ライフスタイル
睡眠不足は肥満のもと。夜しっかり眠るための4つの方法
働く女性にとって、睡眠時間の確保は永遠の課題。
しっかり寝ることが、健康のためにも仕事の生産性を高める上でもいいことなのはわかっていても、睡眠不足を解消するのはなかなか難しいものです。しかも、たまにゆっくり寝られそうなときは、普段の生活リズムのせいでなかなか寝付けないなんてことも。
でももし「睡眠不足は肥満の原因になる」と聞いたら、何が何でも眠らなければと思いませんか? 大人の女性にとってスタイルキープはとても重要なこと。そこで、しっかり眠りにつくための方法をご紹介します。
睡眠不足が肥満の原因?
そもそも睡眠不足が肥満の原因になるのはなぜなのでしょうか。
睡眠不足は、糖質の代謝と食物摂取コントロールを低下させます。睡眠が少なくなると、食べる量が増える上に消費カロリーを燃焼しにくくなるのです。さらに、食欲刺激ホルモンのグレリンの分泌が増えることにより、空腹感が強くなって、満腹感を感じさせるホルモンのレプチンが減少するので、なかなか満腹になりません。
「ライフハッカー[日本版]」より引用
たしかに徹夜したあとなど、寝不足のときは異様にお腹が減るような気がします。また、
1晩に6時間未満しか眠らない人は、7時間から9時間眠る人と比較して30パーセントも肥満になる可能性が高いのです。
「ライフハッカー[日本版]」より引用
とのこと。なかなかやせられないのは、もしかしたら睡眠不足が原因なのかもしれません。それでは一体どうしたら、夜しっかり眠り肥満になることを避けられるのでしょうか。
1. 睡眠薬は使わない
ここでの睡眠薬とは、眠りを誘うあらゆる鎮静剤のことを意味します。アルコール、総合感冒薬のナイキル、抗ヒスタミン剤のベナドリル、鎮静剤のアンビエンなどは、脳が自然に睡眠に入るプロセスをおおいに妨害します。
鎮静剤を飲むと強烈な夢を見るのに気づいていますか。睡眠中に脳が有害物質を排除するとき、一連の精巧な段階を巡り、昼間の記憶を何度もふるいにかけて保存しておくものと処分するものとに分類しています。これが夢を見る原因です。鎮静剤による鎮静作用はこのサイクルに干渉して脳の自然なプロセスを変化させてしまいます。
「ライフハッカー[日本版]」より引用
なかなか寝付けないとき、お酒に頼ってしまうという人は多いのではないでしょうか。睡眠薬ではなくても、自然と眠りにつくサイクルを邪魔するものを摂取してしまうと、どんどん生活リズムが崩れていってしまいます。
2. ランチの後にカフェインをとらない
カフェイン摂取を減らすと長く眠れて睡眠の質も大きく向上させられます。カフェインは脳の中でアドレナリンの生成を増加させ睡眠導入化学物質をブロックするので、睡眠に干渉する強力な刺激となります。カフェインは6時間で半分の効力があるので、摂取すると体外に出るのに24時間丸々かかるのです。
朝8時に1杯のコーヒーを飲むと、夜8時にはまだ25%のカフェインが体内にあるということです。正午以降に飲んだものなら何であれ、寝る時間にはまだ50%近い効力が残っているということになります。
「ライフハッカー[日本版]」より引用
ランチタイム後のコーヒーに含まれるカフェインの効果は、夜寝る時間になっても残ってしまうんですね。夜にしっかり睡眠をとりたいなら、コーヒーは午前中までと決めた方がよさそうです。また、
血流の中のカフェインは、カフェイン摂取量が多いほど悪い影響を及ぼし、眠りにつくのも、眠りを維持するのも難しくなります。
やっと眠りに落ちても、最悪なのはその先です。カフェインは、体が一番回復する深い眠りのレム睡眠を減らして睡眠の質を低下させます。カフェインが眠りを妨げると、翌朝目覚めたとき認知力も感情も良くない状態になっています。
「ライフハッカー[日本版]」より引用
とのこと。仕事中にコーヒーやエナジードリンクを口にすると、頭が冴えて元気が出るように思いますが、むしろこの習慣が健康を妨げていたなんて驚きです。
3. 週末に寝だめしない
週末に眠り込むのは不足している睡眠を補う方法としては逆効果です。起床時間が不規則になるせいで、24時間周期のリズムが狂うからです。仕事があるウィークデーには毎日同じ時間に起きていて週末はその時間を過ぎても寝ていると、脳が体を目覚めさせる準備をしないので、結局は頭がぼーっとして疲労を感じます。休みの日にこの状態でも大したことではないかもしれませんが、月曜日の生産性が悪くなります。睡眠サイクルがダメになって再び規則正しいスケジュールに戻るのが辛くなるからです。
「ライフハッカー[日本版]」より引用
週末の寝だめは多くの人がやっていることではないでしょうか。休みの日にたくさん寝られるからと、普段の睡眠をないがしろにしてしまっては本末転倒です。平日も休日も、同じ時間の睡眠をとるようにしましょう。
4. 何をやってもだめなときは昼寝をする
メラトニン生成のピークの1つは午後1時から3時の間にやってきます。それで、午後眠くなる人が多いわけです。GoogleやZapposのような会社は社員に短い午後の昼寝をする機会を与えて、このニーズを満たすことで良い結果につなげています。夜に十分に眠れないと、午後にものすごく眠りたくなることが多いでしょう。そうなったときは、15分でも短い昼寝をした方が、カフェインを摂取して起きていようとするよりいいのです。短い昼寝で必要な休息が取れると、その後の午後は乗り切れますし、カフェインを飲んだり、長い昼寝をしてしまうよりは、夜にずっとよく眠れるでしょう。
「ライフハッカー[日本版]」より引用
昼過ぎにどうしても眠くなってしまうのは仕方のないこと。ここで無理矢理身体を起こそうとしてカフェインを摂取すると、夜しっかり眠れなくなり、次の日また眠くなる......という悪循環に陥ってしまいます。カフェインを摂取する前に、昼休みを使って短くても昼寝の時間をとるようにしましょう。
睡眠不足は女の敵
肌荒れや仕事の生産性を損なうことはもちろん、肥満のもとにもなってしまう睡眠不足。働く大人の女性にとってこれほどまでの敵はいないかもしれません。
まずは、仕事を少し早めに切り上げて1時間だけでもいつもより多く眠れるよう心がけたいですね。
beautiful young woman sleeping in bed via Shutterstock
(近藤世菜)
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- 林田 健一|主婦の友社
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