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向上か、堕落か。
建設か、破壊か。
真実か、謀略か。
人間か、畜生か。
勝利か、敗北か。
憤怒の海の彼方に、崩れざる、永遠に没落なき君の生き抜く天地が見えるはずだ。
外の世界よりも、内の世界は、さらに無量無辺の世界だ。
人生は深い。深く価値を見つめ、価値を活かして進むのだ。
哲学なき人びとは、内面を忘れて、外面だけを追いゆく人生になってしまった。
人生にとって最も大事なのは、内面である。
ビクトル・ユゴーが叫んだ如く、大空より広いものは、人の心である。
真実の道!それは、今、君が歩んでいる道だ。
その道から逃げるな!
決して自分自身を欺くことがあってはならない。
それでは、ただ後悔と不幸の迷路に流されてしまうからだ。
真実の信仰は、苦しい時の神頼みではない。
永遠に生き抜き、永遠に自身の全世界を解放しゆく、自分自身の勝利と幸福のためなのだ。
「御義口伝」には「師子吼」の深き意義が示されている。
「師とは師匠授くる所の妙法」
「子とは弟子受くる所の妙法」
「吼とは師弟共に唱うる所の音声なり」(御書七四八ページ)と。
いい加減な信仰が何だ!
いい加減な宗教が何だ!
いい加減な政治が何だ!
いい加減な脅しが何だ!
君よ、君の信念に、真剣に取り組んでいくことだ。
そこにのみ、天才の如き才幹を発揮する、無量に楽しき自分自身の人生が見えるからだ。
そのなかに詩があり、文学があり、哲学があり、劇があり、勝利の舞があるからだ。
マハトマ・ガンジーは訴えた。
「人間が利己的にして、他人の幸福を顧みざれば、禽獣にも劣っている」
「同胞のために働けば働くほど、人はますます偉大なる者となる」
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