東前頭3枚目の佐田の海(28=境川)が、横綱日馬富士(31=伊勢ケ浜)を引っ掛けで破り、初金星を挙げた。
最初の一番は軍配が日馬富士に上がったが、物言いが付き、取り直しの末に決着。土俵下で見守った藤島審判長(元大関武双山)が、勝負判定を解説した。
最初の一番は、土俵際で日馬富士が左上手投げ。軍配は日馬富士も、物言いがついた。藤島審判長は「日馬富士が投げているが、体が飛んでいる。押されて、浮き上がって、投げている」と説明。同体と見なされ、取り直しとなった。
仕切り直しとなった一番は、攻め込まれた佐田の海が、土俵際で日馬富士の右腕をたぐるように引っ掛け。両者とも土俵外に体が吹っ飛ぶ際どい勝負になった。しかし、物言いはつかず、軍配通りに佐田の海の勝ちとなった。藤島審判長は「佐田の海が残っていました。結果的に、攻める気持ちが強い方がポカをした」と振り返った。