ＮＨＫ富山の元スタッフ　覚せい剤で１年６月求刑

　金沢市で覚せい剤を使ったとして、覚せい剤取締法違反の罪に問われたＮＨＫ富山放送局の元スタッフ増山絵里被告（３１）＝富山市＝は２日、金沢地裁（辛島靖崇裁判官）の初公判で起訴内容を認めた。検察側は懲役１年６月を求刑し、即日結審した。判決は９日。

　検察側は論告で、被告が４月下旬に携帯電話のサイトで知り合った男性から勧められ、５月４〜１０日に計十四、五回、覚せい剤を使用したことを明らかにした。その上で「興味本位で使用したという動機は短絡的で、規範意識が欠如していた」と指摘した。

　弁護側は「この男性からの暴行や脅迫を恐れて断り切れなかった」とし、執行猶予付きの判決を求めた。

　起訴状によると、５月１０日ごろ、金沢市の男性宅で覚せい剤を使用したとしている。

　被告は５月１２日夜、金沢市の路上で男性と自転車に２人乗りをしていた際、金沢東署員から職務質問を受けた。その後、署で事情聴取した際、言動に不審な点があり、尿検査の結果、覚せい剤の陽性反応が出たため翌１３日に逮捕された。

　ＮＨＫ富山放送局は５月２３日付で被告の契約を解除した。