横綱日馬富士(31=伊勢ケ浜)は、西前頭3枚目の大砂嵐(23=大嶽)を立ち合いから圧倒し、寄り切った。

 昨年名古屋場所で金星を許し、不戦敗と合わせて0勝2敗の相手。だが、特に意識はせず「自分の相撲に集中して。それだけです」と、前日の佐田の海戦の敗北を引きずらなかった。

 直後の結びの一番では、兄弟子の安美錦(36)が敗れはしたものの、横綱白鵬(30=宮城野)相手に執念の相撲を見せた。「すごかったですね。あんなケガで横綱、大関と戦って、感動と勇気をいただきますね」。

 安美錦のすごさについて聞かれると「気持ちが強い。あとは、相撲が大好き」と返答。「相撲好きは横綱も負けていない?」と聞かれると「最近、嫌いになったよ」と冗談を言いながら帰途に就いた。