怪物同士の4度目の激突は、関脇照ノ富士(23=伊勢ケ浜)に軍配が上がった。小結逸ノ城(22)を上手投げで下して3勝目。難敵を攻略し、大関昇進へ1歩前進した。

 仕切りが2度合わず、照ノ富士は顔をしかめた。「先に手をつかせてやろうと思ってもつかないし、そんなら俺がつこうと思っても全然合わせないし」。普段は大の仲良し。だが勝負は別物だ。立ち合いで思い切り右で張りに行き、左上手を取ると豪快に投げた。

 過去3度の対戦は2勝1敗。最近2場所はともに水入りの大相撲だったが、今回はわずか7秒7で退けた。最低13勝が目安とされる大関昇進へ向け「今場所で初めて気合が入った」。春場所の快進撃の再現へ、ライバルからの快勝を糧にする。