大関昇進を狙う関脇照ノ富士(23=伊勢ケ浜)が4勝目を挙げた。

 力自慢の西前頭筆頭栃ノ心(27=春日野)とがっぷり四つに組むと自ら仕掛け、腰を低く下ろして寄り切った。

 完璧な相撲に見えた。が、「立ち合い、思い切りできなかった。タイミングですね。上手狙いすぎたかな。左手を意識しすぎた」と反省を口にした。流れるように上手を引いたが「そうだけど、相手も十分の形だった。つろうと思ったけどつれなかった。強いですよ」。栃ノ心のパワーを知っているからこそ、隙を見せた動きを自戒した。

 初日こそ不覚の敗戦を喫したが、これで4連勝。短時間での決着も多いが「流れで勝てればいい」と、気負いはない。