AKB48との兼任解除が発表された乃木坂46生駒里奈(19)が14日、東京・秋葉原のAKB48劇場で行われたチームB「パジャマドライブ」公演「生駒里奈を送る会」に出演し、AKB48メンバーとしてのラストステージを笑顔と涙で締めくくった。
冒頭の「初日」から笑顔全開でステージ上を駆け回り、観客からは「超絶カワイイ、いこた~ん!!」とコールを受けた。渡辺麻友(21)柏木由紀(23)朝長美桜(16)らとアイコンタクトをとりながら、元気いっぱいにパフォーマンスした。
序盤の自己紹介では、チームBのいいところを紹介。「私はアイドルなのに、もともとかわいいことをするのが苦手でした。でも、チームBに入った途端に、アイドルらしいかわいいポーズもできるようになったんです。これまで数々のステージを作ってきたアイドルグループのチームBさんから、自然と力が入ってきたんだと思います」とあいさつした。さらに、小笠原茉由(21)から「チームBのいいところは、マネジャーさんたちも含めて、みんなで和気あいあい仲がいいこと。そして何よりも、生駒ちゃんが兼任していること。本当に本当にうれしい」と笑顔を向けられると、涙ぐんでいた。
中盤のトークでは、乃木坂46の新曲(7月22日発売。タイトル未定)のセンターに決まったことについて、メンバーたちから「センターおめでとう!」と祝福された。「すごい。なんか、こんなにおめでとうって、超言われることがなくて。頑張ります」と話した。
アンコールでは、「この劇場には本当に不思議な力があって、今日も全然緊張が解けないんです。ずっと震えていました。歌を歌うっていうことの楽しさをあらためて知りましたし、こうやってチームBのみんなと一緒に公演ができてすごくうれしかったなあ、と思います」とあいさつし、涙を流した。
さらに、渡辺麻友が生駒への手紙を読み上げた。
「約1年間、本当にお疲れさまでした。あっという間の1年でしたね。去年、『大組閣祭り』で兼任が発表されて、本当に驚きました。まさか、公式ライバルである乃木坂46から、しかも私の推しメンであるいこたんが、同じチームBにくるなんて。うれしくて、周りを気にせずに、跳びはねて喜んでしまったのを覚えています。その日の夜に、電話をしたよね。いこたん(生駒)は頑張りたいと前向きに話してくれて、私も精いっぱいフォローしていこうと思いました。ハードなスケジュールで、正直、AKB48グループの中でも一番忙しかったと思います。それでも、弱音を吐かずに頑張っていました。初めて一緒にご飯を食べにいった時、真剣にお仕事について話し合ったよね。考えていることや思っていることがまったく同じで、驚きました。今までも、ここまで同じだった人はいなかったから、ビックリした。お仕事に真剣に取り組んでいるいこたんは、年下ながら尊敬できる存在です。たまに趣味の話題になると、テンションがあがって、肩の力がぬけた感じがするので、安心もします。そういうところが自分と重なるところもあって、身近に感じていました。いこたんがセンターに選ばれたと聞いた時には、『やっぱり、乃木坂のセンターはいこたんじゃないと』って私はずっと思ってましたし、またいこたんが乃木坂のセンターで歌うのをずっと願っていたから、うれしかったです。乃木坂46を飛び越えてAKB48という全く違うところでたくさんのことを吸収して、見違えるほど成長したと思います。どの乃木坂メンバーよりも強くたくましくなったことでしょう。今の生駒ちゃんに怖いものは何もありません。乃木坂のセンターとして、引っ張っていってください。これからはまた違うフィールドで頑張っていこうね。ずーっと、大好き。いこたんの一番のファン、渡辺麻友より」
渡辺から手紙を渡されると、「ありがとうございます」と感謝し、再び涙を流した。「最初のころは不安でしたけど、麻友さんが大丈夫だよって言ってくれて、メンバーのみんなも支えてくれました。ファンのみなさんにも感謝でしたし、AKB48のメンバーやスタッフさん全員にも感謝しています。支えてくださることの素晴らしさ、頑張ることの素晴らしさを知ることができました」とあいさつすると、渡辺から抱き締められ、ほおにキスされた。
公演の最後には、チームBのメンバーとともに、乃木坂46の代表曲「おいでシャンプー」を披露した。「まさか、AKB48劇場で、乃木坂46の曲をやるとは。最初で最後だと思います。みなさん、覚えていてください」とアピール。「この景色、一生忘れません。ありがとうございました! 本当に感謝です」と頭を下げた。観客からはいつまでも「いこたん! いこたん!」コールを受け続けた。