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ゆとりずむ

津田沼在住、茅場町勤務のなんちゃってSE。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

本当に真面目で分かりやすい会計入門書三選



こんばんは。気がついたら、以前書かせて頂いた記事が、1000ブックマーク以上達成したようでびっくりです( ゚д゚)

lacucaracha.hatenablog.com

 駄文雑文にも関わらず、お褒めのコメントも沢山いただき、恐悦至極です。コメント付きのブクマにつきましては、『見たよー(∩´∀`)∩』という目印も兼ねて、星をつけていきますのでよろしくです。

で、ブックマークを整理している中で何個か気になるコメントが有りました。

id:nicht-sein id:stattly101 さんへ。なるほど、と思った人間です。国立理系大卒だけど、株や会計に関する教育なんて小中高大ではなかったでござる。社会人なんだから会計なんて常識だろ、とか言われたらごめんするしかないけど……

そうなんですよね。経営や会計の基本的な知識って、誰もが関係してくる話の割に、商業系の学校に行かない限り触れる機会が無いのが実情です。

そのくせして、こんなこと言い出す人が出てきちゃうんですよね。

ただ、ちょっときつい言い方をすると、ここで増田の人が勧めているような勉強法が、会計離れを進行してしまうような気がするんですよね。

残念な会計入門書

 結構、このお商売をしていると『分かりやすく会計について伝えるにはどうしたらいいんだろう?』と、入門書を手に取ることがよくあります。

ただ、巷にあふれている『会計入門書』って、結構残念なものが多いんですよね。

  • 明らかに理論よりも実務よりの、経理の為の◯◯
  • 無意味にイラストが多い、小学生向けの絵本のような本
  • 『練習問題』の沢山ついた、参考書
  • 失笑を禁じ得ない、なんちゃってビジネス小説

いままで、『入門書』を買ってがっかりしたことのある人にとっては、『ああー(´Д`;)』というものも多いのでは無いでしょうか?

本当にお勧めできる三冊

その中で、『まずは簡単に会計について勉強したいんだけど、お手軽だけど読み応えが良い本が欲しい』と思っている人向けにおすすめできる本を

  1. 会計学 ・・・ 基本的な考え方やルール
  2. 財務会計 ・・・ 決算書などのつくりや読み方のポイント
  3. 管理会計 ・・・ 数値をどういう角度で読んで、お仕事に活かすのかについて

の三分野から一冊ずつ、

  • 『試験対策』『子供だまし』ではない。
  • 読んでいて疲れない。頭に入ってきやすい。
  • 知的好奇心が刺激される。
  • 通勤電車でさくっと読める。

を重視してピックアップしてみました。

会計学 

いくらやっても決算書が読めない人のための 早い話、会計なんてこれだけですよ!

いくらやっても決算書が読めない人のための 早い話、会計なんてこれだけですよ!

 

タイトルにあるとおり、『早い話、会計なんてこれだけなんですよ!』と言いたくなることは多々あります。それを、変に細かく説明しちゃったりするので、『なんか言われたことは頭に入った』状態になって、しばらくしたら『忘れちゃった(・ω<)』になるんですよね・・・。この本は、

そこで本書は、単に会計を解説するのではなく、
『一度読んだら絶対に忘れない会計知識』
を身に付けていただこうと思っています。

(本文より引用)

の謳い文句どおりの一冊です。理論や理屈を覚えるのではなく、本当にすっきり頭のなかに入ってくる良書です。

財務会計

素人のための決算書読解術

素人のための決算書読解術

 

前書だけでも、会計の基本的な考え方については十分理解出来ると思います。決算書の読み方をより深く掘り下げて理解したい方にはこちらをお勧めします。

この本は、決算書の読み方について書いたものです。しかも、決算書をほとんど見たことがない人たちを頭に描いて書いた入門の入門書です。

(本文より引用)

本書は、『会社四季報』の元編集長が執筆しただけあって、トヨタやホンダ、ファーストリテイリングといった、実際の会社の決算書を元に、その読み方について分かりやすく解説されています。ニュースでよく聞く言葉の意味や、その背景にある考え方について理解されたい方に一押しです。

管理会計 

 最後に、実際のお仕事をする中で、会計の数値を元にどう意思決定をすれば良いのか?についてまとめらた本もご紹介しておきます。

とある『かなり崖っぷち』な会社を舞台にした小説仕立ての入門書なのですが、どこの会社でも『うわあ・・・・あるある。』というような話がぎっしりつめ込まれています。『これ・・・どうするんだよ。』と思いながら、一緒に考えていった結果、『え!そうなるの!?』というような発見も多いと思います。

ちなみに、本書のタイトルである『値引きして売れるなら捨てるよりマシ』は本当か?のヒントは、『機会損失』です。良くわからない方は、本書をご購入ください(笑)。

 

以上です。いずれも、個人的には良い本だなあと思うのですが、何故かAmazonでの評価は低く、書店での取り扱いも少ないようですね・・・。中身検索で、ざっくりとした雰囲気は掴めると思いますので、是非ご活用ください。