こんにちは、えみーです。先日の続き、KDPでの個人出版メモです。
前編はこちら↓
出版のもろもろ
<形式の変換>
執筆は、Wordでやりました。レビューのときの変更履歴が欲しかったり、アウトラインがほしかったり、みんながすでにインストールしてあるものだったり、という理由で。実は1人がWord2003、2人がWord2007、1人がWord2010とバラッバラだったせいで相当めんどくさかったw
まあとにかくdocファイルをKDPで出すためにmobiにしたい。Calibreというソフトを使ってdoc→mobiを実施。レイアウトにこだわる本でもなかったで、これで基本は十分でした。ただ、脚注の場所を後輩が調整してくれた。細かい手順はわからないけれど、mobiの中のHTMLを直接いじったか、いったんdoc→html(もしくはepub)にして、そのHTMLをいじってからhtml→mobiにしたか、どちらかだったと思う。
ちなみに、Word側の工夫としては、表や枠付きのコラムはすべて「画像」にした。画像への変換の仕方は個人でバラバラ。私は、iMac 27inchで相当拡大してスクショを撮ったw(それが一番綺麗だった…)
<Amazonでの公開>
Amazonでの公開は、必要事項の最低限部分を入れてサクッと行った。(最初は後輩が行ってくれた)Amazonには3営業日以内に公開します、みたいな注釈が書いてあったのだけど、公開設定をして結構すぐ公開された!(詳細は忘れてしまったけど、数時間以内であったのは確実)
Amazonでの公開は、収入が30%になる100円から値をつけれるものと、収入が70%になる250円から値をつけれるもの(2014/11の情報)があった。70%の方が上限も2000円ぐらいだったと思う。収入が70%になるものは、基本Amazon独占販売でよろしく、と規約を読んだ。Amazon以外で売る気はなかったので、単純に収入が多い方を選んだ。(それでなくても4分割だし…。)値段は、いろいろ話し合って、セキュリティに明るくない人にでも「広く読んでもらうこと」が一番の目的なので、安くしよう!となった。250円、320円、400円あたりが出て、4で割り切れるなかで手に取りやすそうな320円にした。
<公開後>
KDPの新規出版を拾ってくるbotなどに拾われて喜んだ。自分のfacebookやTwitterでも(小さく)宣伝したり…。友達も興味もって買ってくれたり(感謝すぎる)、、
最初は自分たちが買った分だけだったらさすがに凹むwwという感じだったけど、案外ぽつぽつ細々売れた。勉強分の書籍代や、飲み会をしてもお釣りがくるぐらい? 副業というよりは、お小遣いって感じだけど、この宣伝力のない人間が書いたものがちゃんとお金になったことがとても嬉しかった。何より印刷コストとかかかってないしねー。
売り出してそっこーレビューがついた。☆4だったかな? メンバー一同喜んでいたけど、数日で消えてしまった。。そのあとしばらくして1件レビューがついた。売れた数に対してはレビューが全然ないので、あまり読みやすくなかったかな…なんてぼーっと考えた。普通何パーセントぐらいなんでしょう?
<税金や手数料対策>
で、そこまでは順調のだけど。
Amazonってアメリカの会社じゃないですか。
だから収入が手元にくるまでに、米国の税金30%が引かれ、さらに日本でも源泉徴収されかねない!みたいな情報がネットの情報で有力だった。確かに「税の情報」を入力する欄で、源泉徴収30%の表示がされたまま…。
加えて、Amazonからの送金。普通の銀行だと海外からの日本円建の送金は、手数料がかかるらしい…?(これもネット情報)しかも一回2000円とかそのレベルで。
後輩「僕忙しいんで、追加の手続きしません。 源泉徴収されちゃうし、手数料がかからない銀行持ってないけどいいですよね?」
えええええ、これだからブルジョアは!(偏見) ただでさえ少ない儲けに対して、さらに30%払わなくていいお金を払うってどういうことよ! まあ確かに儲けを期待して書いた本では全然なかったけど、お金はいくらあってもいいだろう!
