名古屋駅前で2017年4月にホテルと百貨店が開業する複合高層ビル「JRゲートタワー」で、出店を予定していたヨドバシカメラが方針を撤回し、ビックカメラが進出する。東海旅客鉄道(JR東海)の柘植康英社長が14日の定例記者会見で明らかにした。
ビックは17年4月をめどに新店舗を開く方針だ。売り場面積やフロア構成は今後詰める。ビックは「周辺でオフィスなどが増えて家電販売の潜在ニーズが高い地域」と説明しており、すでにある名古屋駅西店と合わせて同駅周辺で2店体制にする。
同ビルは当初16年春にホテルと百貨店の開業を計画したが、工事の遅れで1年先送りしていた。柘植社長はヨドバシの進出撤回について、「工事の遅れにおける責任の所在で見解の相違があった」と述べるにとどめた。
一方、ヨドバシは「竣工が著しく遅延するうえ、遅延問題に満足いく対応をしてもらえなかった」と主張した。新ビルを運営するJR東海子会社を相手取り、違約金などの支払いを求める訴訟を2日付で名古屋地裁に提起したことを明らかにした。
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