逸ノ城(22=湊)は照ノ富士に敗れ2勝2敗の五分となった。

 力負けだった。得意の左上手を取れず、反対に奪われた。「立ち合いが失敗」とうなだれた。前日の打ち出し後、羽田空港に直行し、大阪のかかりつけの柔道整復師・宇山氏に左肩の施術を受けた。夜と朝で計3時間の緊急治療。白星は逃したが、テーピングで固めた状態は「大丈夫」と言い訳しなかった。