トップページ社会ニュース一覧原子力規制委「もんじゅの再発防止報告書に疑問」
ニュース詳細

原子力規制委「もんじゅの再発防止報告書に疑問」
5月13日 12時46分

原子力規制委「もんじゅの再発防止報告書に疑問」
k10010077911_201505131314_201505131320.mp4
大量の点検漏れなどで試験運転が事実上禁じられている高速増殖炉「もんじゅ」で、再発防止策が出されたあとも新たな点検の不備などが見つかったことについて、原子力規制委員会は「再発防止についての報告書の信頼性に疑問を抱かせるものだ」と指摘し、さらに改善を求めました。
福井県敦賀市にある日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」は、大量の点検漏れなどが発覚し、原子力規制委員会から事実上、試験運転を禁じる命令を受けています。
原子力機構は、去年12月に再発防止策などをまとめた報告書を提出し、これを受けて規制委員会は、ことし3月、取り組み状況を検査しましたが、安全上重要な配管の点検の際、外側を覆う保温材を取り外さないまま問題ないと判断するなどの新たな点検の不備が見つかっていました。
これについて、規制委員会は13日の会合で、保安規定違反としたうえで、「大量の点検漏れを受けた再発防止の作業が不十分で、報告書の信頼性に疑問を抱かせるものだ」として、原子力機構にさらに改善を求めました。
会合では、更田豊志委員が「原子力機構は極めて深刻に受け止めるべきで、どう考えているのか認識を示すべきだ」と述べるなど、原子力機構の対応をただす厳しい意見が相次ぎました。
日本原子力研究開発機構は「指摘の内容を精査して正式にコメントしたいが、まずは重く受け止めきちんと対応していきたい」としています。

関連ニュース

k10010077911000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