立てたい」と力を込めた。

 「家庭内では日米戦争が続いています」と笑わせた兵士役の川崎も「この作品の良さを味わっていただいて戦争のない世の中に」と期待。加東の妻と宣教師の娘の2役に挑む大和は、軍服姿の男性陣に囲まれ「兵士たちの希望や癒やしになる存在の役。楽屋でも花になれば」と笑顔を見せた。

 公演は8月6〜9日に東京・浅草公会堂、14〜23日は名古屋・中日劇場、25日に福岡・キャナルシティ劇場、27日に大阪・梅田芸術劇場で。

 

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