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米 脱線事故の死者6人に 原因調査本格化へ5月13日 18時48分
アメリカ東部で急行列車が脱線して、これまでに6人の死亡が確認され、NTSB=国家運輸安全委員会は、現場に調査チームを派遣して、13日から原因の調査を本格化させることにしています。
アメリカ東部のフィラデルフィアで12日午後9時すぎ、首都ワシントンからニューヨークへ向かっていた急行列車が脱線しました。列車には乗客乗員合わせて243人が乗っていましたが、地元当局によりますと、これまでに6人の死亡が確認されたということです。また、合わせて100人以上が病院で手当てを受け、このうち6人が重体だということです。
ニューヨークにある日本総領事館によりますと、これまでに日本人が巻き込まれたという情報は、入っていないということです。
現場は、列車から見て線路が左側にカーブした場所で、アメリカのNTSB=国家運輸安全委員会は調査チームを派遣して、13日から原因の調査を本格化させることにしています。この区間は多くのビジネスマンや観光客が利用していますが、フィラデルフィアのナッター市長は、今週中の運転の再開は難しいという見通しを示しました。
ニューヨークにある日本総領事館によりますと、これまでに日本人が巻き込まれたという情報は、入っていないということです。
現場は、列車から見て線路が左側にカーブした場所で、アメリカのNTSB=国家運輸安全委員会は調査チームを派遣して、13日から原因の調査を本格化させることにしています。この区間は多くのビジネスマンや観光客が利用していますが、フィラデルフィアのナッター市長は、今週中の運転の再開は難しいという見通しを示しました。
アムトラックとは
アムトラックはアメリカ政府が株式の大半を保有していて、大陸横断鉄道を運行するなど、アメリカで唯一、長距離の旅客輸送を行っています。1971年に3つの民間の鉄道会社から不採算事業を引き継ぐ形で営業を始めましたが、航空便や車を利用する人が増えて慢性的な赤字経営が続いています。
今回、脱線事故が起きた現場を含むボストンからワシントンまでの区間は「北東回廊」と呼ばれ、アムトラックがビジネス客の獲得に力を入れる、経営上、重要な路線となっています。アムトラックによりますと、最高速度が時速240キロの高速列車が2000年に導入されて以来、翌年の同時多発テロの影響で空港での検査態勢が強化されたこともあり、ニューヨークとワシントンの間を移動するのに鉄道を使う人は毎年増え続け、2012年には航空便の利用者のおよそ3倍に上ったということです。
今回、脱線事故が起きた現場を含むボストンからワシントンまでの区間は「北東回廊」と呼ばれ、アムトラックがビジネス客の獲得に力を入れる、経営上、重要な路線となっています。アムトラックによりますと、最高速度が時速240キロの高速列車が2000年に導入されて以来、翌年の同時多発テロの影響で空港での検査態勢が強化されたこともあり、ニューヨークとワシントンの間を移動するのに鉄道を使う人は毎年増え続け、2012年には航空便の利用者のおよそ3倍に上ったということです。