西前頭14枚目の旭天鵬(40=友綱)が、同16枚目の阿夢露(31=阿武松)を寄り切りで下し、魁皇を抜く歴代単独1位の幕内1445回出場を白星で飾った。

 わずか2秒8の会心の速攻相撲で、念願の記録に花を添え「最近にない出足の良さだった。良かった。良かった」と笑顔を見せた。魁皇の記録に並んだ前夜も「たくさんお祝いのメール、電話が来たよ」と喜びを実感した。

 身近なところに目標を置いて、気力を保ち続けてきた40歳は「若い時は三役、大関、三賞を目標に立ててたけど、おっちゃんになったら、そういうのとは違うだろ」とニヤリ。サインを求めるファンの行列にていねいに応じながら、国技館を後にした。