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【プロ野球】

マートン また体当たり 神ヤ両軍は一触即発

2015年5月14日 紙面から

ベンチを飛び出したヤクルトナイン

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◇阪神7−5ヤクルト

 阪神が連敗を3で止めた。3回に梅野のソロと上本の適時二塁打で2点先取。6回に福留の2ランなどで3点、5−4の8回に2点と効果的に加点した。岩田は7回途中までを3失点で自身3連勝。ヤクルトは今季最長の6連敗。

     ◇

 「GO!!」の合図とともにマートンは迷わず突入した。0−0の2回。ヒットメーカーの右線二塁打を突破口に築いた1死三塁の好機で、一触即発のシーンが訪れた。

 伊藤隼が右飛を打ち上げると、三塁走者の背番号9はタッチアップから西田がブロックするホーム目掛けて猛進しタックル。雄平からのレーザービームを受けた23歳捕手がもんどり打って転倒するとヤクルトベンチがヒートアップした。マートンはベンチに戻り掛けた足を止め大声を発して応戦。両軍がホームを境線ににらみ合う事態になった。

 ヤクルト側からすれば過去に“前科”があると感じていただけに、この衝突プレーに敏感に反応したが、和田監督は「マートン本来の気持ちが入っていた」と気迫を称賛。この回得点はならなかったが、連敗ストップの焦点に挙げた。

 安打製造機はフラストレーションを晴らすかのように躍動した。6回に左前安打を放ち、8回1死満塁の場面では代打・狩野の中飛で三塁走者として、2回と同じように再び本塁に突入。返球が大きくそれ、空いたホームにスライディングで7点目を奪った。2試合ぶりにスタメン復帰した負けられない戦いで2安打2得点。「いい勝利になったと思います」。発したコメントはたったひと言だけだったが、紅潮したその表情には充実感が漂った。マートンのリスタートとともに、虎の逆襲が始まる。 (吉田風)

 

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