奇手の居反りを得意とする西序ノ口9枚目の宇良(22=木瀬)が、デビュー2連勝を飾った。

 元学生横綱の東序ノ口11枚目の大輝(22=八角)を上手投げで下した。低く立ち、相手の強烈な張り手をこらえると、左腕を手繰りながら、最後は右手でまわしをつかんで放り投げた。「しっかり相手を見て、自分のバランスを崩さないようにした。全力を出しただけです」と淡々。張り手を食らった顔面は赤くなっていたが「アマチュアから張られることが多かった。ずっとかわすか、こらえるかのどっちか。アマの時は張り手を食らうと体がブレたりしたけど、体格が大きくなって耐えられるようになった」と、自身の成長に胸を張った。

 カメラマンから、ガッツポーズの依頼を受けたが「相手に失礼だから」とさりげなく断る場面も。学生時代に1度対戦して足取りで勝っていた同期同学年のライバルを倒し、目標の5勝にも「1歩近づけました」とうなずいた。