第3回市川森一脚本賞授賞式が14日、都内で行われ、お笑いタレント、バカリズム(39)が奨励賞に選ばれた。昨秋、連ドラ初脚本を務めたフジテレビ「素敵な選TAXI」が「テレビドラマのフィールドが広がる夢があふれている」と評価された。同じく奨励賞に、NHK Eテレ「悪夢」の脚本家宇田学さんが選ばれた。本賞は該当者なし。

 バカリズムは「お笑いタレントとしての仕事と同時進行で、実際にやってみると作業は大変だった。3カ月間、睡眠時間が1日平均2~3時間あればいいくらいの生活だった。初心者の僕でしたが、素晴らしいスタッフと、竹野内豊さんらキャストの方々に助けてもらい、本当に楽しく書かせてもらった。最終話を書き終わった時はさみしくて、終わりたくなかった」と振り返った。故市川森一さんの出身地である長崎県から「取材旅行券」などの副賞が贈られ「また楽しく書かせていただければ」と、脚本業にも意欲をみせていた。