というわけで、KDP出版関連完全に後輩くんに任せっぱなしだったのにもかかわらず、急遽私が引き取ることに。
いったん、振り込みを停止してもらった。KDPのお問い合わせフォームから停止をお願いした。
Amazonからの送金がお金がかからないのは、新生銀行とCity Bankが調べたところ該当した。City Bankは維持費がかかるとのもっぱらの噂なので、新生銀行を新規開設。iPhoneアプリから開設できそうで、テンションあがった! だけど、なぜか私の免許証の写真がはじかれて、「住民票送れや」っていう通知がきた。。住民票を取得して送り、2週間後ぐらいに口座開設完了。口座情報を後輩くんから私のものに書き換える。
以下、税金対策にいろいろやったことを書きます。が…結論からいうと、Amazon.co.jpで出版する時に以下の手続きはいらなかったwww ネットの情報を見るとさも必要そうに書いてありますが、2014年11月〜2015年2月頃の時点では、必要なかった。。
KDP関連は、どんどん仕組みが変わってるので、Amazonのヘルプを熟読して、それでもわからなければ、Amazonに問い合わせて、最新を確認したほうがよいです。私が今書いている情報も、2015年内に変わる可能性も高いと思ってます。。
で、税金対策としてやったことを書きます。。。まず、アメリカの法人用の納税番号EINを取得。
個人用のITINと迷ったのだけど、そちらはネット情報を見る限り「扶養控除」とかそういう視点の時に使うらしい…? アメリカで個人で出版することは、個人事業とみなされるのでEINでよいのでは、というのがネットから情報を集めた私の見解だった。実際には…ITINを取得するべきでした。理由は後述。
EINの取得方法は、ほぼ以下のブログの通り。
まず、IRS(アメリカの国税庁)にSS-4フォームをFaxで送信、その返信が返ってきた後、AmazonのWeb用フォーム(税の情報というところ)からW-8BENを提出。
注意点として、IRS(アメリカの国税局)のFax番号はコロコロ変わっているらしい。公式を確認すること。→"Where to File Your Taxes" (for Form SS-4)
私はFaxは近場のファミマから送った。返信は、実家にFaxがあったのでそちらへ。母親に事前に「海外からFax届くからー」と言っておいたのだけど、届いた時には母親から混乱した電話がかかってきたw
Faxを送った3週間後には返信のFaxが届いた。郵送でも送られてきたのは、さらにその1ヶ月後ぐらい。
AmazonにW-8 BENを提出して2ヶ月…。W-8 BENの受付には2ヶ月ぐらいかかると書いてあったのだけど、未だに表示は「徴収額30%」のまま。
不安に思ってAmazon KDPに問い合わせメール。回答は次の日には返って来ました。税金の申請は完了してるよって。で、さらにそのあと続けられた言葉に激震が走る。その回答一部抜粋…
- EIN とITIN について
今回、お客様はEINを取得いただいたとのことで、大変心苦しいのですが、現在、IRSの規定において、 会社および個人以外の事業体の場合は「EIN (Employer Identification Number)」 をご利用いただけます。個人の場合は 「ITIN (Individual Taxpayer Identification Number)」 を米国TIN(Taxpayer ID Number)として申請いただけるようになっております。
この情報は下記のページでもご確認いただけます。
https://kdp.amazon.co.jp/help?topicId=201274700
ITINの申請については、下記のページをご覧ください。
https://kdp.amazon.co.jp/help?topicId=AG1CEL1G4FOGI
- 米国源泉徴収税の適用について
現在、弊社では、米国以外の Amazon Kindle ストアでの売り上げに対して米国の源泉徴収制度を適用しておりません。米国源泉徴収税は、Amazon.com でのロイヤリティのみに適用されております。
このため、例として、日本のAmazon.co.jp のみで、本を出版・販売する場合は、米国源泉徴収は適用されませんので、 免税のためにTINをご取得いただく必要はありません。
Amazon.com でのロイヤリティの米国源泉徴収税率の軽減措置を受けたい場合にのみ、TINをご取得いただけます。
米国の源泉徴収制度の詳細については、下記のページをご覧ください。
https://kdp.amazon.co.jp/help?topicId=A1CTSIBPDAAJ0M
要約:
→EINじゃなくてITINで申請してね。
→そもそも、Amazon.co.jpからは米国源泉徴収しないよ?
お、おう…(´・ω・`)
相当大変だったんだけど!!!ヽ(`Д´#)ノ いやーこういう発展途上分野は最新情報を常に自分で確認しないとダメですね…
<ようやく収入が我々の手に…>
あと、一度停止した振り込みは、もう一度Amazonに「振り込んでね」とお問い合わせフォームからお願いしないと、振り込み再開されません。
お問い合わせフォームからお願いして、待つこと数週間…。無事振り込みの通知が!
2014/11に出版して、もたもたしたせいで収入が我々の手に入ったのは2015/4の半ばでしたw ふつうは、最初の収入があってから、60日後に振り込まれるらしいです。
ちなみに新生銀行は、手数料まったくかかってませんでした。コンビニでもおろせるし、便利。
思った以上に長くなったけれど、以上でKDP出版メモ終わりですー。
編集さんもいない、完全にど素人の個人がやったのでしどろもどろでしたが、良い経験になりました!
編集や、KDP出版については、自分が執筆しないときでもお手伝いしていけたらと思うので、出版したいな〜と思ってる方は、ぜひお声がけください。 体系的に、しっかりまとめられた情報が世に回るのは、ほんとうに大事なことだと思ってます。
懲りずに私もまた何か出したいなー。