『第三文明』というのは、池田大作を個人崇拝しているカルト宗教・創価学会の機関誌の一つです。(「幸福の科学」でいう『ザ・リバティ』のようなもの。)
三月号にNATROM氏が出ていて、ご自身のtwitterで宣伝していて、おや、と思いました。
調べてみると、片瀬久美子氏も『第三文明』のインタビューに答えていることを知りました。
両者とも、疑似科学・偽医学批判でネット上では有名な方であり、STAP細胞問題等では私もとても参考にしていました。
宗教に関しても、てっきりアンチカルトの側の方かと思っていたら、日本で一番有名なカルト宗教・創価学会の機関誌にしれっと登場されているということを知り、少し不思議な感じがしましたので、ここに記録を残しておきます。
片瀬久美子氏の場合:2014年1月号
こちらはwebで公開されています。
内容的にはEM菌批判であり問題ないけれど、カルト宗教の機関誌に載るというのはどうなの、という話です。信者もしくはシンパなのだろうな、と想像するのは当然のことです。
創価学会を社会にとって有害だったり危険だったりするカルト団体だと思っていたら、関わり合うことには拒絶感を持つ筈ですから、片瀬氏は少なくともそうは思っておられないということでしょう。
そういう意味では、シノドスとかSPA!や第三文明に記事を提供したのは、いつもと違う人達に読んでもらえたと思います。こうして媒体を色々と変えて伝えるのは、もっと積極的にやった方がいいかも。
— 片瀬久美子 (@kumikokatase) 2014, 3月 9
あと、私は創価学会の学会員ではありません。インタビューを受けた理由は、「ニセ科学系のものに対する注意を促していきたい」という、第三文明の編集者の意向を受けてのものです。注意喚起は、誰に対しても広く行っていくのが私の方針です。
— 片瀬久美子 (@kumikokatase) 2013, 12月 24
これらはご本人の弁ですが、少しも悪いとは思っておられないようです。
私はカルト宗教の被害者の一人として、このように一方で疑似科学やオカルトを批判していながら、社会に問題を巻き起こし、多くの人を苦しめているカルト宗教に荷担するような行為は許せないという気持ちが強いです。
疑似科学の被害について勉強はしていても、カルト宗教の被害については無知だということでしょうか。残念なことです。
NATROM氏の場合:2015年6月号
こちらはwebでは(まだ)公開されていないようですが、NATROM氏はご自身のtwitterで
『第三文明』6月号は本日発売! 安保法制をめぐる議論は一体何が問題なのか。元内閣法制局長官の阪田雅裕さんに語っていただきました。NATROM先生インタビュー「近藤誠医師の『がん放置療法』の問題点」もオススメです!
→購入はこちら http://t.co/nnaIzSAmbd
— 「第三文明」編集部 (@d3_editors) 2015, 5月 1
こちらの「第三文明」編集部の宣伝をリツイートした後に、
編集後記によると、「第三文明」は、「このテーマ(近藤誠氏によるがん放置療法の問題点)は今後も扱う予定」だそうです。
— なとろむ (@NATROM) 2015, 5月 1
このように言及し、『第三文明』を宣伝しています。
全く悪びれた様子はありません。幾ら偽医学を批判していても、池田大作を個人崇拝し、「南無妙法蓮華経」と唱えれば病気が治るだの癌が治るだの教えているカルト宗教の機関誌に何の悪びれることもなく登場するというのは、やはり少しおかしいのではないでしょうか。
偽医学の被害については詳しくても、カルト宗教の被害についてはご存知ないのでしょうか。残念なことです。或いは、創価学会信者もしくはシンパなのでしょうか。だとしたら、なおのこと残念なことです。
ちなみに、NATROM氏という方は本名を隠しておられますが、
@aoi_azuma 初めまして、こんにちは。NATROM先生は九大医学部卒で朝日新聞アピタルに連載を持っている酒井健司医師ですよ。
— ぽぽんた (@poponta_2012) 2014, 2月 21
批判者からはこういう指摘があるようです。
アピタルの酒井健司氏の連載はこちら。ご尊顔もあります。apital.asahi.com